スマホを売る前には必ずユーザーが端末の初期化を行います。ところがAndroid端末の場合は、単に初期化を行うだけではすべてのデータを消すことができないことがあります。

今回は、Android端末からデータを完全に消去する方法についてまとめます。


通常は「初期化」を行う


まず、初期化を行う前には必ず必要なデータのバックアップを取っておきます。

バックアップが完了したら、「設定→その他→バックアップとリセット→データの初期化→携帯端末をリセット→すべて消去」と進んで 初期化を行います(この手順はAndroidのバージョンや機種によっても異なります)。この初期化を行うと端末は工場出荷時の状態に戻ります。

しかし実際にはこの操作を行っても一部の画像や、アプリの初期設定ファイルなどが内部ストレージ(本体の中のメモリ)内に残っていることがあるようです。

そこでデータが残っているか心配なときは、Android端末をUSBケーブルでパソコンと接続して、ファイルエクスプローラーなどで端末内のデータ(ファイル)を閲覧してみましょう。もしも画像などのデータが残っていれば手動で削除します。

ちなみに、ファイルエクスプローラーで覗いたとき、フォルダ名が「sdcard」と「extsdcard」と表示されていたら前者 は内部ストレージ、後者が外部のSDカードのことです。また「sdcard0」と「sdcard1」と表示されていたら前者は内部ストレージ、後者がSD カードです。初期化やファイル消去は内部ストレージのみ行い、SDカードは取り出して保管しておいてください。


初期化する前に「暗号化」するのも有効


Android端末では初期化してもツールを使うと個人情報を含むデータが復元できてしまうことがあり、ニュースなどで伝えられて問題にもなっています。これを避けるためには暗号化してから初期化する方法が効果があると言われています。

暗号化を行うにはまずロック画面のPINコードまたはパスワードを設定します。暗号化処理のためには1時間程度かかることがあるので、電源も確保しておきます。中断はできません。

準備ができたら「設定→ユーザー設定→セキュリティ→暗号化→携帯端末を暗号化」と進んでPINコードまたはパスワードを入力し、再度「携帯端末を暗号化」をタップします。
この暗号化が完了したら、改めて初期化を行ってください。これでデータが復元させられる確率はかなり低くなります。


ICアプリのデータを確認する


おさいふケータイなどICチップの機能を利用したアプリのことをICアプリと言います。このICチップ内の電子マネーやポイントな どのデータは、初期化や、おサイフケータイアプリを削除しただけでは消すことができません。ICチップ内のデータの移行や初期化は各キャリアショップで行 う必要があるので、まず以下の方法でデータの有無を確認をして、必要なら手続きを行ってください。

おサイフケータイのアプリを起動すると「サービス一覧」が表示されます。ここで「メニュー」ボタンを押して「メモリ使用状況」を選 択してください。次に現れた「共通領域」のゲージの中身が0の場合はICチップ内のデータはありませんので、ショップでの手続きは不要です。ゲージが0以 外であればデータが残っているので手続きが必要です。またこのアプリを初めて使用するときはICチップ内にデータはなく、初期設定の案内が出るので、「い いえ」をタップしてアプリを終了させてください。

やや面倒ですが、これらの作業や確認を行わないと、端末内のデータをすべて消去したとは言えません。買取をスムーズに行うために、また個人情報などを守るためにもデータの「完全消去」を行うようにしてください。
じゃんぱらでは、販売の前に必ずデータ消去を行っています。もし、データ消去方法でわからない事がありましたら、じゃんぱらまでお持込みください。