中古スマホを買う際にはいくつか注意すべきポイントがあります。今回は、中古スマホを手に入れる前に知っておきたいポイントをまとめてご紹介します。


白ロムはSIMの挿し替えですぐに使えるとは限らない


中古スマホを買ってきて、自分のスマホに装着されていたSIMカードを抜き取り、中古スマホに挿したとしても、買ってきた端末がそのまますぐに使えるとは限りません。

まず、SIMカードのサイズには「標準SIMカード」「microSIMカード」「nanoSIMカード」の3種類があるので、規格が合わなくて物理的に挿せないことがあります。

また、中古スマホと、自分の持っているスマホが別のキャリアの端末だった場合、そのままではやはり端末を使うことができません。こ れは日本の場合、SIMカードを異なるキャリアで使えなくする「SIMロック」がかけられているからで、異なるキャリアの端末でSIMカードを使えるよう にするにはSIMロックを解除する必要があります。SIMロック解除はそれまで契約していたキャリアで行い、解除手数料3,150円がかかります。また、 iPhone(やiPad)など、一部、SIMロック解除の対象外の機種もあります。

さらにSIMロック以外の問題もあります。auとそれ以外のキャリアでは3Gの通信方式が異なるため、auのSIMで利用できる他キャリアの端末はほとんどありません。

これらの理由により、中古スマホを買う時には今持っている端末(正確にはSIM)と同じキャリアの機種を買うのが一番無難な選択となります。


同じキャリアの白ロムを買った時も手続きが必要になる!?


では、同じキャリアのSIMカードを買ってきた白ロムに挿せばそのまま使えるのでしょうか?これは実はキャリアによって異なります。

ドコモでは基本的にSIMカードを挿し替えれば使えるようになります。SIMカードのサイズが違う場合でも、SIMカードの再発行手続きを行えばOKです。その場合は手数料がかかります。

auはiPhoneとLTEに対応したAndroid端末、一部3G端末ではSIMロック解除不要でSIMを差し替えれば使えます。。

ソフトバンクは、同じ機種でないと使えい場合が多くあり、使えない場合はソフトバンクショップでSIMカードを交換してもらう必要があります。ただし、SIMカードを交換できる店舗は限られているので、近くの店舗が対応可能かどうか事前に確認が必要です。


格安SIMを使える機種にも注意が必要です


現在、格安SIMを提供するMVNO業者は多くの場合ドコモの通信回線を利用しています。そのため、格安SIMを挿して使用できる 端末はドコモのスマホやタブレット、もしくはSIMフリーの端末に限られます。ドコモ回線のSIMではauやソフトバンクモバイルのスマホは原則利用でき ないので注意が必要です。
最近では、auの通信回線を利用した格安SIMも登場しており、今後選択肢が増えると予想されます。

格安SIMを利用する場合には事前に各社のウェブサイトなどで動作確認機種を調べておいて、それに合った中古スマホを探して買うようにするのが賢明です。


残債のある端末、脱獄品や海外品に注意しましょう


中古スマホを買ったものの、元の持ち主が本体の代金を分割払いにしていて残債がある場合には、元の持ち主の支払いが滞ると端末の使 用ができなくなることがあります。あるいは不正入手品の端末だった場合にも、ある日、突然ネットワーク使用制限がかかって使用不可となるケースがありま す。

また、海外品の中古スマホにも注意が必要です。海外から輸入されたスマホは、最初から日本市場向けに開発された製品を除き、「技適 マーク」が付いていません。技適マークとは、総務省の認定を受けた機関が「電波法などの技術基準に適合性を確認した無線機」であると認証を与えたことを示 すマークです。技適マークのないSIMフリーの海外端末に国内キャリアのSIMカードを挿して使うのは電波法違反になる恐れがあります。そのため初心者に は、海外品のスマホはおすすめできません。

iPhoneの場合は、iOSを改変してユーザー権限などの制限を外したいわゆる「脱獄」品にも気をつけてください。脱獄した端末は保証なしとなり、また使い勝手も本来のiPhoneとは異なり、ウイルスの脅威にさらされることにもなります。


iPhoneをWi-Fiのみで使う時は注意が必要です


中古スマホをWi-Fi回線専用の端末として使う人も少なくありません。キャリアメールの送受信や電話の発着信などモバイルネットワークを利用する機能は利用できませんが、SIMを用意せずに使えるのは安くすみますし、便利です。

Androidはインターネットへの接続もアプリのダウンロードも問題なく行えますし、iPhoneであればほぼiPod touchのような使い方ができます。ただ、iPhoneは最初に稼働させるためにアクティベーションという作業が必須になります。その時に各キャリアに 対応したSIMが必要になるので注意が必要です。中古販売専門店では購入時にアクティベーションを行った状態で渡してくれることもあるので確認してみま しょう。

以上のような注意点に伴うトラブルを避けるには、中古スマホを購入する際に相談や実機確認ができる中古販売専門店を利用することです。中古スマホは信頼できるショップで買う、というのが最も簡単で確実なトラブルを回避する方法です。

じゃんぱらでは、スタッフがお客様の利用目的や使用しているSIMから最適な中古スマホをご案内しております。またiPhoneを、アクティベーションを行った状態でお渡しすることもできます。SIMの対応可否など分からない事がありましたら、ぜひ店頭でご相談ください。