ペン対応の機種はとりあえず買ってみちゃうRudraです。
iPad mini 6 といえば、念願のType-Cを手に入れ、ホームボタンとベゼルから脱却し、Apple Pencil 2世代に対応した最強のコンパクトタブレットです。
今回はiPad mini 6とGalaxy Z Fold 3との比較でお届けします。
コンパクトタブレット、頂上決戦の巻です。

この両雄での比較というと、やはり画面の大きさ、ひいては各コンテンツ消費、エンタメにどれだけ向くかというところがポイントでしょう。

基本的にどのコンテンツでもiPad mini 6の方がGalaxy Z Fold 3よりやや大きいサイズで表示できます。

アスペクト比の関係で、写真についてはほぼ同等レベルの表示サイズになります。

同等…というか、むしろGalayx Z Fold 3の方がやや大きく表示できています。

16:9の動画コンテンツについては、見ての通りiPad mini 6の圧勝。
iPad mini 6もGalaxy Z Fold 3も上下に黒帯が表示されますが、Galaxy Z Fold 3はアスペクト比の関係で黒帯の面積が広めです。

電子書籍の比較もしてみましょう。リーダーはKindleを使用しています。

著:五十嵐貴久「セブンズ!」 女子ラグビーチームのアツいスポ根小説です。

テキストオンリーの小説ではまぁお好みでという感じですが…。

原作:山田鐘人 / 作画:アベツカサ「葬送のフリーレン」 世界に平和をもたらした勇者一行のその後を描いたファンタジーです。

マンガの方ではやはり縦長に表示できるiPad mini 6の圧勝。
とはいえ、Galaxy Z Fold 3も出先で読むには必要十分すぎるサイズ感です。

コマを大きく撮って比較してみるとこんな感じ。
この差が大きいか小さいかは人それぞれですが…。

見開きだとGalaxy Z Fold 3の方が大きく表示できます。
ほぼジャストフィットですね。

今回のiPad mini 6のえらいところは、アスペクト比が16:9に近い数字であるというところ。
iPadの伝統的なアスペクト比といえば4:3というイメージが強いと思いますが、実はそうでもありません。
iPad Pro 12.9(ベゼルレスのモデル)と、iPad Air 4、iPad mini 6、Galaxy Z Fold 3のアスペクト比を視覚化するとこうなります。

iPad mini 6の画面が、他より横長なことがわかりますね。
それと、iPad Air 4も実はほんの少し横長なんですよね。
iPad mini 6のアスペクト比は、写真向きの4:3でもなく、動画向きの16:9でもない、中途半端なサイズ感ともいえます。
が、どのコンテンツでもバランスよく表示できるというのが大きなメリット。

縦位置で使うことも想定すると、やや縦長の方がブラウジングなどで情報量が多くて快適です。

iPad Pro 12.9やAir 4ではほとんど縦位置で使用したことがないのですが(電子書籍を読むときくらい)、iPad mini 6は小回りが効くぶん縦位置、横位置ともに均等に使っています。
ちなみにGalaxy Z Fold 3はというと、こちらはほぼ縦位置でばかり使っています。
横位置で使うとなるとゲームの時と動画視聴の時くらいですが、アスペクト比が正方形に近いので、あまり大画面の恩恵がありません。

大画面を余すことなく使うべく、Rudraの場合は縦位置で画面を分割し、ながら視聴という事が多いです。

家にいればGalaxy Z Fold 3は使用しないので、基本的にGalaxy Z Fold 3が火を噴くのは通勤時や外出時ですね。

縦位置でのブラウジングならiPad mini 6に軍配が上がるのですが、Galaxy Z Fold 3の真骨頂はマルチタスクでの使い勝手にあり、です。
Galaxy Z Fold 3単体でレビューしたときもお伝えしましたが、Galaxy Z Fold 3は非常にOSが優秀で、マルチタスクにおいてiPad mini 6を歯牙にもかけないほど優れています。
例えば、Rudraが電車内でよく使うのはこんな感じの三分割ですね。

上部の画面にYoutubeやApple Musicを設置し、アーティストのMVを流しながら下部でブラウジング。
ブラウジング中に気になるMVを見つけたりしても、画面上部でMVを流しつつブラウジングを継続できます。
ブラウジングに飽きたら、MV鑑賞を続行したままゲームも動かせます。

MV見つつゲームやりつつブラウジングしながらメッセージに返信も可能です。

もはや人間の方がついていけないレベルでマルチタスク出来るので、日常の動作を消費する速度はGalaxy Z Fold 3の方がiPad mini 6に比べて二乗の速度です。
iPad mini 6では横並びにしか分割が出来ないため、動画を見ながらブラウジングしようとするとこうなります。

PIP(ピクチャインピクチャ)を使用した場合はGalaxy Z Fold 3と似たようなことも可能です。

ですが、PIPのウィンドウは四角のどこかに吸い付くように動かせるものの、逆に言えばそれ以外の場所に設置できないため、ブラウザ+PIPという状態ですと、基本的にどこに設置しても邪魔です。
上部ですとブラウザのリボンへのアクセスが出来ませんし…

下部だとフローティングキーボードと被ります。

iPadではどの機種でも常にフローティングキーボード使用なのでPIPに被りますが、普通のキーボード使用なら一応避けてはくれます。

iPad mini 6というハードウェアに対しての不満はほぼなく100点満点に近いのですが、Galaxy Z Fold 3と交互に使っていると、どうしてもiPad OSへ対しての不満が残ります。

一応マルチタスクもできるのですが、やや無理がある感じになります。

かなり分かりづらいですが、左上にPIPで動画を、左でChrome、右にSafari、さらに右にApp Storeです。

これに関しては、Split Viewが縦分割に対応すればかなり便利になるはずなので、iPad OSのアップデートに期待です。
あと本体が折り畳めたらなお良しですね。

ちなみに、液晶の美麗さについては有機EL搭載のGalaxy Z Fold 3に軍配が上がります。
ここはずっと自社で有機ELディスプレイをつくってきたSamsungの底力ですね。

・ハードウェア部分

これはどちらも甲乙つけがたいというか、CPUの速度についてはほとんどの機器の上位互換ですから言う事もないです。日常の動作で困ることは皆無でしょう。

強いていえば、カメラ性能やBluetoothオーディオ(LDAC)、ディスプレイの120Hz対応などの付加価値はほとんどの場合Galaxy Z Fold 3の方が秀でていますが、まず価格も3倍近く差があるので……。

一応iPad mini 6のカメラの評価ですが、iPhone 8と比較したところ、カメラ性能は良いのでそこそこ撮れます。

iPhone 8

iPad mini 6

一枚目がiPhone 8、二枚目がiPad mini 6です。
部屋の照明を消し、間接照明だけの薄暗い状態で(やや)暗所撮影を一枚試してみました。

あまり変わらないように見えますが、アップで見るとiPhone 8では布の質感がかなりつぶれていて、iPad mini 6の方がディテールを細かく再現できています。

メモ代わりや、クリエイト作業用の参考資料を撮影しておくくらいの用途なら使えるかな…と思いましたが、割と撮れています。
資料写真などはスマホやデジカメでわざわざ撮らずともiPad mini 6だけでも良さそうです。

また、Galaxy Z Fold 3がS-Penに対応(S21 Ultra以前のS-Penとは互換がありません)したこともあり、iPad mini 6、Galaxy Z Fold 3のどちらを使ってもペンでのメモ取りやお絵描きを楽しめます。

Galaxy Z Fold 3でのお絵描きについては、Rudraの過去記事で紹介していますので気になる方はそちらへ。

とはいえ、画面サイズで上回っているアドバンテージはここでも発揮され、しかもGalaxy Z Fold 3は真ん中に折り目がある関係から、iPad mini 6の方がやや有利かもしれません。

ペンの性能は(カタログスペックはさておき)使ってる分には同等に感じます。強いていえば、Apple Pencil 2世代の方が寝かせて持っても使いやすいくらいでしょうか。

もう一つ大きな違いといえば、当たり前すぎてここまで触れませんでしたが、折り畳めるか否か、ですね。

コンパクトに持ち運べるということ自体が大きなアドバンテージですが、iPad mini 6でも十分にコンパクトといえます。

iPad mini 6とガチンコで比較できるほどの大画面が、このサイズに収まるというのは改めてすごいですよね。
ここに魅力を感じていて、購入資金を用意できるなら間違いなくGalaxy Z Fold 3がベストバイでしょう。

S-Penやアンダーディスプレイカメラが無くてもよくて、重たいゲームをしないならGalaxy Z Fold の初代やZ Fold 2でも十分に活躍できると思うので、じゃんぱらでの中古価格も参考にしつつ検討してみてください。

対してiPad mini 6ですが、さすがといいますか、万人に強くおすすめ出来る良いタブレットです。
容量が64GBのWi-Fiモデルなら、今日現在(2022/1/26)のじゃんぱらでの中古価格は最も高くても58,800円です!(発売当初と違って在庫も潤沢です)
ちなみにRudraは使い放題のSIMでテザリングし、すべてストリーミングで済ませるため64GBのWi-Fiモデルです。
動画、音楽、写真はクラウドやストリーミングで済ませられますが、ゲームをたくさんインストールするとその限りではないので、この辺りは後悔のないように選択しましょう。

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