It becomes the wind of 1000
さて最近はHDDの大容量化も進み、大切なものからいらないもの
よくわからない戴きものや、大きな声ではいえない拾いものまで
押入れや物置のごとく詰め込んで、
もうどうにもならなくなっている方も多いと思います。
また保守という意味では大切なデータが無くなってしまわない様に
バックアップ等努めることも必要ですが、
それよりも怖いのは「情報の漏洩」であると思います。
勿論個人情報だけではありません。
あなたも他の人(意外と身内の方とか・・・)に見られたくないデータを
こっそりお持ちではありませんか?
※某巨大掲示板などでも書かれていましたが
貴方自身の「もしも」のときに、ばれずに所有PCのデータを
消去してくれるサービスなんてのも
以外にニーズがあるかも知れませんね。
(結構笑えない話かもね。)
まあそんな遺言じみた考えは捨てて、「自分のことは自分で」と
予め対策を考えておきましょう。
と、今回はそんなお話。
■凄い。予告通りですね。
さていつものマエフリでしたが
前回の予告通り、謎のセキュリティーボードのご紹介です。
(といってもジャンクで拾ったものなので良い物だったとしても
お分けすることはできないんですけどね・・・。
取敢えずこちら(↓)です。
写真中央がボード本体。左側に並んでいるのがドングル(鍵)のようです。
さて前回記事のメーカーのホームページに記載通りだと
ハードディスクそのものに暗号をかけセキュリティを
強化するボードのようです。
http://www.enovatech.net/products/reference/secureide_raid.htm
それでは効果の程を検証してみましょう。
■実験キット紹介
実験ように最近アレンジしたテスト専用PCを使ってみます。
見た目はNECのValueOneですが・・・
実際はケースだけで中身はいつも使っているGA-M61PMでした。
※最近のMicroはスイッチ配線が同じ場合が多く、今回もそのまま
流用させていただいてます。
但し、マザーボードに電源端子が足りないので
現在背面ファンはお休み中です。
(CPUはSempron2800+にダウングレード&水冷ファンですし
ビデオもオンボードなので大丈夫でしょう。)
いずれにしてもPCIスロットが使えてIDEポートのある
PCであれば問題ないので早速装着してみましょう。
このかたち(↓)でPCに接続してみます。
※今回の被験者はWD製WD400BB(40GB/ATA100/7200rpm)です。
組み込んで完成(↓)。電源を入れてみましょう。
フォーマットをしていませんでしたね。
領域を確保してみます。
あれれ。ハードディスクが認識されていないようです。
BIOSを見ても見当たらず・・・。
ああっ。ドングルを付け忘れていました。
装着して再起動です。
今度はBIOSでも確認が取れましたね。
それでは領域を確保して。
バッチリ認識いたしました。
折角なので画像データを書き込んでおきます。
さて、ここまででドングルが無いとハードディスクが
認識しないことがわかりました。
それでは、このハードディスクを取り外し、
別の環境で繋げてみたらどうなるでしょうか?
・・・と、やはりハードディスクは見えないですね。
(CとDは既存のドライブです。)
なるほど、領域が認識されないようですね。
それでは、この環境で領域を再設定してから
元のPCに戻すとどうなるでしょう。
※折角なのでデータも入れておきます。
やっぱり見えないのでした。
どうやら装着したHDDの領域確保時に暗号化処理を行い
HDDフォーマットの認識レベルでの互換性を無くしているようです。
※LINUXで見てみてもダイレクトにマウントできませんでした。
・カード経由
・カード非経由
これなら埴輪と一緒に埋めるのは、ドングルだけと安心(?)ですね。
次にポテンシャルへの影響を確認してみます。
1GBのデータを対象のハードディスクについてテストしてみます。
先ずはカード非実装の場合。
次にカード装着・接続を行った場合。
誤差が発生しておりますが、殆ど問題は無いようです。
(影響がでるような仕組みでもないですしね。)
BigDriveやRAIDにも対応しているようですので、
動画キャプチャーのストレージ間に挟んでも良さげです。
さて、良い物が手に入りました。
早速先日作った自作のLINUX-NASに組み込んで
安心して余生を過ごそうと思います。
おっとドングルは忘れずに金庫へ・・・。