夏は猛烈に暑くて、冬は猛烈に寒い。
豪雪に火山噴火と日本も世界も大変ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
お久しぶりです、elmarです。
東京スカイツリーの高さも500mを超えました。
そしてわが家の壁にはスピーカーが新設!
elmarはAV(オーディオ・ビデオですって!)、オーディオマニアでもあるので
随分昔からサラウンド再生を楽しんでいます。
古くはベータhifiやレーザーディスクの時代から試行錯誤を繰り返してきました。
先日、このシステムの要のAVアンプが壊れ、やむなく入れ替えをしました。
ONKYO TX-SA608
それに合わせて、数年ほったらかしだったリアスピーカーをスタンド置きから壁掛けに変更しました。
配線はモール配線としましたが、今は蛇腹状のタイプやクロス貼りされているものなどあり、目立たないように配線することができました。
長年のオーディオマニアでもあるelmarですので基本的には2chのピュアオーディオがメイン。プリアンプとパワーアンプの間に自作のセレクターを入れて、AVアンプとプリアンプの信号を切り替えています。
※ちなみにプリアンプ(コントロールアンプ)とはCDやチューナー、フォノ(レコード再生)入力をコントロールし、音量調整するためのアンプです。
微小信号専用のアンプでスピーカー駆動をするための出力段を搭載していません。パワーアンプ(メインアンプ)とはプリアンプから出力された信号を増幅してスピーカーを鳴らすためのアンプです。
どちらも専用の設計のため、一体型のプリメインアンプより高音質が狙える可能性があります。
また、elmarは映画大好き人間でしてセレクターで切り替えてブルーレイやDVDをサラウンド環境で観ています。
フロントスピーカー2本はスーパーツィーターを追加したフロア型スピーカーでマンション住まいには十二分すぎるほどの低音再生能力があるので
サブウーファーは導入していません。というより場所がない...。
センタースピーカーとリアセンターは場所とメインスピーカーとのつながりを模索する(結局、入れ替えで見つけるしかない)のが大変そうなのでこちらも導入せず、AVアンプ側でフロント2ch、リア2chに振り分けるように設定しています。昭和40-50年代に流行った4チャンネルステレオを意識したわけではないのですが自然とこうなってしまいました。
と、ここまでが前置き。(長いって)
ネタ探しにとじゃんぱら新宿店でこんなものを見つけました。
TOPPING TP-21 ヘッドフォンアンプ在庫はこちらから!
仕様をみると、ヘッドフォンアンプのみならず25W+25Wのデジタルアンプでスピーカ駆動もできます。
なにより、そのサイズが魅力的です。この大きさで使用するパーツにもこだわって作られているようなところと
いじり倒せそうなところがいいじゃないですか。
早速、購入してみましょう。
パッケージはこんな感じであっさりしています。接続して使用する前に可能な限りエージングを行うため(elmarのカラダが開くまで)2-3日、通電させた状態にしておきましょう。
新しいオーディオなどは内部の部品をなじませるため、通電させ、動作状態を維持させることが良い結果をもたらす事があります。
例えていえばクルマの「ならし運転」のようなものです。スピーカーやヘッドフォンなどではより重要なので一聴して気に入らない音でもしばらくは鳴らし続けてみて下さい。
さて、やっとで休日です。(週に一回くらいですけど)
メインで使っているパワーアンプと比べてみるとその小ささに愕然とします。
電源を入れると内部からの青色LEDでボリュームノブが光ります。
接続はRCA1系統のみです。スピーカー接続端子はちょっと小さめなので太めのケーブルを使用する際はバナナ端子を使用するか、端末処理をお願いします。
試聴に使用したのはこのあたり。
どれも長年elmarが聞き込んできたレコード、CDなので思い入れは人一倍あります。
「ここはこう鳴ってほしい、こう響いてほしい」などこだわりがたくさんあるわけですが語りだすとキリがないので割愛。
それではいってみましょう!
※試聴に際してはできるかぎり公正になるように努めましたが、あくまでもelmarの主観です。
言わずと知れたロック史上に残る名盤、PinkFloyd 「Dark Side Of The Moon」から「Great Gig In The Sky」「Money」を聴きます。アナログLP(マトリックスA3/B2)、SACDで試聴します。
アナログLPはプリアンプのMcintosh C-28からライン出力で接続しています。SACDは2chレイヤーをSACDプレーヤーから直接接続しました。
「Great Gig In The Sky」
ピアノのアタックは強めに感じられ、ちょっとヒステリックな印象。奥行き感は今ひとつですが上下左右の音場感はなかなかのもの。この曲はスキャットがメインなのですがこのヴォーカルが
見事に表現されています。
「Money」
冒頭のレジスターのSEが生々しい!ちょっと、コインが軽くなった感じかな。印象的な、はねるようなベースラインはカタチが見えてくるようです。
ギターも躍動感はありますがデイヴ・ギルモア独特の重厚感が薄いかもしれません。
LP,SACDともに同様の傾向なのでこのアンプのキャラクターかもしれません。
続いてはOasisの「(What’s that Story)moning grory 」から「Don’t Look Back in Anger」を。
このアルバムはかなり「音を詰めた」サウンドデザインでややもするとモヤっとした音になりがちですが割と輪郭をきっちりと描いて聴かせます。
とはいえ、この曲は聴いてると歌いたくなってしまうので、試聴には向かないか(elmar的には)
JAZZからお気に入りのこちら。
「The Cats」
Prestigeの傍系レーベル「NEW JAZZ」レーベルから1957年の発売。
パーソネルはTOMMY FLANAGAN(P),JOHN COLTRANE(T.SAX),IDEREES SULIEMAN(TRUMPET),KENNEY BURRELL(GUITAR)
,DOUG WATKINS(BASS),LOUIS HAYES(DRUMS)。
TOMMY FLANAGAN トリオにコルトレーン入りのセッションアルバムってところでしょうか。いわゆる大名盤ではないですが、リラックスしたセッションです。
モノラル録音で御大RUDY VAN GELDER担当、Bluenoteレーベルよりは素直な録音になっているようで、オーディオのセッティングを変更したときによく使用しています。
アナログLP(NEW JAZZ 8217)のSideAから「MINOR MISHAP」を聴きます。
冒頭のユニゾンがクリアに響き、テナー、ギター、トランペットとソロが渡されるところがスリリングです。
ここでも高域の輝きがはっきり出るため組み合わせるスピーカーによってはキツく感じるかもしれませんが元気なサウンド傾向といえるでしょう。
記事タイトルに借用させていただいたSimon and Garfunkelの
「Wednesday Morning,3A.M.」から「Sounds of silence」を聴いてみましょう。
elmar所有のアナログLPはステレオ版です。(モノ版欲しー!)
1964年発売のデビューアルバムでしたが、当初はまったく売れず、一時活動していなかったようですがプロデューサーの独断で「Sounds of Silence」にベースやドラムをオーヴァーダビングしたアレンジを施しシングル販売したところ大ヒットし、一躍トップスターへと駆け上がっていくのでした。映画「卒業」で使用されたヴァージョンもこちらの編集版です。
アルバム収録版の「Sounds of Silence」はオリジナルのアレンジでアコースティックギターと二人の歌声だけです。
ヴォーカルの素晴らしさは言わずもがなですが、音の輪郭がやはりくっきりと出てきます。特に声の帯域をキチンと出している事が伺えます。
試聴の第一弾はこれくらいにしてお待ちかねの解体ショー!
※分解、改造はメーカー保証対象外の行為です。ご注意ください。
また、以下の内容によって生じるいかなる損害の責任も当方は負いません。
チャレンジされる場合は自己責任にてお願いします。
トップカバーを外すにはトルクスドライバーが必要です。
じゃんぱらでもこちらの商品をお取り扱いしています。32種類のビットが入ってなんと500円!!(税込)
背面のトルクスネジと前面の六角ネジの上側2本を外すとトップカバーが外れます。
おお、なんか、いい感じです。
反対側からも。
完全分解完了。トルクスネジ4本と六角ネジ4本とボリューム固定用のナット1個だけで固定されています。
基板はHDDケースで見られるような筐体のスリットにはめ込むカタチで取付けます。前後から締め付けるのでガタはあまりありません。
使用されている素子はなかなかのグレードのものでこの価格で販売できるのが信じられないくらいです。
(どこかのオーディオブランドを付ければ数万円でも行けるんじゃないかな)
elmarは自作セレクタや真空管アンプキットを作って改造するのが好きなので、ここのコンデンサや抵抗、ケーブルを交換して主要な部分ハンダにはkesterを使ってなどなど・・・と、いじりたくなってきます。
elmarにとっては日常であるアナログレコードも再生環境をもっている人は少なくなっているのではないかと思い当たり、音楽再生にかかせないMP3プレーヤーでも聴いてみましょう。
今回使用したのは以前ご紹介した「iPad WiFi 64GB」です。
実は海外版をこっそり使用していたのですがiOSアップデートにともない日本の電波法にも抵触しなくなり、大手をふって使えるようになりました。
試聴音源は全てiTunesMusicStoreからのダウンロード音源を使用しました。
●Coldplayの「Viva La Vida or Death and All His Frends」から「Viva La Vida」と「Lovers In Japan」
●Jack Johnsonの「To the Sea」より「You and Your Heart」
●SuperFlyの「Wildflower & Cover Songs」から「Wildflower」
オーソドックスにiPadのヘッドフォンコネクタから出力して使用してみます。
スピーカーから鳴らすと何か音が固まってしまってクリア感が薄いです。むう、って事でipadスタンドからドックコネクタ経由で取り出してみましょう。
今度はいい感じ!ちょっとヒステリックな感じは残りますが音の見晴らしがよくなります。接続はこの方法がオススメですね。
圧縮音源で聴くとアナログやSACDで感じた高音域のキツさは割と気にならずむしろ伸びやかになったように聞こえます。ある意味で使い方に適した
音作りと言えるかもしれませんね。
Jack Johnsonのギターの低音弦の鳴り方は非常に好印象。
「Wildflower」はelmarのメインシステムで聴くとハイエンドがばっさりとないのが聞こえてしまうJPOPの典型なのですがTP-21だとあまり違和感なく聴けます。
このアンプはヘッドフォンアンプとして使用できますが、elmarはあまりヘッドフォンで聴かない性格なのでまたの機会にさせていただければと思います。
かなりの実力を持ったこのアンプはなんと6,980円(税込)です。
ACアダプタ同梱で、すぐに使用していただけます。
腕に憶えのあるかたにはカスタマイズに挑むもよし、サブシステムを書斎やキッチンに置くもよし、パソコンと接続してさらなる高音質再生に挑むも楽しいかもしれません。
※分解、改造はメーカー保証が受けられなくなりますので「自己責任」でお願いします。大事なので2回書きました。
なお、じゃんぱら新宿店ではこちらの商品のデモを行っています。スピーカーはelmarが提供していますので残念ながら非売品です。
(ElectroVoice 205-8Aを半完成品のエンクロージャーに取付けたものですが、結構鳴ります。)
お近くにお越しの際はお気軽にご来店くださいね。
以上、elmarがお送りしました。