皆様、おはこんばんちわ。
どうも、megです。

今回はFUJIFILM X halfを借り受けられたので、そのレビューと魅力について語っていこうかな、と。

発売後、賛否両論あったX halfですが、実際使ってみたところ巷で言われてるほど悪くはありませんでした。
用途次第ではすごく気軽に使えるカメラだと思いました。

思った以上にコンパクト・軽量です

まず大前提として、このカメラは昨今の高画質な高級カメラと比較してはいけません。

例にあげるなら、スナップショットの大定番であるRICOH GRや高倍率ズーム搭載のRX100シリーズといったシリーズが主にその対象となります。

これらとは別ベクトルのカメラであると考える方がいいでしょう。

 

ちなみにその2シリーズの簡単紹介は↓な感じです。

■RICOH GRシリーズ

スナップシューター機の最高峰

センサー:APS-C
焦点距離:28mm or 40mm F2.8

言わずと知れた最高のスナップシューター機。
軽快な動作、即応性、コンパクトな筐体、大型センサー機らしい高画質、など非の打ち所の無さが特徴といっていいでしょう。
人の無意識な視野角と類似する28mm、意識的に何かを注視している時の視野角に近い40mm、という具合に使い分けも可能になり、ユーザーに選択余地が出たのは記憶に新しいです。

コンセプトとして感じるのは

【見ている景色、物を精細に切り取るカメラ】

といえるのではないでしょうか。

 

■SONX RX100シリーズ

センサー:1インチ
焦点距離距離:24mm~70mm F1.8-2.8
(※2ndまで28-105mm F1.8-4.9、7thのみ24-200mm F2.8-4.5)

ズームで高画質、といえばやはりRX100シリーズが強いです。
様々なメーカーからこのタイプは発売されていますが、一番最初に挙げられる高級カメラといえばRX100じゃないでしょうか。
一眼カメラの選択としても最早鉄板メーカーであり、いち早くミラーレス参入したSONYはそのノウハウもあってか、非常に完成度が高く安定しています。
世代によって収納式のEVFが付いてたり、光学ズームにより被写体を選ばず、どんな場面にもだいたい対応できてしまうのが最も魅力的な部分でしょう。

コンセプトとして感じるのは

【場面を選ばずどこにでも持っていける1台】

といったところでしょうか。

それではX halfは?となりますが、これの前にFUJIFILMのX100シリーズ、まずこれを考えなければいけません。

 

■FUJIFILM X100シリーズ(現物なかった…)
センサー:APS-C
焦点距離:35mm F2

GRの対抗馬として挙げられる本機。
GRよりも焦点距離を絞り、風景もブツ撮りも両方卒なくこなせる35mmの単焦点レンズを採用しています。
GRと比較すると筐体がやや大柄でOVF/EVFを取り入れ、さながら同社ミラーレスカメラをそのままコンデジ化したような機種です。
そのため、筐体はこの中では最も大きく持ち運びやすさという点ではGRに1歩劣りますが、カメラとしての充実度はX100に軍配があがるように思えます。

写り(特に色味)も特徴的で、それが唯一無二感を醸し出しており、国内メーカーにおいてはFUJIFILM的な写り、といえる画を出せるのが魅力の1つ。
写りと直感的な操作性がFUJIFILMユーザーが増えた要因ではないでしょうか。

コンセプトとして感じるのは

【他社にはない独自性を実現させる】

といった感じではないでしょうか。

直感的な操作、フィルムカメラ時代の色味再現ができるフィルムシミュレーション、Gain(粒子)コントロールなどの下地は他メーカーにはない特徴ですよね。

X100シリーズはカメラ機能をこれでもかと盛り込んでいるだけにX halfはX100シリーズとは違い、高画質な高級カメラ路線ではいかない?なんて考えもよぎります。

X100シリーズをAPS-Cコンデジとして高画質、高精細を目指したものとするのであれば、そのセンサーサイズ違いはラージフォーマットのGFX100RFがすでに存在します。
センサー大型化ならまだしも、小型化でそれを目指すのはちょっと現実的ではないですし、競合カメラの土俵にわざわざ上がる必要もないでしょうから。

出たら出たで、それはそれで魅力的ですが(笑)

 

そして発表されたのは

 

【1インチセンサー】

 

 

【単焦点レンズ】

 

 

【今までにない縦位置が標準出力のハーフカメラ】

 

高画質化ではなく、撮影形態で勝負してきたカメラなわけです。

そう考えればなるほど、X halfのスペックも納得できます。

長々と妄想失礼しました。
ここからはちゃんとX halfのレビューですので。

 

■外観

見た目は同社カメラとよく似たフォルムです(Leica Mっぽい

中央に設定や構図確認用ディスプレイ、左窓に現在モードが表示されます

トップカバーにX halfと筆記体で機種名が書かれているのカッコイイ

素通しファインダー付、左ランプはAF合焦確認用(Powershot Gシリーズ思い出す)

USB-Cでの本体内充電、バッテリーがミラーレスと同様のものなのは高ポイント

奥側が絞り、手前がMF用リングとなっています

レンズはかなり小ぶり、F2.8で専用レンズだからこそって感じです

 

■比較外観

GR IIIとの比較、背はX halfが大きく、幅はGRのほうがあります

奥行はだいたい同程度、GRはレンズが伸長するので起動時はGRのほうがやや奥行があるか

上から見てみるとGRはグリップ高ですが、X halfは比較的フラットな作りです

RX100M3との比較、RX100のコンパクトさがよくわかりますね

奥行はこちらも同程度、ズームレンズゆえに重さは一番あります

 

本当に小さいなRX100

 

■スペック

センサー:1インチ

焦点距離:32mm F2.8

画素数:1774万画素

重量:240g

 

■画面表示について

現状設定しているシミュレーションが一目でわかります

フリック操作でアクセスも〇、画面反映もされるのでシーンに合わせたシミュレーションを選択

フィルムカメラモード、という遊び心のあるモードもあります

途中再生ボタンなどで画像確認不可、一写入魂しましょう(笑)

予めフィルム枚数、日付ありなし、撮影モードP or Aを決めて撮影

在設定のみ表示される方式に画面が切り替わります

シャッターを切るとカウンターが回ります、設定枚数まで切りましょう

面白機能としてシャッターチャージが1枚ずつ必要になります(笑)巻き上げ時にテンションでもかかってくれれば、より良かったかも。

完了すると画面が切り替わり、スマホ転送すると画像が一括生成されるわけです

 

■作例

フィルムシミュレーション:ACROSS Yeフィルター

フィルター:レトロ

フィルムシミュレーション:クラシックネガ

フィルムシミュレーション:ETERNA

フィルター:レトロ

フィルムシミュレーション:ETERNA

フィルター:期限切れフィルム

フィルター:ライトリーク

フィルター:パートカラー(レッド)

フィルター:ポップカラー

と、こんな感じです。
思った以上に写るな、というのが素直な感想です。

画素数こそ1800万程度ではありますが、1インチセンサー、かつ単焦点レンズ搭載、直近のカメラ達が高画素すぎるだけでよくよく考えると必要なスペックは揃っているので当然といえば当然なのですが…(笑)

 

■アプリ連動

「X half」という連動用のアプリがあります

ペアリングするとSDカード内データで一覧表示されるので、欲しい画像を選択

取り込み完了すると専用フォルダがX halfで撮影した画像が一目でわかるようになります

タイムスタンプが付くので整理いらずなのはうれしいですね

exifが出てくるので、設定内容忘れた時などに便利です

 

【手軽な操作性で様々なフィルター効果を活かした写真を撮るためのかんたんカメラ】

というのがmegの感じたコンセプトでした。

すごく綺麗で緻密な画が撮れる、機械として性能が高い、といった類のカメラではないものの、ユーザーを楽しませてくれるカメラとしては十分アリなカメラだと思います。

 

・・・そう思わせてくれるカメラではありますが、やはりその価格が賛否出ている要因なのでしょう。

お手軽カメラとしてみるならば、だいたい10万円というのは高い買い物になります。

中古カメラ購入が選択肢に入る方ならお分かりと思いますが、10万あれば厳しくいえば同等以上のミラーレスが手に入ってしまう価格なのです。

たらればですが、、、

これが金属筐体でハイブリッドビューファインダー搭載、前述してますがフィルムカメラモードのシャッターチャージを本物さながらにするだとかにすれば、魅力3倍増しだったに違いありません。
とはいえ、こういった素材、機構を採用すると圧倒的な軽さと引き換えになるので、良し悪しにはなりそうですけどね。

 

こららを踏まえて、

■X halfが合う人

・カメラとしては軽量・コンパクトな携帯性が何より重要

・スマホカメラからの移行したい、けど仰々しいのはちょっと・・・

・カメラ横位置で縦位置出力という珍しさに魅力を感じる

・かんたん設定で色々な画像出力ができる

 

■X halfが合わない人

・RAW出力して画像編集したい

・筐体がプラスチックで作りがチープに感じる

・コスパが悪いと感じる

 

こんなところでしょうかね。

色々書きましたが、meg的にはこの気軽に持ち出せる点がX halfの最大のメリットだと思います。

基本的にカメラとしての機能の話をするとX100シリーズやFUJIFILMミラーレスであれば同じ性能以上を持っているので、お散歩カメラのように使わないなら、X halfを選ぶ理由は特段ありません。

これ以上の高画質を求めたり、場面に応じたレンズ交換などは他に任せて、気合い要らずで持ち出せるカメラとして割りきって使うのが正解のカメラだと思います。

あ、かわいい!エモい!は選ぶ理由にはなり得ますよ!

こういう買い物においては、インスピレーションってすごく大事です。

出力されてくる画像は1インチセンサー相当ですから十分な画質は得られますし、気軽なスナップシューター機として使うのには十分です。

余談ですが、megのようなおじさんはスマホを咄嗟に出して撮影するってのができない人種なので、こういったカメラは個人的には需要があったりします(笑)

高級・高性能なカメラがラインナップでは必須となりがちですが、こういったカメラがあってもいい、と思うmegなのでした。

 

 

~おまけ~

最近、meg自転車始めました。

ミニベロを買ったんですが、将来的にロードバイクにするにせよ、軽いお手軽カメラが今すごく欲しいんですよね。

それ故に現在選択肢に入っているX halfがネタになったわけです。

また金のかかりそうな趣味になりそうで、今から戦慄してます(笑)