酷暑が続く毎日ですが皆さんお元気ですか。
お久しぶりです、elmarです。
このところの暑さは尋常じゃなく毎日の通勤も例年以上に厳しいですね。
熱中症に気をつけてのんびり休憩しながら仕事したいところです。
さてここ数年、愛機としているNikon Z fcに使用できる新たな交換レンズが2023年6月23日に発売されました。
elmarも当然のように発売日にゲットして撮影を楽しんでいます。
過去のZfc関連コンテンツは下記よりご覧いただけます。
【Nikon Z fc 28mm f/2.8 キット】レビュー
新製品レビュー【NIKKOR Z 40mm f/2(SE)】
型番にある【DX】から分かる通りAPS-Cフォーマット(NikonではDXフォーマットと呼称)のレンズです。
フルサイズのFXフォーマット用レンズは着々とラインナップが拡充されていますがDX用は少なく全てズームレンズでした。
これはZマウントのDXフォーマットは初心者やVLOG向けといった用途を指向していたからとも考えられます。
もちろんDXフォーマットカメラであるZ fc、Z30、Z50ではFXフォーマット用レンズも使用可能ですから実際の使用で困るわけではありません。
過去にレビューしたNIKKOR Z 40mm f/2(SE)、Z 28mm f/2.8もFXフォーマット用レンズです。
FXフォーマット用レンズは大きく重くなる傾向があり小型軽量なDXフォーマットカメラではややアンバランスになってしまいます。
今回、発売されたNIKKOR Z DX 24mm f/1.7はDXフォーマット向けのZマウントレンズとして初の単焦点レンズであることに価値があると考えられます。
それではレンズ外観を見ていきましょう。
最大径70mm 全長40mmとかなり小振りなレンズです。
重量は本体のみ135gでとても軽く持ち運びは苦になりません。
最大絞りはF11となっている点が「絞りを開けて使え」と言われているようで明るい単焦点レンズの立ち位置を表しているようです。
Z fcにつけるとこんな感じです。
なかなかバランスがよくできています。
フォーカスリングは幅広くマニュアルフォーカスもやりやすいです。
このリングはボディ側で設定すると絞りをコントロールする事も可能です。
付属のレンズフードは一般的なラッパ型や花形フードとは異なり先細型です。
この形式は効率よく余分な光を遮ってくれるようです。
フード裏面に型番の印刷が施されています。
フード内面はしっかりと艶消し処理が施されています。
フードを取り付けるとこんな感じで精悍になるようなイメージです。
フィルター径は46mmでフード先端にも取り付けが可能です。
クラシカルなレンズで楽しむのが好きなelmarですがこのスマートさはなぜか心躍ります。
というわけで実写に入ります。
撮影は全てNikon Z fcを使用し画質はスタンダードまたはモノクロームに設定、Aモード(絞り優先AE)としています。
渋谷ヒカリエに抜ける通路ですが光の入り方が柔らかく縦横に直線があるので歪曲の確認のため撮影してみました。
このカットではやや絞って撮影していますが画面の隅々まで解像しておりNIKKORレンズらしいかっちりとした描写です。
絞り開放での撮影。
湿った護岸や、淀んだ水面の再現度に注目。
この川は再開発が進む渋谷駅周辺にひっそりと流れる渋谷川。
実はこの先、駅ビルのなかへ収納(?)されます。
それでは絞りによる描写の変化についてみていきましょう。
比較的、ストンと落ちるタイプのボケ方をします。
絞りの形はさほど出てこないので玉ボケを狙うときに少し絞っても問題なさそうです。
画面中央の奥に強めの光がありますが二線ボケは目立たず良好です。
F4あたりまで絞ると解像度もあがり全体に締まった描写になります。
中間絞りにあたるF5.6がもっともよくつかわれる絞り値かもしれません。
シャープさと柔らかさが同居しているような描写です。
風景などではF8以上を使いますが近距離から遠景へ向かってボケていくのが気持ちいいです。
このレンズの最小絞りです。
レンズの大きさの問題もあるのでしょうけどF16までは欲しい所です。
スローシャッターねらいでNDフィルター無しで撮影する場合に光量が落としきれません。
Z fcに搭載されているAF機構『瞳AF(ペット)』を試します。
カメラ嫌いな愛猫ですが妻になだめてもらいながら目線をもらいました。
このレンズのAFはステッピングモーターで駆動していますが静かな動作音で動物を脅かす事もありません。
立ち寄った公園で野良猫さんに遭遇したのでバリアングル背面パネルを開き猫目線にカメラをもっていき撮影しました。
不機嫌そうな顔ですがこのあと威嚇されました。
おどかしてゴメンね。
ライフセーバーが見守る稲毛海浜公園。
この日35℃超えの猛暑、台風通過後でやや波が荒かったです。
緑が目に沁みます。
周辺光量は少し落ち気味に感じますがむしろ特徴なのかもしれません。
太陽光が直接、画面内に入り込む条件でも余分なフレアなど見られず安心して撮影できます。
F1.7の明るさを活かして夜の渋谷で夜間撮影も行ってみました。
まるで夜間はマネキン達が会話しているようです
昔から変わらない落書きやステッカーが渋谷らしい。
雨上がりは街をフォトジェニックにします。
ビニール傘を小道具にスクランブル交差点を撮影。
ISO1250設定だったため1/400秒のシャッター速度になったためLED照明がノイズとしてのってしまいました。
夜間の撮影はシャッター速度を上げすぎない設定にしないといけないですね。
絞り開放で雑踏をボカしています。
パイロン上に設置されたライトですが映り込みもあって面白い質感になりました。
夜間撮影ですが絞り込んでスローシャッターにして流し撮りをしてみました。
望遠レンズで行う流し撮りと違い、よりアグレッシブな描写が狙えます。
モノクロームでの撮影も試そうとJR大塚駅付近をスナップ撮影しました。
先ごろ閉館した大塚バッティングセンターを見上げます。
ここはゲームセンターもあってかなり昔に行ったことを懐かしく思い出しました。
モノクロームでの描写も非常に好印象で固くならず余裕があるように感じられます。
カメラの設定やRAW現像を突き詰めれば更なる高画質が狙えるでしょう。
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涼しくなってきたらこのレンズと一緒にあちこち出かけたいelmarがお送りしました。