あらためまして

新年あけましておめでとうございます。

今年もじゃんぱらをよろしくお願いします。

さて新年初めての「店員に聞け+」のネタはこちら!

Acoustic Effect イヤホンを買ってみた!

です。

昨年からじゃんぱら秋葉原2号店、じゃんぱら大阪なんば店で限定販売を行っている
国内生産にこだわったメーカー【Acoustic effect】さんのイヤホンを実際に購入してみてレビューしてみたいと思います。

パッケージはこのような専用の箱に入っています。

開けるとこんな立派な総金属性の箱で厳重に守られています。

オリジナルの化粧箱はこのネジ一本に至るまで国内生産にこだわっています。

このテーパーのついたネジはしっかりとボックスの蓋を止めるようになっていますがここまでやらんでもいいのにって感じもします。

あ、言い忘れましたが今回,elmarが購入したのはYSM-03/Rというモデルです。 価格は47,520円(税込)です。

これはリケーブル可能なモデルで色々なケーブルを取り替えて楽しむ事ができます。 ボイスコイルが純銀を使用したケーブル固定モデル「YSM-02/S」、リケーブル対応モデル「YSM-04/RS」もあります。じゃんぱらでの在庫はこちらでご覧いただけます。

化粧箱の中にはキャリングポーチとクリーニングキット、サイズの異なるイヤーチップが3種類入っています。この付属品も国産にこだわる意気込みが泣かせます。

マニュアル、保証書なども大判でこだわりを感じさせます。

このイヤーチップが実はよくできていて音質に与える影響も大きいのではないでしょうか。サイズを合わせれば実によくフィットし聴き疲れしない音を奏でてくれます。

イヤホンそのものは金属の削り出しでシンプルそのもの。シングルバランスドアーマチュアドライバー(シングルBA)が発生させる振動をうまく受け止めているようです。このシングルBAであるところが音の鮮度を保つ秘訣のような気がしてなりません。

 

【Acousticeffect】の製品はシングルBAですから一つのドライバユニットから音声が出ています。これが単一の楽器やヴォーカルものでは生きてきます。

現在、elmarが使っているハイレゾプレーヤーは【ONKYO DP-X1】です。ハイレゾオーディオで使われるフォーマットを網羅しデュアルDACなどハイスペックを詰め込んだ製品です。後継機の【DP-X1A】はさらにブラッシュアップされておりDSDダイレクト再生など音響メーカーのこだわりが随所に盛り込まれています。

ONKYO DP-X1の在庫はこちら!

ONKYO DP-X1Aの在庫はこちら!

 

Acousticeffectイヤホンをじゃんぱらで取り扱いを始める際に一通りの試聴はさせていただきました。その時の記事はこちら。[純国産イヤホン【Acoustic Effect】取扱を始めました!]

試聴したのはハイレゾ配信サイトから購入したこのアルバム

borelo ravel guitar

渡辺香津美 /ギター・イズ・ビューティフル KW45

日本を代表するジャズ・ギタリストの第一人者渡辺香津美 さんのデビュー45周年記念盤です。ゆかりのギタリストたちとのコラボレーションで構成されています。

このなかから「Bolero[押尾コータロー×渡辺香津美] 渡辺 香津美」を聞いてみます。

ちなみにこの曲は「第23回日本プロ音楽録音賞」の「ハイレゾリューション部門 2chステレオ部門」の最優秀賞を獲得しています。

曲はラヴェルのアノ曲ですがギター2本で重層的に重なっていく様子がスリリングです。テーマに入っていくところの刻みと低音弦の響きが空気が震える感じで聴こえてきます。5:18あたりに聴こえる弦を擦る音がなんともいい感じ。

陽だまりのなかでゆっくりと聴きたくなりますね。

次に聴いてみたのはelmarが以前書いたオーディオ記事でもよく使っていた名盤。

Hart of gold_Neil young

【Neil Yong/Harvest】

「Hart of Gold」を聴きます。数々のアーティストにカバーされた名曲ですね。オリジナルアナログLPのジャケットはつやのない通称「ザラ紙」ジャケットなのですがまさにそんな印象の乾いていながら温かみの感じられる音です。スティールギターが伴奏として加わっていますがこのイヤホンで聴くと空間の奥行きが良く見えるような聴こえ方をします。圧縮音源が大嫌いで専用ポータブルプレーヤーを企画するようなニール・ヤング御大もこれなら満足してくれると思います。

ここまではハイレゾ音源を視聴してきましたがスマホで今まで使っていたMP3形式の音源も聴いてみます。DP-X1はMP3形式のファイルでもアップサンプリングして再生でなので高音質が期待できます。(全部、ハイレゾで購入するコストがありませんです)

【RED/KingCrimson】

いわゆる【プログレッシブ・ロック】を代表するような作品。1974年第2期キングクリムゾンの終焉を彩る名盤。主要メンバー間の関係は冷え切っていた時期でしたが残された作品は素晴らしいものでした。

一曲目の「Red」を聴いてみます。重厚なリフが印象的なインストゥメンタル。この曲は中間部にチェロが入っていてここの聴こえ方でオーディオの良し悪しが分かると勝手に思っています(苦笑)。DP-X1のアップサンプリングとアコエフのイヤホンによってこの曲は圧力はちょと不足しつつもピッキングやヨーイングの手触りは十分に感じられます。こういったアナログ的な要素はシングルBAならではなのではないかと思います。

アルバムの最後を飾る「Starless」はゆったりとしたリズムで始まりますが猛烈なアグレッシブさを持って中盤を駆け抜け暗黒に落ちて行く・・・。そんな印象の曲です。 聴き所は生っぽい音のサックスの距離感やドラムのたたみかけるような応酬ですね。バンド内の緊張感が伝わってきそうです。

【クリムゾンキングの宮殿/King Crimson】

1969年のロック史上に輝く不朽の名盤!通称「宮殿」。インパクトの非常に強いジャケットとともに記録にも記憶にも残りますね。オリジナルUK盤からPCM録音したものをAIFF型式で保存して聴いています。

このアルバムはシンセサイザー、シーケンサーの走りである伝説の鍵盤楽器「メロトロン」が使われている曲が多くあります。ちなみにこの「メロトロン」とはあらかじめ音階ごとに録音したテープを鍵盤を押すことにより再生させるもので音の出方がゆっくり立ち上がってくる独特の鳴り方をします。今ではメモリで簡単にできることでも当時はこういったアナログ機器で作り上げられていたのです。・・・脱線しました。

さて実際に聴いてみましょう。このアルバムは聴くたびに新鮮な驚きが発見できるような気がします。

elmarがいつも釘付けになって聴くのは「Epitaph」ですね。「メロトロン」が空間をさーッと薙ぎ払うかのようなイントロからシビレちゃいます。間奏では管楽器が少し入ってきますがこの距離感が例えば荒野の中の破壊された教会の祭壇で鳴っているような不思議な印象を受けました。今まで何十回となく聴いてきたアルバムですからこれは新鮮ですね。東西冷戦時代でしたから【世界の終わり】が冗談やバンド名で済まされなかったのではないでしょうか。もっともこの曲の歌詞にある「全世界が 愚か者に委ねられる」というメッセージは40年近い歳月を超えても響いてきます。

「moon child」はシンバル、パーカッションのくぐもった質感とともに主旋律をギターが奏でますが途中からアドリブっぽくなるクリムゾンらしい展開の曲です。

映画「バッファロー66」でクリスティーナ・リッチのダンスシーンで使用されていましたね。 この曲はあちこちでシンバルが鳴ったりパーカッションが鳴ったりするのでこの位置感覚が非常に重要です。音圧重視のイヤホン、ヘッドホンだと耳にベタッと張り付いてきますが【YSM-03/R】では左右から前方、ボーカルはちょっと後ろから聴こえてくるというオリジナル通りの音像定位を描き出してきます。

総じてこのイヤホンは爆音系には向かないかもしれませんが素材をありのままに描き出してくるように思います。

特にボーカルには最適なイヤホンかもしれません。通勤など動きながら聴くときはケーブルは耳の後ろを通すいわゆる「シュアがけ」でもいいですがある程度イヤホンにテンションがかかり音像定位が窮屈になる印象もありますのでのでじっくり聴くときは普通に装着した方が良いかもしれません。

じゃんぱらではこのメーカーの製品のお取り扱いを店舗限定で行っています。

取扱店舗

東京【じゃんぱら秋葉原2号店】

大阪【じゃんぱら大阪なんば店】

店頭でご視聴いただき、ご購入できるようにしています。

ぜひ実際に聴いてご検討ください。

※店頭販売品には「周波数特性表」は添付されません。こちらはメーカーのオンラインショップのみの特典となっております。

以上、elmarがお送りしました。

※2017年10月5日追記

こちらの商品のじゃんぱらでの販売は終了いたしました。

ご購入いただいた商品のサポートはメーカーにてご対応いただけます。