いよいよ、令和元年もあと僅かとなりました。
こんばんは、elmarです。
発売から1カ月以上経過しても品薄状況が続く超人気のApple AirPods Pro。
新製品レビューで予告したとおり、Androidや他社製DAPでの運用を試します。
普段、AirPodsを使っているのは当然の事ながらiPhoneなのですがノイズキャンセリングが働く事により音質のグレードが上がったように聴こえます。
こうなると人間、欲張りなもので「もっと高音質で聴きたい!」という欲望がふつふつと湧き上がってくるわけです。
iPhoneのMusicアプリではハイレゾ音源は再生できないのでサードパーティーの再生アプリを使ったり外付けのDAC内蔵ヘッドホンアンプなどを追加する必要があります。
ちょっと大げさになりすぎますね。
というわけでAndroidのポータブルオーディオプレーヤーとしてSONY WALKMANの40周年限定モデル「NW-A100TPS」を予約していたのですが抽選に漏れたようで入手には数ヶ月かかります。
カセットテープを使う初代WALKMAN発売時、高校生だった私には高価でアルバイトをしてやっと買えるものでした。
ヘッドホンをして街へ出た時は「街が映画館になる」と感じたものです。
好きな音楽を外に連れ出せるという行為が新鮮な時代でした。
思い出話はこれくらいにして、Android搭載プレーヤーを探します。
ちなみにご存知だとは思いますがAirPodsはAndroidでも使用可能です。
下記のAppleサイトに接続方法が記載されています。
https://support.apple.com/ja-jp/HT208718
手順はケースに入れて背面のボタンを長押ししてペアリングするだけで簡単です。
一般的なワイヤレスイヤホンと同様の手順です。
以前から使っているONKYO DP-X1でも利用はできるのですが違ったDACの音も経験してみたい気持ちもありましたのでバランス接続対応のDAPで新しめのモデルとして「Fiio M9」を選択しました。
FiioM9
2.5mmバランス出力搭載で中古なら30,000円を切っているコストパフォーマンスの高いモデルです。
カスタマイズAndroidで汎用性は高くありませんがサードパーティーのアプリもインストール可能らしいです。
要となるDACは旭化成エレクトロニクスの「AK4490EN」をデュアルで搭載しており音質には期待できます。
国産のDAPと比較するとGoogle Play Storeがなくアプリのインストールがちょっと手間がかかる事など使いこなす事を楽しめそうです。
ボディサイズは折り畳むタイプの携帯電話といった感じで小さく、ポケットに入れておいても邪魔になりません。
音量調整はダイヤル式でボディサイドでに設置されており適度なクリック感がありポケットの中でも手探りで操作できます。
音質は旭化成製DACに共通したSN比が高くクリアな音で透明感があります。
Hotel California /Eagles
DP-X1と比べるとベース音が少しふくよかになりポップ、ロックに向いた傾向に感じます。
試聴はSONY MDR-M1STに2.5mmバランス接続ケーブルにて行っています。
Fiio M9は基本的な所をハイスペックで固め、あとはユーザーに任せるといった考え方なのか本体ストレージが2GBという割り切った仕様です。
追加のメディアは必須ですが本機のMicroSDスロットは2TBまで対応しているスペックで容量的には心配ありません。
音楽の転送にはこのカードを取り外してパソコンから書き込む手段が一般的ですがWiFi転送も可能です。
これもパソコンにアプリをインストールして行うわけではなく同一ネットワークに接続しIPアドレスを入力するというシンプルなもの。
慣れてしまえば簡単ですが初めは戸惑うかもしれません。
そんなわけで毎回、聴いているハイレゾファイルを片っ端から聴いてみて音質には満足できました。
これからも使っていきたいと思います。
それではこれにて・・・。
では終わりません、ハイ。
もちろん、タイトルの通り、AirPodsProで聴きまくっていきます。
冒頭でご説明したとおりペアリングは至って簡単。
ペアリングしてから設定を再確認してみます。
Bluetooth接続のコーデックは公表されていませんが単なるSBC/AACだけではないように見えます。
このあたりの設定を変更しても良好に接続できます。
実際に乗車率100%の通勤電車内でも音切れは少なく確実に常用できます。
気になる音質ですがハイレゾファイルがそのまま再生できますからiPhoneで聴くよりは分解能は上がっている事は確かです。
AirPods Proの特性として1ヶ月ほど使ったelmarが感じるのは整理された定位感です。
MDR-M1STはモニターヘッドホンですからあるがままの音を出してくるイメージですがAirPods Proの音は自然な距離感を演出しているように感じます。
もっといろいろな曲を聴いてみたいのですがハイレゾ配信サイトで楽曲を購入するとそれなりの費用がかかります。
elmarはアルバム至上主義なので一曲だけ買うという選択肢がほぼありません。
そんな中、Amazon Musicがハイレゾ対応をはじめました。
その名もAmazon Music HD!
定額制のいわゆるサブスクリプション、しかも最大級のライブラリを持つAmazon Musicがハイレゾ対応なんて夢のようです。
もちろん、すぐに登録して使い始めました。
Amazon Music HDの良い所は聴き放題であるにも関わらずダウンロードが可能な所です。
マイミュージックに登録しておいたアルバムやアーティスト、楽曲などをダウンロード可能です。
ダウンロードしておけばWiFi環境がなくてもハイレゾ楽曲を聴く事ができるのです。
Fiio M9で運用する際にはパソコンでAmazon MusicのAPKをダウンロードしておきWiFi経由で転送、インストールを行い、Amazonアカウントを入力するという流れです。
注)サードパーティ製アプリケーションをAPKファイルなどでインストールする事はメーカーの保証対象外となる場合があります。実験として行っていますのでご自身で作業される場合は自己責任でお願いいたします。
パソコンからapkpure.comにアクセスしてAmaonMusicのAPKファイルを探します。
このファイルをパソコン上にダウンロードします。
FiioM9の設定はまずホームから「Fiio Music」を起動。
「設定」をタップ。
「WiFi楽曲伝送」をクリック。
ここに表示されるURLをパソコンのブラウザに入力します。
同一のWiFiネットワークに接続されていれば以下の画面が表示されます。
画面左の「UPLOAD」にファイルをドラッグ&ドロップするとファイルが転送され、赤丸のように表示されます。
あとはFiioM9のホーム画面からファイル管理>WiFiTranferからapkファイルをコピーしてMicroSD カード内に保存。
そこから実行すればインストールは終了です。
メインメモリが2GBと少ないので極力、本体側にファイルを置かないように気をつけます。
インストールが終わったらAmazonアカウントを入れて設定は完了です。
ここからはちょっと変わった手段を踏んでハイレゾ音源を最大のビットレートで再生できるようにします。
これは端末の再生限界がAmazon Music HDと連携しない場合があるためで現時点での対処法となります。
今後のアップデートで解消される場合がありますのでFiio Japanサイト、および公式twitterをチェックしておきましょう。
また、APKファイルのインストールやアプリの再生に伴う不具合については保証ができませんのであらかじめ、ご了承ください。
まずはMicro SDに入れたハイレゾファイルを専用アプリ「Fiio Music」で再生します。
再生画面はこんな感じです。「HR」の記載はおそらく「ハイレゾ」で「ハードロック」ではないと思います。
曲のサムネイルをタップするとビットレートなど詳細が表示されます。
この曲は24bit/192KHzのflacファイルでFiio M9の最大ビットレートです。
このまま再生します。
ホーム画面から設定>一般>アプリと進み「Fiio Music」を選択。
ここで強制終了を行います。
これでAmazon Music HDで最適なビットレートで再生されるようになります。
アプリのバージョンが更新されればこの手間も要らなくなるかも知れません。
Fiio M9上限のビットレート24bit/192KHzはまだ不安定ですが24bit/96Khzなどでは問題なく再生できます。
Whatever / oasis
およそハイレゾや「クリアな音」とは真逆に行こうとしていた時代の作品。
HD音質 16bit / 44.1KHz
曲のアレンジなど、どこまでもビートルズ愛に満ちた曲ですが、今ではその事に気がつかない人も多いのかも知れません。
HD音質はCDと同等ですがおそらくマスタリングがよくなっているので新譜だった頃のCDより高音質になっている印象。
ヘッドホンの場合はある意味で重厚な音ですがAirPodsProだと生々しく迫ってきます。
ブラックバード / 上原ひとみ
ピアノソロ作品としては10年振りとなるアルバム「Spectram」からビートルズのカバー曲を聴いてみます。
ピアノソロはAirPodsProで聴くと没入感が半端ないです。
イントロ部はオリジナルっぽく、気のせいか主題に入る前がelmarには「カッコー、カッコー」と弾いているように聴こえますがある意味では鳥の歌なのでそれもありなのでしょう。
かなりの膨らみを持たせながら左手のベース音見事でベーシストである作曲者、ポール・マッカートニーへのリスペクトにも感じられます。
速弾きもいいですがこういった落ち着いた弾き方もいいですね。
ビル・エヴァンスなども聴いてみましたが静かな曲ほどAirPodsProは真価を発揮するようにも思えます。
ではこんなロックのライブ版はどうでしょうか。
Rock’nRoll All nite / KISS
ULTRA HD音質 24Bit/96KHz
ロックライブの名盤「KISS ALIVE」より。
ArirPod Proで聴くと聴衆の歓声も細かく感じられますがちょっと細い印象。
キレイな音ですがロックらしい混沌が薄まっているようにも感じられます。
しかし!AirPods Proのノイズキャンセルをオフにして周囲のノイズと一緒に聴くとグンと臨場感が増します。
こういった使い方ができるのも新たな発見です。
余談となりますが、KISSは現在、日本ツアー中ですが今回で最後であると公言しています。
過去の来日の際もそんな謳い文句だった気がしますがオリジナルメンバーの年齢は70を超えてますから確かに最後になるかも知れません。
当然、elmarはライブに参戦してきましたが相変わらずの力強い演奏だったのでまた数年後に会えるような気がします。
さて、AirPods Proはノイズキャンセルイヤホンとしてかなりのハイレベルに仕上がっており入手困難になるのも肯けます。
すでに細かなアップデートもされていますが今後のアップデートでさらに進化する可能性もあります。
また耳の形状にもよるので一概には言えないのですがイヤーチップがMサイズがちょうどいい方はSサイズも試して見ると良いでしょう。
静けさの度合いが変わる場合があります。
年の瀬を迎えますがじゃんぱらに新しいお店が増えます。
じゃんぱら立川フロム中武店が東京・立川市に新規オープンします。
先月、オープンした新橋烏森店、大阪堂島店ともども、よろしくお願いいたします。
以上、elmarがお送りしました。