皆様おはこんばんちわ(*・∀・*)ノ
最近、カメラよりもオーディオ出費がかさんでいるmegです。
11月に入り、肌寒さを感じる昨今いかがお過ごしでしょうか?
今回はネットで先んじて非常に話題になり、品切れ状態の続くDAP、iBasso Audio DX160を手に入れられたのでそのレビューをしていきます。
以前、現在のメインDAPであるCOWON PLENUE2 Mark IIについてレビューしておりますので、よろしければこちらもどうぞ。
iBassoは中国のDAC・DAP、ポータブルアンプ、最近ではイヤホンも取り扱うメーカーです。
設立は2006年と比較的新しいメーカーで、megとしてはポータブルアンプとして馴染み深いです。
初めて音質向上のために、iBasso製のポタアンD12 HjをiPod nanoにアナログ接続したのはいい思い出です。
さて、今回ご紹介するのはDAPとなるわけですが、iBassoのDAPを利用するのは実はこれが2回目です。
ちなみに初使用は3年前くらいに手に入れたDX90でした。
この頃はまだバランスだのハイレゾだのに浸かっていないクリーンな?megでした(苦笑)
1年くらい使ってDAPスゴい!イヤホンスゴい!となっていた矢先、3.5mmジャックが接触不良を起こしてしまい、それからでしょうか?オーディオ沼に浸かってしまったのは…(遠い目)
本題に戻りましょう。
DX160は2019/10/11に発売された最新DAPです。
クラスとしては、エントリーとなりますがスペックから見ると全くエントリーらしさがありません。
ディスプレイ:5.0 インチ 1980 x 1080 画素 Full HD ディスプレイ(IPS)
搭載 DAC:CS43198QFN x2
対応ファイル形式:MQA、APE、FLAC、WAV、WMA、AAC、ALAC、AIFF、OGG、MP3、DFF, DSF, DXD, DST(CUE), ISO, M3U, M3U8
出力:3.5mm ステレオ出力、4.4mm バランス出力、3.5 mm ライン出力、3.5mm 同軸出力
Wi-Fi: 802.11 b/g/n/ac (2.4Ghz/5Ghz)
Bluetooth:5.0
サイズ:123mm x 69mm x 15mm
重量:178g
正直このスペックであれば、7-8万と言われても驚きません、それが実売4万と耳を疑うレベルで安価なのです。
デュアルDAC、4.4バランス搭載、ストリーミング対応となれば、そりゃ完売続きなのも頷けます。
■外観
筐体はアルミ合金の光沢仕上げです。
最も目を引くのは、ベゼルレスの液晶でしょうか。
最近のスマホであれば珍しくもないですが、DAPでこれは新鮮です。
1080pに対応はしており、これだけ鮮明だとアルバムアートを楽しむのも趣向の1つになります。
ボリュームノブも独立しており、ワンポイントカラーのゴールドが非常にカッコいいです。
MicroSDスロットは1基搭載、内蔵32GBのため音楽ファイルは基本SDカードに入れる形になるでしょう。
スロット1基と心もとないかもしれませんが、噂ではSandisk 1TBが認識するという情報も?
他DAPやスマホと大きさを比べるとこんな感じです。
■内部構成
Cirrus Logic製CS43198を2基搭載したデュアル構成。
Astell&Kern AK-SR15やHiByMusic R5なども採用している最新チップです。
384kHz/32bitまでのPCMや11.2MHzまでのDSDネイティブ再生に対応しています。
繊細、かつパワーもあり、バランス時には6.4Vrms(アンバランス時は3.2Vrms)と出力オバケです。
バランスであれば、高インピーダンスのヘッドホンすらも楽々駆動できます。
ちなみにCPUは、Rockchip RK3368 Cortex-A53 8コア 1.5GHz、メモリ2GBでサクサクの動作ですね(*´∀`*)
■4.4バランス対応
主流は2.5mmから4.4mmに移り変わって来ていますね。
普及しているのは、今でも2.5mmがまだ多いものの頑丈さで上回ります。
またこちらの方が出力を出せるのも利点でしょう。
■Android 8.1 OS
お馴染みのUIなので、Androidユーザーならば問題なく操作できます。
残念ながらGoogle Playストアには対応していませんが、apkファイルで運用すればどうとでもなります。
MQAストリーミング対応ですが、プレイヤーもスムーズに動くのでしばらくはこのまま運用予定です。
■Bluetooth 5.0
ようやく一部DAPで対応してきた待望の5.0対応機です。
ここ最近出ているワイヤレスイヤホンは、5.0規格が多いので単純にこれは嬉しいですね。
あまり情報は出ていないですが、対応コーデックはapt-X / LDACとなっています。
無線でハイレゾも充分に楽しめるスペックです。
…いや、ほぼ有線で使う予定ですが(;・ω・)
■USB-Cポート
Bluetoothと同様、USBポートもようやくType-Cに統一されてきました。
急速充電にも対応しており、素早い充電が可能です。
ちなみに満充電から約13時間駆動、デュアルDACでこの出力なら充分な電池持ちです。
■音質
視聴にはFitear Private 333 2.5mm → Cayin 2.5mm > 4.4mmの変換アダプタにて。
キャッチコピーは、
「夜空の星のように、輝くサウンド」
ちょっと歯が浮いてしまいそうな言い回しですが、音を聴いて納得。
まず何より驚かされたのは、解像度がこのクラスにしては異常に高いです。
S/N比も非常に優秀で、正に静寂の中に音の粒と煌きを感じられます。
※能率が高いイヤホンをバランス出力するとLow Gainでもホワイトノイズが少々目立つ場合があります。
また定位もしっかりとしていて、上下にたしかな音場が形成されています。
全体的にウェット<ウォームな音作りですが、切れ味は鋭くカッチリ鳴る印象。エージング不足のためか中広域-広域がややタイトで、他帯域と比べると現状少し凹みます。
女性ボーカルを聴くと目立つ事もありますが、鳴らしていけば安定していくでしょう。
低域は太くしっかり沈み込むため、量感だけではなく質感もちゃんと感じられます。
音のバランスは特に偏重はないですが、低域が他と比べると少しだけ厚く、ボーカルに焦点が合いやすいのでボーカルオンで聴く前提が少々伺えます。
ミドル機種以上のDAPと比べると分解能で少々劣り、音の粒が僅かに粗く、中音域ではバタつくことがありますが、比べてる対象が10万超えるフラグシップともいえる機種ですから充分優秀といえます。
といっても、気にしなくても問題ないレベルではありますし、エージングで改善していくことでしょう。
以下、実際に聴いてみた曲の感想です。
DX160の高いS/N比はアカペラだと非常に実感できます。
音がしない無音部分であっても高出力DAPだと実際にはジャックの出力の高さから来るホワイトノイズ等が聴こえてしまうものです。
S/N比が高ければそういった聴こえて欲しくない余計な音をシャットアウト。
より音楽への没入感が高まります。
初音ミクの楽曲です。
どうせならレビューは幅広く、ということで代表曲であるメルトのオーケストラverです。
JAZZやオーケストラなどのジャンルは、イヤホンに依存してしまう部分もあるものの、音場の広さや定位が非常に重要だと思っています。
ここが一定以上のクオリティーになっていないとノッペリサウンド、あるいは楽器の音色がぶつかり合ってしまい散らかってしまいがちです。
DX160は音場が非常に広く、パワーもあるので広い空間でのオーケストラを楽しむことが出きます。
lemonや馬と鹿などで最近では非常に有名な米津玄師。
ボカロをよく聴く人であれば、よくご存知マトリョシカなどで有名な「ハチ」さんです。
この方の曲は一部曲を除いて、様々な音が飛び交う楽曲が多いと思います。
そういう楽曲では定位がしっかりしていると前から後ろから、と様々な方向から音が鳴っているのが感じることができるので、いつも聴いているはずの曲が違う曲に聴こえる、などはDAPならでは。
RE: I AMはメロからサビに近づくにつれて、だんだんと楽器数が増えていきます。
メロ部では高いS/N比が、サビでは一気に情報量が増えますがしっかり解像されるため気持ちいいグルーヴ感を味わえます。
アニメソングは、低音から高音まで高いクオリティを求められるジャンルである事が多いです。
ちなみにこの曲もその例に洩れません。
カバーの子シェリル(May’n)の中域から広域まで広い声幅、メロ自体の情報量も多いため再現力や限界を量りやすく、megがイヤホンやDAPを購入する際にはよく目安とする曲です。
・・・今回はほぼ評判買いですが(苦笑)
結果としては、高音の限界が高いわりに刺さらないボーカルが際立ちます。
また楽器に耳を傾けてもそれぞれしっかりと解像され、ボーカルオンであっても楽器がボーカルと比べて遠いと感じることがないのは率直にスゴイの一言。
皆さんご存知、魔女の宅急便の挿入曲をJAZZアレンジした名盤です。
ピアノが際立つ曲調ですが、JAZZアレンジということもあり、ドラムやベースの主張が高い曲でもあります。
やはり特筆すべきはピアノですが、ベースやドラムの空間に包まれながら鍵盤が弾かれていく感覚は素晴らしいです。
といった具合で、ちょっとこれはスゴすぎますね。
購入して間もないのでエージング不足感があるのですが、それでもこの説得力・・・。
Fiioなどもそうですが、最近出てくるエントリーDAPはエントリー詐欺なことが非常に多いですね。
DAPはポータブルオーディオを組む上では最も音質が変わる幅が狭い印象があるので、一番最後に用意する、というのが持論ですが、ここまでレベルが高いと初めにDAPを用意してもいいと感じざるを得ません。
スマホで聴く音楽は利便性も然ることながら、1台ですべてが完結出来てしまいがちです。
ただ、カメラやオーディオなどの嗜好品は、それを覆すべくして存在しているラインナップです。
皆様もスマホだけに拘らず、ぜひ1度試してみてはいかがでしょうか。
じゃんぱらでは、オーディオ機器の中古・新品も多数取り扱っていますので興味がございましたら、店頭・弊社webサイトにぜひアクセスしてみてください。
以上、megがお送りしました。