パソコンを売るときは通常、ハードディスク内のデータを消去しておきます。ただ、データを消去する方法については充分な注意を払う必要があります。単純なやり方だとあとから他人にデータを復元されてしまう可能性があるからです。
今回はデータ消去についてご紹介します。


フォーマットしても、リカバリーしてもデータは完全に消えない


パソコンのデータ(ファイル)を消去する方法にはいくつかのレベルがあり、それぞれ安全性が異なります。
ご存知のように、ゴミ箱(Macではごみ箱)にデータを捨てただけではデータは削除されていません。ゴミ箱を開けばデータをもとに戻すことができます。か といって、ゴミ箱を空にしても見かけ上は、データが削除されたように見えますが、ツールを使用すると復活させることが可能です。

では、ハードディスクを丸ごとフォーマットするのはどうでしょう? 実はこれでもやはりデータの完全消去はできません。リカバリー ディスクなどを使ってパソコンを工場出荷時の状態に戻したとしても同様です。やはり専用のソフトウェアを使えばデータを復元できてしまいます。ハードディ スク上には依然としてデータは残っている状態であり、本で例えるなら目次だけを消して本文の活字自体は消えていない状況に似ていると言われます。


完全にデータを消すためにはどうすればいい?


ではどうすればいいのかと言えば、最も簡単なのはデータ完全消去のための専用ソフトウェアを使うことです。
データ消去ソフトはデータの復元を難しくするためのソフトで、フリーソフト、シェアウェア、市販のソフトがあります。市販のソフトが最も確実で使いやすいとは言えますが、フリーソフトでも評判のいいものを選べば機能に遜色はありません。

消去方式にはさまざまなものがあり、中でも最も消去レベルが高いのは「米国国防総省方式」と呼ばれる米国国防総省(ペンタゴン)で採用されているものです。ちなみに消去レベルが高くなるほどデータの復旧は困難になりますが、消去時間も長くかかります。


買取ショップでも消去してくれる!


パソコンを売る際にはフリーのデータ消去ソフトでデータを消去し、リカバリー機能を使って工場出荷時状態に戻しておく、というとこ ろまで行うことをおすすめします。とくにオークションで売ったり、個人間で譲るような場合は、次の持ち主がすぐにパソコンを使えるようにしておくのが親切 でしょう。
ただ、買取ショップに売る場合は、ショップ側が専用消去ソフトを使用してハードディスクをクリーンにしてくれることがあります。その場合は最低限のデータ だけは消去して引き渡すのも悪くありません。このようなサービスを提供しているかどうか事前に問い合わせてみましょう。

しかしパソコンを仕事などに使用していて、データが外部に漏れるのは絶対に避けなければならない場合には、ハードディスクは売らないようにするべきです。
データは消すのか、消してもらうのか、それとも売りに出さないか、自分に最も合う方法を考えてみてください。

じゃんぱらでは、買取販売の際にデータ復元ができないように一台一台データ消去を行っていますのでご安心ください。パソコンを売る際にわからない事がありましたらまずは、全国のじゃんぱら店舗までご相談ください。

パソコンを売る前にやっておくべきこと1(準備編)