皆様おはこんばんちわ。
今年も秋は一瞬で過ぎ去りそう…と感じているmegです。
一気に寒くなってきましたので、皆様体調には気をつけてください。
さて、今回はリケーブルについてつらつらと書いていこうかな、と。
過去にはイヤーチップ交換やイコライザー設定などの音質改善策をご紹介してきましたが、今回はちょっとハードル高め?(金額的な意味で)のリケーブルのHOWTOみたい感じで書けたらなと思っています。
リケーブル、単語は聴いたことはあっても実際にやってる方はいらっしゃるでしょうか?
特に、最近ではワイヤレス普及しているので、有線で聴いてる方は少ないかもしれませんが・・・。
しかしながら、イヤホンやヘッドホンを変える以外では、音質の向上や変化に最も効果があるのがリケーブルという行為です。
過去のレビューでちらっと書いたことはありましたが、今回はもうちょっと掘り進めて行くので興味がありましたら最後までお付き合いください。
↑リンクのイコライザー設定する上での指標を書いてたりするんですが、リケーブルにおいても基本的に考える流れは同じです。
例によって、megの主観が多分に含まれておりますので予めご了承ください。
まず大前提として何が不満か、あるいは物足りないか、という部分を明確にすること。
本当に何でもいいのです。
低音がちょっと物足りない、高音がちょっと割れ気味、ボーカルの主張がもっと欲しい、などですね。
自分が使用している環境において、何となくでも変わってほしい点というのはないでしょうか?
まずはここを言語化することが大事だったりします。
微調整の利くイコライザーと違い、リケーブルは音質傾向そのものを変化させることも可能です。
そのため、ここが決まっていないとリケーブルの海に飛び込んで、文字通り片っ端に試す羽目になります(苦笑)
ちなみに極論、全部ダメだぁ…でもいいのです。
まどろっこしくせず、かんたんに結論から言いますと、
■低音強化したい!→銅線リケーブル
●高音強化したい!→銀線リケーブル
★全部強化したい!→銀線と銅線のハイブリッドケーブル
よくわからなければ、こんなスタンスでも大丈夫です(^ω^)b
配合率が、プラグ素材が、など細かな要因はありますが・・・。
正直そういった要因がどの程度影響するかはmegもわかりません!
試聴してみて良いか悪いかです(笑)
ただ、ケーブルの基本素材でほぼほぼの音傾向は決まりますので、そういった要因はグレード向上の一要素くらいの認識でいればとりあえず良いのではないかなと。
イコライザー設定に通じるところが多くありますが、例を出してみます。
■例1イヤホン:final E4000
ダイナミック型と呼ばれるドライバーが1基搭載されているイヤホンです。
ダイナミック型のイヤホンは、基本的には低音~中音までにフォーカスした音作りの傾向が強いドライバー型といっていいものかと思います。
そのため、高音の伸び、音の粒の細かさや繊細さ、といった部分が低音域の迫力と比較するとちょっと弱くなりがち、というのがよく言われるところ。
価格帯的にも安価に抑えやすいので、一部例外を除けば、だいたいのダイナミックには当てはめることができると思います。
実際の音質としては、例に漏れず低音から中音の主張が目立ち、音の粒も大きく、繊細さや解像度、といった部分において上位機種のE5000などと比較すると大味で、良く言えば分かりやすい音質になっています。
言い方を変えますと、迫力のある重低音を出してくれるなどとも言えますね。
ダイナミック型でよく見る謳い文句なのですが、ダイナミック型というのは低音にフォーカスさせるとそういった傾向にしやすいイヤホンだから、というのが大半の理由といえます。
つまり、端的にいうと高音要素が足りない、というわけです。
それが悪い、という話ではなく、そういう傾向になりやすいので、逆に引き上げたい部分などが分かりやすい、という意味ですね。
megの選択は銀線でのリケーブル、となりました。
↑ディスコンケーブルなのでメーカーページリンクです。
銀線のリケーブルの特徴を簡単に箇条書きにしてみると
・音の線が細くなり繊細に
・高音の再現度が向上
・低音の量感が少なくなる傾向にある
というのが分かりやすく変化する部分です。
安価な価格帯のイヤホンで標準付属してくるケーブルの多くは銅線のため、銀線にすると音質変化の度合いが激しく、もはや別物のイヤホンへと変化します(笑)
銀線にするとまずフォーカスする箇所が高音域側に寄るようなイメージになります。
良いところだけを見れば、やや籠りがちだった音質が見通しのいい抜ける音質傾向へと変化します。
高音の伸びが目立つようになり、音の塊が細かく分解され音の粒をしっかりと感じられるようになります。
反面、低音の量感は削られてしまいます。
音質が細くなると低音の響きや余韻といった部分はダイレクトに影響を受けてしまいます。
タイトに細く鳴るようになってしまうので、鳴るようになった高音に対してどの程度許容できるか、というのがリケーブル選択になるわけなんですね。
こちらの銀線を選択した理由は、低音の量感損失が他銀線と比較したときにそこまで大きく削られなかったのが理由でした。
■例2イヤホン:FitEar private 333
BA(バランスドアーマチュア)というドライバーが3基搭載されているイヤホンです。
BAドライバーのイヤホンは、搭載ドライバー数で性能が飛躍的に向上しやすい方式となっていますが、ダイナミック型の再現音域幅と比べるとBA型単体でのそれは狭かったりします。
その代わり、中高域の再現性が高い傾向にあり、狭い範囲内を綺麗に鳴らすならBAドライバーは非常に優秀です。
足りない部分は各音域にドライバーを増やすことで補填してやればいい、という方式なわけですね。
低音がかなり鳴らしづらいドライバーなので、低音域にドライバーを重ねて補填することが多いですが、それでもダイナミック型の懐の深さには劣ってしまいがちです。
ドライバー数で性能差異があるとはいえ、基本特性で低音が鳴らしづらいのには変わりありません。
そのため、リケーブルするとすれば銅線とするのが手っ取り早くバランスの取る方法論として優秀です。
BA型は低音要素が足りないのです。
ということで、megの選択は銅線リケーブル、となりました。
↑ディスコンなので後発モデルのリンクです。
銅線リケーブルの特徴を簡単に箇条書きしてみると、
・音の線が太くなり、迫力ある音質に
・低音の量感が向上
・高音のピークが丸くなるため、金属音や女性ボーカルのキレや伸びがやや悪くなりがち
という形で変化します。
銅線リケーブルは、銅線→銀線ほど違いが感じられない可能性もありますが、対象がBA機、かつ元のケーブルよりグレードが高ければ、わりとすぐに違いがわかるかと思います。
BA機では低音域の物足りなさを感じやすいので、銅線へのリケーブルでそれを補うのが最も効率的だと思います。
相当数のドライバーを低域配置しているモデルであればその限りではありませんが、原則そういうモデルは非常に高価です(苦笑)
そういったイヤホンに比べれば、銅線リケーブルは銀線やハイブリッドケーブル、イヤホン本体よりもかなり安価に手に入れることが可能です。
音質傾向は銀線とは逆でフォーカスする箇所が低音域側に寄るようなイメージです。
分かりやすい例では、ベースが最も体感しやすい部分となりますね。
タイトに鳴ってしまっていたベースに深みと余韻を与えてくれるようになるので、低音に関してだけいえばどんな銅線でも一定以上の効果を間違いなく得られるのが銅線リケーブルです。
問題は、どの程度低音側に寄ってしまうか、という点にあります。
銅線リケーブルは量感向上を高域向上よりも格段に得られやすいですが、言い換えればそれは音の粒を大きくするということです。
迫力あるサウンドにはなるのですが、高音をそのままに、量感のみを得るというのはかなり難しい注文になります。
そのため、迫力を求めるのであれば銅線は便利ですが、高音の伸びやキレが得られた量感よりも損失しやすいのがデメリットの1つと言えると思います。
大きく高音域を犠牲にせず、低音の量感を得られるちょうどいいものを探すのがケーブル探しの沼ということです
こちらについても、そのバランスがmegの好みだったため選択しました。
■例3イヤホン:AAW Pola
最後にハイブリッド型のイヤホンですね。
各種メーカーから出ているちょっとお高いイヤホンは、だいたいこのタイプと思っていいです。
この方式はダイナミック型とBA型を合わせたイヤホンとなっており、低音をダイナミック型に、中高音をBA型に、とそれぞれが得意な音域を鳴らせばよくない?という方式。
良いとこ取りのタイプということもあり、明確な弱点というものが見つけづらいです。
そのため、ハイブリッドについては弱点補填する形よりも自分の希望に合わせてリケーブルするのが最良だと思います。
もちろん、自分的な不満点があれば銅線や銀線リケーブルももちろんアリですが、個人的にはハイブリッドケーブルをオススメします。
イヤホンもハイブリッド型だし、ケーブルもハイブリッドでしょ、という考えでもいいくらいです(笑)
おそらく、ハイブリッド型を買うような方であれば、ほぼ沼にハマっているでしょうから妥協より理想を求めるでしょうしね!
ということで、megの選択はハイブリッドリケーブル、となりました。
ハイブリッドリケーブルの特徴は銀と銅など2種の素材でケーブル形成されているところです。
今回のケーブルでいうと、銅線ベースに銀メッキコーティングしているものになっており、こういったケーブルの特徴はハイブリッドイヤホンよろしく、こちらも良いとこ取りとなっています。
低音と高音いずれも強化できてしまうのがハイブリッドケーブルなのです。
ハイブリッドケーブルの特徴を簡単に箇条書きすると、
・音質全体の向上を得られやすい
・高音、あるい低音を得るための損失が原則ない
・値段が高価になりやすい
・音質全体が引き上がりやすいが、相性が出やすくバランスを取るのが難しい
音質変化ももちろんありますが、基本的には良いところを伸ばす向上策として考えるといいかもしれません。
高音域は銀メッキ部分で、低音域は銅線部分で補填されるので理論的には総合的な音質向上を狙うことができるのがハイブリッドケーブルの最も良い部分です。
反面、ケーブル毎に各音域にかかる補填量の違いにより良し悪しがモロに出ます。
単純な銀線や銅線であれば、かかる補填量の強弱はありますがそれほど破綻しません。
ハイブリッドケーブルは等価交換みたいなバランス取りはありません。
金属混合率やその量の些細な差で音質が劇的に変わってしまうからですね。
合うか、合わないか、それしかありません。
ドライバー構成が単純な単発ドライバーなら複数ドライバーよりは沼ではないですが、好みを見つけるには右から左に片っ端に試すしかないのです・・・。
そういった中から好みのケーブル見つけるとそりゃもう格別の喜びがあるので、おすすめはしませんがおすすめします(笑)
ちなみにこのリケーブル選択は、元々使用していたリケーブル(EFFECT AUDIO Ares II)が銅線であったため、低音は銅線時と同程度のパワーを得つつ、もう少し高音の伸びが欲しかったので銅線→ハイブリッドに変更、選択しました。
さて、前提でかなり長くなってしました。
最後にリケーブルでどのような音質変化を得られたのかご紹介します。
再生環境はいつの間にか増えたDAP、Astell&Kern KANN MAXにて行っています。
最近好きすぎて仕方がないtuki.の新譜より。
拍子木から始まる曲調とメロディラインがほぼ打ち込みなのが印象的な曲です。
◼final E4000
元音質と比較すると拍子木の部分から大きく変わります。
歌舞伎とか相撲でよく聴くあの感じがしっかりと再現されるようになっています。
低音部分にかなり寄った状態だったものが、中音にやや寄せたものに変化しています。
低音変調気味であった音質から全体的にバランスを取る安定した音質に、特に音場全体の見通し、ヌケの良さが銀線効果により籠りがちであった音質にはっきりと改善がみられます。
どこまでも伸びていく高音というわけではないものの、甲高い金物音の再現性が飛躍的に向上させることが出来ています。
今回で言うと拍子木がキィン、キィン、という抜けて響いていく感じを再現できているのが収穫です。
その分、低音の圧倒的だった量感はmeg的にちょうど良い量までカットされています。
◼FitEar Private 333
元音質だと拍子木が金属でも叩いてるのかと思いますが、銅線効果でキレッキレの高音が低減されて「あ、これ拍子木か」となりました(笑)
このイヤホンはドライバー配置がBA機としてはかなり異質で低音配置のドライバー数よりも高音配置のドライバー数のほうが多いという逆張りみたいなイヤホンです。
低音と中音を1個のドライバーで賄っており、2個のドライバーが搭載されている高音と比較すると、かなり尖っている性能です。
そのため、メロディラインを構成する主要楽器がどうしても簡素に鳴ってしまう、というイヤホンともいえるんですね。
元々、リケーブル前提で買っていたのですが、高音は音割れなどの心配がほぼほぼありません。
そのため、リケーブルで銅線を選択がしやすいと考えてのことでした。
目論見は的中で、ケーブル補填するだけでこれほど変わるか、というくらい変化度合いでした。
お世辞にも鳴っているとは言い難いタイトすぎる低音が一気にふくよかになります。
ダイナミックのそれに比べれば劣ってしまうものの、この量感があるからこそ伸びる高音とヌケが強調され、むしろ向上してる感覚さえあります。
拍子木の質感や打ち込み、それらに加えてのボーカルオンとなりますが、リケーブル前後でかなーりmeg好みになりました。
◼AAW Pola
元々のケーブルが銅線であり、そのままの状態でも正直何ら不満はありませんでした。
しいて言うなら、直近でprivate 333を聴いたため、若干高音弱い?と思い、銅線に銀メッキコーティングしたハイブリッドケーブルを選択しています。
ドライバー構成がダイナミック型x1と静電型ドライバーx2のハイブリッド。
また新しいドライバーの話が出てしまいましたが、とりあえず解像度がものすごく高いBA型だと思っていただければ!
全域で死角がないとmegとしては思っていますが、たまたまケーブル見に行ったらお買い得品がありましてですね・・・。
銀メッキ銅線の良いところは、主ケーブルは銅線であるため基本的な音質傾向は銅線と似通っている部分が多いです。
プラスアルファとして、銅線に銀メッキコーティングが施され、高音側も出しちゃおう!という贅沢なケーブルがハイブリッドケーブル、というわけですね。
このリケーブルでは、銅線時よりも確実に高音域のキレの向上を感じられます。
低音の量感が元ケーブルよりも少しだけ増えており、相対的に高音のキレが増しているようなイメージがしくっりきます。
高音から低音まで変調混じえた曲です。
メジャーでもあるのでイメージしやすいと思いましたので採用しました。
◼final E4000
終始ドゥンドゥンと鳴っているメロディラインですが、素のままだと裏で鳴っているというよりは常に表で鳴っているという印象が強いです。
まずはここが裏方向に動いてくれています。
まだ主張は強い感は否めないですけどね(笑)
しかしながら、銀線効果で籠ってしまいがちの元音質を抑え、ヌケを向上させている状況を作り出せているのがかなり大きいです。
ボーカルの高音部分はもはや別物といえるほどキレが増しています。
◼FitEar Private 333
BAドライバーの場合は、終始流れているドゥンドゥンが電子音にしか聴こえません・・・(苦笑)
解像度が高い、分解能のあるイヤホンほどその傾向が強くでてしまい、やや面白味にかけがちです。
銅線はこういった場面にも有効かと思います。
BA機をリスニング寄りにしたい場合などは、銅線にすれば細かすぎる音の粒を少し大きくするのには手っ取り早い方法です。
ユーロビートなどでは解像度を優先したほうがいいので、一概に当てはまらないこともありますけどね。
電子音の音の粒節々を銅線効果で丸くすると、刺さり気味の高音域だったりを、今回のように浮いて聴こえてしまうような音を少しの解像度の低減と引き換えに、リスニング向きにすることも視野に入れてみると無機質な打ち込みにも灯が灯るかもしれません。
◼AAW Pola
サビからの違いが元ケーブルとは顕著です。
また曲が進むと変調していくため、後半に行けば行くほどボーカルの高音域の伸びの向上が感じれられます。
銅線のみだと本当にわずかにですが、ハイブリッドと比較するとボーカル高音が引っ込んでしまっているように聴こえます。
懐かし過ぎる選曲ですが、リードギターとサイドギター、ベース、ドラムと曲調自体が分かりやすかったのでレビュー曲に採用してみました。
◼final E4000
元音質だとベース要素が非常に強く、ドラムやギターが低音に呑まれがちでした。
銀線によって、フォーカスが高音寄りになった恩恵が強く、ベースの強さがやや軽減されてギターがかなり聴きやすくなります。
ドラムの金物まで美しく奏でるまでには至らないものの、タムやスネアの響き方が間延びするような響き方から端切れよくメリハリが付きました。
◼FitEar Private 333
元音質の場合は、金物ハイハット・シンバルのキレが凄まじいのですが、ドラムやベースといったリズム隊がどうしても弱い。
そこに銅線を噛ませるとドラムのタムやキック、そしてベースラインがメロディラインにしっかりと乗り、際立っていた金物に付いてくるようにまで変化を感じることができます。
一気にグルーヴ感が引き上げることが出来ました。
特に良くなっているのはタムとベース、やはり余韻って大事です。
タイトに鳴っている、といえば聞こえはよいですが、解像度が高いという部分を多少削ってでも聴きごたえを選ぶための銅線選択は大いにアリではないでしょうか。
そして、ギターソロの仕上がりは今回レビュー機の中では最も良かった機種でもありました。
◼AAW Pola
これは前後で非常に分かりやすい例になりました。
ドラムの質感、再現度においては元ケーブルよりも明らかにいいです。
特にハイハットの再現性の向上がもっとも顕著ですが、タムやキックの質感も良くなっているのが分かりやすく向上させることが出来たのではないでしょうか。
ただ、ギターソロなどについてはリケーブルしてもprivate 333と比較するとやや負けるでしょうか。
こちらもやや引っ込んでしまう印象がありますね。
つまり、まだリケーブル余地があるということか・・・。
うねるようなベースが特に耳に残るため、ベースチェッカー要員として採用してみました。
◼final E4000
元環境ではベース量感に埋め尽くされていますが、それがちょうど良い塩梅まで軽減されています。
レンジの広い深く沈むベースを存分に楽しむことが出来ます。
稀ではありますが、銀線によっては低音をカットしている?というくらい著しく低減されるものもあります。
銀線選択する際は、ベースが前に出てくる曲と裏で鳴っている曲の2曲体制でバランス取りながら判断すると上手くいくと思います。
あまり低音を削ってしまうと聴きごたえまで低減しすぎてしまうことになりますからね。
◼FitEar Private 333
元音質はこれだけ主張の激しいベースでも遠くで手を振っているのが見える、というくらい低音成分不足になります。
銅線によって、遠くでタイトにしか鳴らなかったベースがあら不思議、余韻を残すように鳴るようなっているではないですか。
もちろん、ダイナミック型のような深く沈むような低音は得られないものの、狭い範囲内であっても上手く強弱を付けて余韻を作れているのでしょう。
BA機なのでヌケのいい解像度は確保しておいたいのですが、こういったうねるベースを楽しみたいならある程度の籠りやすさ、というのが必要です。
ヌケの良さを確保しつつ、低音を得たい場合はベース主張が強い曲を基準にして限界ラインを探ると上手くいきやすいかと思います。
◼AAW Pola
前曲に通じますが、ハイハットの向上がうなるベースとのシナジーが最高に気持ちいいですね。
そして、中盤のピアノの良さよ。
低音の引き上げは本当に僅かとなるのですが、ハイブリッド型のイヤホンであれば小さな引き上げでも相乗効果があったりするのかもしれませんね。
逆に言うと合わなければ、合わない方に突き進んでしまうわけですが・・・(笑)
いかがだったでしょうか。
今回はリケーブルということで、とりあえずやるとしたらmegの経験談から安定択?となり得そうな考え方や方法論を描いてみました。
比喩ではなく、リケーブルは本当に沼です。
信じられないような金額のケーブルもある世界なので、用法用量を守りながら試聴に試聴を重ねてお楽しみいただければ幸いです。
また、今回はmeg的に「合う」リケーブルを探した結果でしたが、バランスを取ろうとするリケーブル選択は本来メーカーの考える音作りのいわば逆張りの選択になります。
そのため、本来のそのイヤホンの持つ良さが損なわれる可能性も同時にあることはお忘れなきことを。
それでは良きイヤホンライフをー。