皆様おはこんばんちわ!
どうもmegです。
今回はもうすぐ発売されるSONY期待のフルワイヤレスWF-1000XM5にあやかって、フルワイヤレスイヤホンをレビューします。
ご紹介するのはこちら!
となります!
SONY関係ないじゃん!って思わないでください(苦笑)
たまたま手に入れる機会がありましたので、今回はこちらのレビューとなっているだけです!
本当です!!
さて、冒頭茶番はこのあたりにしまして…。
皆様はNoble Audioというメーカーはご存知でしょうか。
恐らく知らない方のほうが多い?のではないでしょうか。
それもそのはず?なんてたって、そもそもワイヤード(有線)イヤホンが主流のイヤホンメーカーなのです。
しかも、こう言ってはなんですが「超」高級イヤホンメーカーといって差し支えありません。
このメーカーのイヤホンは比喩ではなく、目玉が飛び出るくらいの価格ラインナップとなっています。
気になる方は調べてみてください。
…ミドルクラスのフルサイズミラーレス買える程度の価格帯です。
あ、でもNoble AudioはFalconというワイヤレスを販売していたこともあり、イヤホン好きの方は知っているかもしれませんね!
そんな今回ご紹介するFokus Proですが、ワイヤレスとしてはかなり拘りも持って作られたイヤホンになっています。
まずは外観を見てみましょう。
本体スペックはこんな感じです。
本体バッテリー仕様 | 45mAh リチウムポリマー充電池(内蔵式) |
本体バッテリー連続再生時間 | 7.5時間連続再生(音量50%) |
本体バッテリー充電時間 | 1.5時間 |
充電ケース仕様 | 500mAh リチウムポリマー充電池(内蔵式) |
充電ケース充電時間 | 1.5時間 |
充電ケース連続使用回数 | 3~4回本体充電可 |
マルチドライバーを無線化したわりに電池食いがそこまで激しくなく、一般的なフルワイヤレスと大差ないのはポイント高いですね。
ただ、昨今のフルワイヤレスならノイズキャンセリングありきで駆動8h程度であることが多いということは注意点。
耳へのフィット感が強く、遮音性に優れているのでノイズキャンセリングはいらない、とはmeg的には思います。
最後にドライバー構成ですが、なんとハイブリッドのマルチドライバーとなっています。
こう言っちゃなんですが、国内メーカーはこんな挑戦的な構成は絶対にやりません。
やったとしても大型1DD搭載、ってくらいなものです。
やはり、マルチドライバーというのはワイヤードにおいても価格が高くなる大部分を占めています。
マルチ化するだけで高価格化するのに、ワイヤレス化までするとなると価格の上がり方が顕著になるのは想像に難くありません。
国内メーカーが、というよりはそこまでやるかNoble Audio!という感じです。
ただ結果として、Fokus Proはワイヤレスとしては破格の54000円という価格で販売開始されました(汗)
昨今だとワイヤレスも高級志向が受け入れつつあり、SONY WFシリーズやTechnics AZシリーズなどの高級といえるフルワイヤレスが台頭してきています。
そのため、ニーズ的にも高級フルワイヤレスだったとしても割と手に取ってもらえる機会が増えてきたと思います。
とはいえ、やはりこの価格も相まりどうしても選択肢に入りづらいというのは否定しきれません。
ワイヤードもワイヤレスも使う身からすると、この価格設定は非常に難しい金額なのです。
ワイヤレスにおいては3万前後はちょっと高い・・・けど買えると思い、それ以上ならワイヤードにするほうがよっぽど高音質が手に入る、と考えます。
5万という価格はイヤホン好きとしてはそういう価格です。
実際、万人受けしづらい価格ですよね・・・。
megとしてもこのイヤホンの存在は当時知っておりましたが、ワイヤード主体の身からするとどうしても選択肢に入りませんでした。
じゃんぱらのような中古市場3万程度で手に入るからこそ、はじめて選択肢に入ったというわけですね。
しかし、蓋を開けてみればこれはとんでもないイヤホンでした。
カスタムIEMを無線化する、というコンセプトに加えて”音質ファースト設計”の謳い文句に偽りなしです。
というかヤバいですこれ、下手なワイヤードを越えています。
音質としては、ハイブリッドということもあり、全音域で死角がありません。
大抵ワイヤレスをレビューする際は、前提として「ワイヤレスとしては…」というのがありますが、Fokus Proにおいてはワイヤードと比べても遜色ないので、それを踏まえた自己評価は以下の通り。
高音 ★★★★☆
中音 ★★★★★
低音 ★★★★★
定位 ★★★★☆
音場 ★★★★☆
迫力 ★★★★★
解像感★★★★★
遮音性★★★★☆
音漏れ★★★★☆
もはや、これくらいの評価付けちゃいます。
特筆すべきは、音の厚みでしょうか。
音の粒で攻め立てられるような各音域の再現度・豊富さがもはやワイヤードのマルチドライバーのそれです。
それでいて、ヌケも良く、高域のクリアさは聴いていて気持ちいいこと気持ちいこと。
中域のボーカルにフォーカス気味ですが、前後域が埋もれることもなくメロディアスに曲を奏でます。
深く沈み込む低音、伸びていく高音、不満点をあげることのほうが難しいです。
実際に聴いてみた感じは↓
■スパークル - 幾田りあ
かなりの高音ボーカルですが、割れや刺さりもなく限界が高い印象です。
アコギ主体のボーカルですが、その再現性が凄まじく良き。
フォーカスはあくまでボーカルですが、メロディアスなアコギもしっかりと音の粒を感じられ、輪郭もハッキリしています。
2BAの恩恵が非常に感じられます。
通常のダイナミックドライバーだけではこうはなりません。
■KICK BACK - 米津玄師
べ、ベースが良すぎる・・・!!
8.2mmドライバーということですが、もっと大きなダイナミックが入っているといわれても疑わないのだが!?
ドラム含めたリズム隊の再現性の高さがFokus Proの良さを際立たせているのかもしれませんね。
■それを愛と呼ぶなら - Uru
2ボーカルコーラスとピアノのみというシンプルな曲調です。
昭和世代にはドンピシャじゃないでしょうか。
ちなみにmegは例に漏れておりません。
息遣いさえも聴こえてくるボーカルに加えて、このピアノよ・・・。
繊細なタッチがしっかりと感じられ、それも相まって美しいコーラスを聴くことができます。
■セブンティーン - YOASOBI
音攻めしてくるような曲調だと音の厚みも相まって、耳が幸せになります。
ダークなメロから爽やかなサビになる感じが非常にいいですよね。
シンセも安定感があり、ほとんど曲を選ばない本当の意味で優等生です。
■海のまにまに - YOASOBI
唯一?ちょっと苦手な音を見つけたため、選出しました。
基本的には良いのですが、リズム系の電子打ち込みがちょっと苦手かもしれません。
中音以上のリズム打ち込み部がやや刺さります。
でもそれくらいでしょうか。
といった感じです。
タイムマシンがあったら、当時のmegに「なんで試聴もしないんだ!」と言いに行きたいです。
正直、今まで聴いたワイヤレスは何だったのか、と思わされます。
比較対象がワイヤードになる時点で、ワイヤレスとしてはすでに異常事態です。
断言してもいいですが、クリアさ、伸び、音の厚みもあり、体感10万程度のワイヤードといい勝負しています。
それが中古で3万なら音質求める人は即買いしてもいいと誰かを説得できるくらいの実力がFokus Proにはありました。
耳が肥えたお客様には、これの後継機Fokus Mystiqueというフルワイヤレスも発売されているので一考してみてはいかがでしょうか。
こっちもカッコよすぎんか・・・。
もう何本もイヤホンは持っていますが、久々に震えたイヤホンと出会えたので、その興奮が皆様にも伝われば幸いです。
以上、megがお送りしましたm(._.)m