パソコンを売る前にはユーザー自身が行わなければならないことがいろいろとあります。まずは付属品を揃えたり、データをバックアップしたりといった基礎的な準備方法についてご紹介します。

購入時の付属品やディスク、プロダクトキーを揃えよう


購入時の付属品はきちんと残っているでしょうか?パソコン本体以外の付属品は、すべて揃っているほど高く買取ってもらえます。

例えばキーボードやマウス、電源ケーブル。ノートパソコンならACアダプターやバッテリーパック等が揃っているかも確認しましょ う。とくにAVパソコンではTVアンテナ接続ケーブルやAV接続ケーブル、リモコンなどが専用品なことがあるため、これらが欠品していると大きな減額対象 となります。
CDやDVDなどの付属ディスクも確認します。WindowsなどOSや、Microsoft Officeのリカバリーディスクはとくに要チェックです。ちなみにパソコンにプリインストールされていたOfficeはOEM版といって、ほかのパソコ ンでは使用できません。

また、最近ではハードディスク内にリカバリーエリアが用意されていて、Disk to Disk(DtoD)機能によってリカバリーできるタイプのパソコンが増えています。このデータを消してしまうとかなりの減額対象になるので注意してください。
WindowsやOfficeのプロダクトキーも重要です。OSの再インストールをする場合に必要なもので、ノートパソコンでは裏面などにプロダクトシールが貼り付けてあることもあります。

取扱説明書(操作マニュアル)も必要です。保証期間内なら保証書も付けます。プロバイダへの申し込み案内書などの広告類はなくてかまいません。
箱も残っているなら多少、評価の対象になります。持ち運びや送付に利用しましょう。

購入時の仕様と異なる点はリストアップをしておこう


付属品に欠品がある、メモリを増設した、CPUを換装した、故障があるなど、購入時の仕様と異なる点があればすべて書き出して、売る際に伝えましょう。欠品や故障はマイナス評価になりますが、メモリの増設などはプラスに評価されることもあります。
メーカー修理も断られてしまうような改造は価格が付かないことがあります。元に戻せるのであれば元に戻した状態で売るほうがいいでしょう。CPU換装など は改造とみなされます。基本的に、取扱説明書にユーザーが交換・増設を行う方法が記載されているものであれば改造には当たりません。

データのバックアップは必ず行う


ハードディスク内の必要なデータ(ファイル)はバックアップしておきましょう。バックアップの対象は文書、画像・動画・音楽ファイル、メール、ブラウザのブックマーク、その他特定のソフトウェアで作成したデータなどです。
必要なデータがそれほど大量にないのであれば、DropboxやiCloudなどのクラウドサービスを利用してバックアップするのが手軽です。大量にある なら外付けハードディスクを購入して移動しましょう。ほかにはUSBメモリに移動、書き込み可能なDVDやBlu-rayに保存、新しいパソコンがすでに あるのならネットワーク接続して直接移動する方法もあります。

パスワードやソフトウェア認証の解除も忘れずに!


最終的にリカバリーを行ってパソコンを工場出荷時に戻してから売るなら必要ありませんが、そうでない場合にはOSのパスワードを解除しておいてください(パスワードを設定していた場合)。
その他、iTunesは購入した音楽などを再生できる端末台数が限られるので、パソコンの認証を解除しておきます。ほかにもAmazonのKindle、 Adobeのソフトなど個人情報を登録しているソフトウェアも認証を解除しておきましょう。パソコンを手放したあとでは解除するのが難しいことがありま す。
以上の準備ができたら次のステップに進みましょう。

パソコンを売る前にやっておくべきこと2(データ消去編)