年末が近づき気温も下がってきました。

体調を崩しやすい時期ですがご自愛ください

お久しぶりです、elmarです。

新型のデジタル一眼が発表されるたびに「カメラ高くなったなー」と感じませんか。

原材料費や人件費の高騰そして需要のバランスを考えるとやむをえないこととはいえ、新型が出るたびに買い替えるのは困難になってきました。

そんな時、Kodakから小さなデジタルカメラが発売されました。

Kodak Charmera

手のひらに数台は収まりそう(笑)な小ささでめっちゃカワイイ💖

いわゆるトイカメラで性能が低いことが魅力の一つです。

パッケージはこんな感じです。

全8色が用意されていますが開封するまでどの色か分からないブラインドボックス仕様です。

中身はこんな感じです。

USB-Cケーブルとキーチェーンが付属します。

初回生産分はあっという間に売り切れてしまう人気ぶりでしたが何とか一台、入手できました!

AppleWatchと比較するとその小ささがよくわかります。

ゲットしたのはyellowで欲しかったカラーです✌️

Kodak Charmeraの主な仕様

・1/4インチ CMOS

・35mm F2.4 レンズ

・160万画素(1440X1080)センサー

・USB-C

・microSD(1GB-128GB)

・重量 30g


128GBのmicroSDを入れると撮影可能枚数が無限に感じられます。

本体内ストレージもありますが容量は小さく2枚程度の保存しかできませんのでメディアは必ず入れましょう。

撮像素子がなんと160万画素

まるで20世紀末のようです。

民生用デジカメで初めてメガピクセル/100万画素を超えたのがOLYMPUS CAMEDIA C-1400L(1997)だったと記憶しています。

センサーサイズが異なるので一概に比較できるわけでは無いですが当時はエポックメイキングなことでした。

現在では1億画素の機種も存在していますので隔世の感があります。

Kodak Charmeraはサイズを越える高画質を狙ったカメラではなく機能や性能より写真を撮る楽しさをいつも身につけることを目指した製品のように思えます。

本体を見ていきましょう。

この小さなボディにも関わらずライトや(素通しとはいえ)ファインダーまで搭載されています。

ボディ上面に電源ボタンとシャッターボタンがあります。

 

背面の一番下に再生/セレクトボタンがあります。

静止画から動画への切り替えは電源ボタンを押してモード変更画面に入り再生/セレクトボタンで変更します。

セットアップメニューも同様にセレクトした後、上下キーで選択します。

上下キーを使って撮影画像にあらかじめフィルターをかけることができます。

撮影する際に選択するのみで後から変更したり適用したりはできません。

RAWで撮影してボディ内現像することもできる一眼カメラとは全くコンセプトが異なります。

このカメラのオマージュ元は1987年にKodakが販売した「Kodak Fling」というレンズ付きフィルム(使い捨てカメラ)です。

その名の通り撮影が終わったら現像に出してユーザーはプリントとネガを受け取る方式でした。

Kodak Flingは1986年に富士フィルムが販売を開始した「写ルンです」に対抗したカメラでした。

写ルンですも第一弾は110フィルムを使用した写ルンですポケットからスタートし写ルンですHiで35mmフィルムに移行していきます。

使用するフィルムは110フィルム(13x17mm)で一般的な35mmフィルム(24x36mm)と比較すると半分程度の面積で画質はかなり落ちます。

日本でも1970-80年代には各社から多数販売されました。

ほとんどがポケットカメラとしての扱いで簡単なレンズ一体型で安価であり当時のキッズにとっては初めてのカメラとなったことでしょう。

110フィルムカメラはその後レンズ交換式一眼のPENTAX オート110まで進化しましたが35mmカメラの低価格化、小型化には勝てず市場から姿を消しました。

のちにオート110をオマージュしてPENTAX Qシリーズが生まれたことを考えると110カメラに不思議な魅力を感じます。

PENTAX Q 開発ストーリー

110フィルムの愛好家は多く現在でも僅かながらカメラ、フィルムの供給は行われています。

脱線しました。

Kodak Flingは後に35mmフィルムに移行して消滅しましたがデザインの愛くるしさは多くの方の印象に残っており今回の復刻となったようです。

背景事情はこれくらいにして実際の作例をご覧ください。

日付の表示は事前に選択できます。

入れておくとフィルムカメラっぽくレトロ感が高まりますね♪

ISO感度はISO153に固定されているようです。

レンズは5mmとなっていますから絞りがf2.4でも充分に被写界深度が深くパンフォーカスに近くなるようです。

次に各種フィルターでの作例です。

B&W filter

Warm tone filter

Cool tone filter

モノクローム用のフィルターは3種搭載。

冷調、温調仕上げといった感じでしょうか。

Warm toneはグッとノスタルジックな雰囲気が演出できます。

PixelFilter(Blue)

PixelFilter(Red)

PixelFilter(Yellow)

PixelFilter(Gray)

粒子の感触を強調して強い表現になります。

モノクロームの白い部分に着色するようなイメージです。

1987 frame

Negative film frame

Painter frame


Kodak frame

フレームを焼き込んだイメージのフィルターもありポップなイメージが表現できます。

かつてKodakはフィルムメーカーとしてフィルムの消費促進の側面もあったかと思われますが数多くのカメラを世に送り出してきました。

Signet 35,Retina IIIC,IIb,Ia,Charmera

そんな訳で手持ちのKodak製フィルムカメラと記念写真を撮ってみました。

どちらかといえば小型カメラに分類されるシグネット35やレチナ IIICが巨大に見えますね。

Kodak Carmeraはボディの小ささゆえバッテリーの持ち時間はさほど長くありませんがスマートフォン充電時に一緒に電源アダプターに接続しておけば一日くらいは撮影出来そうです。

USB-Cケーブルをスマートフォンと接続すれば撮影した写真を読み込むことができます。

お気に入りをライブラリに転送すればSNSへの投稿もすぐにできます。

持ち運びは鍵束に装着したりバッグに着けたりしていつでも持ち歩けます。

画質を気にするカメラではありませんのでメモ感覚で使っていきましょう。

現在は入手困難な状況が続いていますがどこかで見かけたらぜひ手に入れてみてください。

毎日、撮り歩くのが楽しくなりますよ!

いろいろと撮影してましたのでギャラリーを用意しました。

 

以上、elmarがお送りました。