猛暑が続くなか、皆様いかがお過ごしでしょうか。
2010082001
真夏といえばやはり海!(@稲毛海岸)
おひさしぶりですelmarです。
前回ご紹介したipadですが、様々なアプリを入れて楽しんでいます。
当初は無料アプリばかり入れていたのですが、やはり満足できず結局有料のものを購入し始め、気がつくと結構な金額を使っています。
うまくできているものですね~。

さて、今回はマクロレンズを使ったブツ撮りにチャレンジしてみます。

主に、いつもこのブログで使用している撮影ブースを用いて撮影しています。
カメラは「Canon EOS 5D」「EF100mmF2.8 マクロ」または「EF 50mm F1.8 II」を組み合わせています。
モデルは自宅にあった雑多な品々。
2010082002
CONTAX IIa
クラシックカメラといえば「ライカ」ですが、カール・ツァイス(イエナ)製のCONTAXシリーズは機能の上では同時期のライカを常にしのいでいたのではないかと思います。
この「CONTAX IIa」は第二次大戦後の1950年発表ですから、まだライカM3は発売されていません。一眼ファインダー、バヨネットマウントなどM3で採用された機能が既に実現されています。
当時のライカはスクリューマウントのIIf/IIIf(いわゆるバルナックタイプ)でしたから機能的には大きな差があります。
—撮影メモ—
Canon EOS 5D EF100mm F2.8 Macro
絞り優先AE 絞り1/4秒 絞り F18
シルバークローム仕上げのカメラは反射がキツくなるのでストロボの使用は避け、自然光で撮影しています
バックはブラックの布を使い露出補正(-1 2/3段)をかけています。
2010082003
Leica M5
1971年発売のM型ライカ。
初の露出計搭載モデルでそれまでのM3/M2/M4と全体に大きくなりデザインも大きく変更されました。しかし、市場では不評で販売は芳しくなく短期間に生産中止となってしまい、次代のM6へとモデルチェンジしてしまいました。しかし、大きめのシャッターダイヤルとファインダー内表示は非常に使いやすく歴代ライカのなかでも秀逸な出来だと個人的には思います。
—撮影メモ—
Canon EOS 5D EF100mm F2.8 Macro
シャッター速度:1/25秒 絞り:F13 ストロボ使用
この個体はブラッククローム仕上げのモデルなので露出を切り詰め、エッジを際立てる感じにしてみました。
大きめのレンズが似合うカメラですが、今回は小さめのSummaron 35mm F3.5を装着しています。
撮影ブースに入れ、クリップオンタイプのストロボを天井にバウンスさせて併用し、シルバークロームのレンズを目立たせる意識をしました。
2010082004
Nikon F2
日本のカメラ史にひときわ大きく輝く「Nikon F」の後継機種。レンジファインダーカメラの「Nikon SP」からメカニズムを引き継いだため、少々使いにくい位置にあったシャッターボタンをより扱いやすい場所へ移動したほか、かなりの部分を一新して1971年に発売されました。Nikonのプロ向け機としては最後のフルメカニカルのカメラであり後期のものは品質も安定しているため、今でも愛用者が多いとききます。組み合わせたレンズはNikkor AUTO 28mm F2.8です。
—撮影メモ—
Canon EOS 5D EF100mm F2.8 Macro
シャッター速度:1/80秒 絞り:F16 ストロボ使用
几帳面なカメラという印象で真正面から向き合ってみました。
撮影ブースの中に置き、カメラからストロボを天井に向けてバウンスさせています。

カメラばかりじゃ面白くないので・・・。
2010082005
Fender CD-60CE
—撮影メモ—
Canon EOS 5D EF 50mm F1.8 II
シャッター速度:1.6秒 絞り:F10
練習用エレアコ。まともに弾けるようになるかは自分次第です。
ハードケースに半分入れて角度を調整し、表面のツヤを生かしたアングルで狙いました。レースのカーテンを透過してくる自然光のみでの撮影。
2010082006
WALTHER P99 (エアガンです...)
あの「ワルサーP38」のワルサー社設計のハンドガン(のエアガン)
9mmパラベラム弾使用 装弾数16発
現在のジェームス・ボンドが愛用している設定。
—撮影メモ—
Canon EOS 5D EF100mm F2.8 Macro
絞り優先AE  絞り:F16
お決まりのパターンですが古びたボンバージャケットを背景にしています。ライティングは「撮影ブース」に入れ、ストロボを天井に向けて発光しバウンスさせています。
2010082007
DECCA MarkII
1950-60年代の英国DECCA製FFRS対応アナログレコード用カートリッジです。先日、elmarの店舗のアルバイト店員に「生まれた時に既にCDがあった」と言われ、ちょっとショックだったので撮影してみました。
当時の英DECCAはまさに名演、名録音の宝庫で現代に通じる録音手法はこの時代に確立されたのではないでしょうか。
DECCAは「The Rolling Stones」なども在籍していたレーベルで、当時の影響力は相当なものだったようです。
FFRS(Full Frequency Renge recording)とは直訳すれば「全周波数帯録音」となり、現代では当たり前の事で想像しがたいですが当時は大きなセールスポイントだったのでしょう。
SACDやDVDAudioの低ノイズ、広帯域から比べればかなり狭い帯域の音ですが、それだけにとても「濃密な」印象の音がします。
本来、このカートリッジはDECCA純正のトーンアームを使用するのですが、入手しづらいのでelmarは一般のトーンアームでも使用可能なアダプタを組み合わせて使用しています。
—撮影メモ—
Canon EOS 5D EF100mm F2.8 Macro
絞り優先AE  絞り:F18
背景にはDECCAオリジナルのLPレコードとジャケットを配しました。「撮影ブース」に入れて蛍光灯下で撮影しています。ボディが黒いためツブレてしまうので、カメラと被写体の間に白紙を置いてレフ板代わりに光を反射させています。

このように普段、見慣れたものでもじっくりと撮影することで存在感が出てきます。
ライティングはそれこそ十人十色ですがなるべく上部から拡散させた光を柔らかくあてるのが個人的には好きです。
露出と構図は好みで設定しますが、カメラが出した露出に対しては目安と捉えて自分なりの表現を見つけてみてください。

当ブログに、たびたび登場する『撮影ブース』ですがじゃんぱら各店でお取り扱いしています。
在庫はこちらからご覧いただけます。
メーカーの仕様変更があり、elmarが使用しているものとは背景シートが少なかったりしますが実使用には充分でしょう。
こういった商品はあくまでも「ベース」ですので撮影スタイル、被写体に合わせてカスタマイズを楽しんでみてください。

まだまだ暑い日が続きますが皆様、どうぞ、ご自愛ください。
2010082008
OLYMPUS E-P1 17mm F2.8 絞り優先AE F16
(東京:秋川渓谷付近)
この写真でささやかな涼しさをお届け出来れば幸いです。

以上、elmarがお送りしました。