皆様、おはこんばんにちわ(´ー`)ノ
今回で4回目となりますね。

今回はちょっと出遅れている感はありますが、新製品レビューをお届けします。
あ、カメラじゃないですよ!
本当はレンズも喉から手が出るほど欲しいレンズがあるのですが、さすがに今回の買い物と一緒は無理でした(;´A`)

すでにサムネイルにはしていますが、購入したのはDAPでございます。

【COWON PLENUE Mark II】

まずはじめに皆様はCOWON(コウォン)というメーカーは聞いたことはありますか?
私自身はオーディオという趣味を得るまでは、まったく聞き及ばなかったのですがWebでDAPを調べて行く中で最近では高評価をされているメーカーです。

とはいえ、いわゆるハイエンドプレーヤー、高級DAPと呼ばれるものにおいては、よく聞くのはやはりiriverが筆頭じゃないでしょうか。
ハイレゾプレーヤーとしてAKシリーズはブレイクの代名詞。

IRIVER Astell&Kern A&ultima SP1000

COWON、iriverいずれも韓国、主にデジタルプレイヤーを製造しているメーカーですね。
ちなみにCOWONは昔ながらの老舗だったりします。
国内メーカーではSONY、ONKYO、Pioneerが主だったメーカーですね。
SONYが10万円オーバーのNW-WM1A、NW-WM1Zを発売したのは記憶に新しいです。

SONY NW-WM1Z

10万円アンダーのDAPとなると、国内国外問わず数多くのメーカーからリリースされていて今やスマホのようにひしめいております。
各メーカーのフラグシップ機からコスパに優れたエントリー機までラインナップされていて、カメラと似たものを感じます。

COWONもエントリーからフラグシップまで現在はきっちりラインナップを揃えており、選択肢の広くなってきたメーカーといえます。

・エントリー機(~5万円)
PLENUE D,PLENUE J

・ミドル機(~10万円)
PLENUE R,PLENUE M2

・フラグシップ機(10万円~)
PLENUE S,PLENUE 2,PLENUE 2 Mark II

こういった嗜好品においては、価格以上にこのメーカーだからこそ、という魅力がどうしても必要になってきますよね。
スマホの音質じゃ満足できない!なんてのも立派な理由の1つになります。
とはいえ、ひしめくDAPの数々、選ぶのも出会うのも一苦労です。
そういった足踏みに一歩踏み出すきっかけになれば幸いです。

 

それでは、2017年4月頃に発売されている前身PLENUE 2からPLENUE 2 Mark IIはどのように変わっているのでしょうか。
その辺りにスポットライトを当てて、レビューと洒落こみましょう。

【外観】

新カラー:JupiterGold

出力は3.5mmアンバランスと2.5mmバランス

裏面はよく見ると格子模様になっています

マルチホイール、機能割り当てが可能です

側面にMicroSDスロットが1つ

すでにこのいでたちで高そうな雰囲気を醸し出しています。
やはり高いだけあって、このあたりのクオリティーの高さは価格と比例するようです。
カッコイイは正義です。
特にこのカラーが前身のPLENUE 2にはなかった魅力で購入に至った動機の1つ。
普段はフルフェイスカバーで護っていますが・・・(え)
カバーは付属品でしたが、このカバーもまたカッコイイんですわ(ノ∀`)

Dignis製の本革ケース

 

【スペック】

内部構成については、ほぼ前身のPLENUE 2と同じ構成です。
DACチップには最近のミドル以上のDAPに多く採用されてきている旭化成のAK4497EQ
実は個人的に旭化成チップ搭載機が出す音質はあまり好みではありませんでした。
megの個人主観が多分に含まれていますが、個人的にはフラットすぎて抑揚が少なく感じてしまいます。
PLENUEシリーズはフラットな音作りの傾向も相まってなのか、良くも悪くもスッキリ纏まりすぎていて、ここがいい!という魅力に欠けていました。
俗に言うモニターライクってやつですね。

・・・であったはずなのですが、Mark IIに伴い、COWONも音作りに手を加えたのか、今までのCOWONサウンドとは少し違うものとなっています。
前述した通り、COWONはフラットな音作りが特徴的なのですが、この音質特性は変えずに音像が鮮明で明確に感じられるように変わっています。
これによりフラットな音質の中にも抑揚が生まれ、前身PLENUE 2よりも確実にノリよく聴かせてくれて惚れ込んでしまいました。

大きな変更点としては、2.5mmバランスの出力が2Vrms→3.24Vrmsにアップしており、ここも音質変化の要因の1つのように感じます。
3.5mmアンバランスの出力は変わらず2Vrmsですが、2.5mmバランス出力が出来るイヤホン、あるいはヘッドホンであればある程度高インピーダンスでもドライブさせることができるのは嬉しい部分です。
思えば音は非常に好みでしたが、低インピーダンスのイヤホンだと出力が高すぎてホワイトノイズが目立ち、普段使いでは厳しい・・・と思い買えなかったIRIVER Astell&Kern KANNを思い出しました。

さらに内蔵ストレージが256GBへ増設されており、MicroSDスロットが1スロットの不安要素をかき消してくれる大容量設計(最大512GB)です。
FLAC、DSDなど容量食いの音源が多い中、これは心強いです。

新機能としては、「AI Audio」という機能が追加されています。
「AI Volume」「AI Shuffle」「AI JetEffect」を統合した総称となっていますが、端的に説明するとDAP自体がユーザーの好みに合わせて学習する機能です。

「AI Volume」・・・一度再生した音源の音量を覚えて、次に再生する際に自動的に音量を最適化してくれるノーマライザー機能
この機能はDAPが実装しているケースが非常に稀で単一のイヤホンやヘッドホンで利用する場合は、音源毎に音量調節をする手間を省いてくれます。

「AI Shuffle」・・・ユーザーがよく聴く楽曲を覚えて、機能有効化してShuffle再生をすると再生頻度が高い楽曲を自動的に流してくれる機能。

「AI JetEffect」・・・楽曲毎にDAPが最適と思われるプリセットEQを割り当ててくれる機能。

またCOWON製のDAPで一番の魅力は、独自開発のプリセットEQ「JetEffect 7」が有名です。
イコライザーといえば、自分好みにちょっと音質弄りたい、程度で使う機能の1つですが、COWONのDAPにそんな悩みはありません。

「音質を変えたい?ならこれ使え」

といわんばかりに様々な設定を50個も用意してくれています。
今日の気分で変える服装のごとく、1DAPで様々な音質を楽しむことができます。

・・・私はNormalのイコライザー未設定の音質に惚れ込んでいるためほとんど使っていませんが(^ω^;)

 

【音質】

音質レビューには、愛機「Unique Melody MAVIS II」を2.5mmバランス接続を使用します。

実際に聴いてみるとあまりのクオリティーの高さに没入感が恐ろしく高く、そして深いです。

とにかく音場が広く、低域は地の底から湧き上がってくるかの如く力強いのに他音域への過干渉がほとんどありません。
その特性は低域の影響を受けやすい中域-広域によく現れているように思えます。
低域主張が強すぎると中域-広域のヌケがやや悪くなってしまうのが一般的に思えますが、Mark IIにおいては透明感に溢れヌケのいい繊細なチューニング。
低域が量感が重視されているチューニングよりも、一歩引いたところで控えめながらもしっかりと主張してくる低域のほうがmegとしては好みなのでこの仕上がりはドンピシャです。

巷レビューを見てるとよく言われていますが、「豊潤」という言葉がしっくり来ます。
控えめにいっても、この音質を味わうと他のDAPで音楽が聴けなくなります。
なんというかノッペリさを感じてしまい、とにかく物足りなさがすごいのです。

 

特に没入感を味わえるのは、ホールでのライブ音源です。

Aimer武道館ライブ FLAC,96kHz,24bits

MAVIS IIを使用している効果もありますが、目を閉じて聴くとまさにホールライブに実際に居るような感覚を味わうことが出来ます。
武道館のたゆたう残響の再現性が凄まじく、もともと音場形成力が優秀なMAVIS IIとPLENUE 2が合わさると距離までもが感じられると言っても過言ではありません。

 

キャラバン AAC,44.1kHz,16bits

次に圧縮音源で聴いてみましょう。
JAZZを聴いてもクオリティーの高さに驚かされます。
大好きな映画「セッション」の挿入曲キャラバン、マイルズ・テラーが演じる主人公アンドリュー・ニーマンが予定曲をまったく無視したドラムソロを繰り出すシーンがあるのですが、ここのドラム再現力が素晴らしく、圧巻の一言。
金物、皮物どちらも舌を巻くレベルで完成されており、特にスネアタムライドシンバルの音には思わずニヤついてしまうほど気持ちよく鳴らしてくれます。

映画自体も非常にクオリティーが高いので、興味のある方はぜひ鑑賞をお勧め致します^^
※PLENUEシリーズは、AAC非対応のため音は鳴りますがたまに文字化けが・・・

 

Never Enough AAC,44.1kHz,16bits

映画繋がりで「The Greatest Showman」のサウンドトラックが今年の1月に発売されたのですが、こちらも素晴らしいです。
主演は皆さん知っているであろうウルヴァリンことヒュー・マイケル・ジャックマン、セクシーともいえる歌唱力にまず驚かされます。
男性の声は低域-中域に集約されており、低域が被ってきてしまうとどうしても埋もれてしまいがちなのですがMark IIはその心配がほとんどありませんでした。

男性ソロ、女性ソロ、合唱と様々な曲がありますが、特にその中でNever Enoughは美しく響き渡る美声息遣いはもちろん、感情までもが聴こえてくるようです。

ちなみにMP3、AAC音源でも当機種では「MP Enhance」という簡易アップサンプリング機能が搭載されているので、物足りなければ機能を有効化するのも一手です。

 

音楽を聴く上で一番音が大きく変わると実感できるのは、イヤホン、ヘッドホンですがDAP:プレイヤー側のクオリティーでも変化が生じます。
それは音質という文字の中でいえば、「質」のほうに関わってくる部位だとmegは思います。
昨今では、スマホで音楽を聴くというのが一般的で、Spotifyなどのストリーミングサービスも普及してきています。

がしかし、特化している端末にはそれにしか表現出来ない領域というものが確実に存在しています。
生活必需品ではなく、嗜好品だからこそ拘りが生まれるわけですし、それを満たす商品を各メーカーがエントリーからフラグシップという形で提供しています。

megはちょっと我慢が足らなすぎだと自他ともに認められていますが、おかげ?で皆さんにこうしてレビューできるわけですから、一概にそうも言えないですね(苦笑)
自分の嗜好を満たすクオリティーは各々差はありますが、普段から音楽を通勤などで聴いている方はぜひ一度グレードアップしてみてはいかがでしょうか。
新品では高くても中古であれば、わりとリーズナブルに買い揃えられることも多いですし、DAPやイヤホンにおいては最近は風説といわれていますが、新品だと馴らすためのエージングという作業が省けたと思えば一石二鳥かもしれません。

興味がある方は、じゃんぱらではポータブルオーディオ機器の販売を行っています。
もちろん中古であれば視聴も出来るのでぜひ店頭までご来店ください!

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またじゃんぱらでは中古販売はもちろん、買取も行っていますので買い換えやお手余しの商品がございましたら、ぜひご相談ください^^

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以上、megがお送りしました。