最近モニター周りの配線が知恵の輪化して、そろそろ発火しそうなRudraです。
今回は、おにぎりを詰めてピクニックに持っていきたいアレがやってきたので紹介します。
そう、Mac mini 2023 の時間です。
Intel Macや自作PC、ミニPCまで色々と引っ張り出して実測比較していきます。
対よろです。

今回はMacbook Pro 2017(15inch)からの買い替えです。
ノートPCなのに、据え置きかつマルチモニターで使用しているため、排熱とスペックに余裕のあるMacに買い替えたかったというのが主な理由です。

マルチモニター複数枚(モニター3枚+本体モニターで4枚構成)だと、正直ノートPCであるMacbook Proには結構厳しく、夏場は70〜80℃をゆうに超えてきます。
ノートPCで常時70℃超えはちょっといただけません。

それでいて発熱にまだ伸びしろ(?)があり、DAWやPhotoshopなどを複数立ち上げて作業すると、だいぶヤバい

DAWに電子ドラムで打ち込みをしているときに警告が多発して使い物にならなかったり、動作面でも不便することがありました。

ちなみに2017年モデルへの買い替え前は2013年モデルのAirだったので、買い替えスパン的には5年に1回程度ということで、割と妥当な感じ。

“mini” なApple製品たち。スペースグレイくれよ(暗い目)

2020年(M1)のMac mini が出たときは、ネイティブに対応する外部ディスプレイが最大2台だったためスルーしましたが、Apple Silicon系統のスペックとコスパを横目に、ディスプレイ数さえ……ディスプレイ数さえ……! と恨み言を言っていたのも今や過去

スペック的にM1でも十分なのですが、ネイティブで最大3台対応するという理由だけでM2 Proを奢っています。
(ぶっちゃけM2 Proまでいくとコスパは悪いですが、DisplayLinkは使いたくないジレンマ…)

ベンチマークはもう散々見ましたので、今回はあくまで実測にこだわって色々と作業をしつつ、Intel MacやWindows機と比較していきます。

今回は比較対象として、次のPCたちを用意しました。

    あつまった猛者(?)たち
  • Mac mini 2023
    M2 Pro
    16GB
  • MacBook Pro 2017 15inch / 2.8Ghz
    i7-7700HQ
    Radeon Pro 555
    16GB
  • そのへんにあったミニPC
    Ryzen 5 5625U
    16GB
  • 自作PC①
    i7-12700
    RTX3070Ti
    64GB
  • 自作PC②a
    i7-6700K
    GTX970
    48GB
  • 自作PC②b
    i7-6700K
    GTX Titan X (Maxwell)
    48GB
Blenderでの3Dレンダリング処理

このMac miniで使うための壁紙を作りたいと思いBlenderでモデリングをしましたので、レンダリング時間で競っていきます。

モデリングの作業自体は、Mac miniで問題なく完了。
レンダリングのテストをした後にライティングやオブジェクトの追加を行ったせいで、レンダリングテスト時とちょっとデータが変わってますが、一応今回作った3Dデータの最終的な統計を載せておきます。

いかんせん、Blenderの操作自体が7年ぶりくらいで、インターフェースも違うわショートカットキーは覚えてないわで3時間くらい掛かりましたが、カメラ設置も終えてモデリング完了です。

今回はCyclesエンジンでレンダリングを行います。
要は、負荷も高けりゃクオリティも高いってやつです。

BlenderのGPU演算(レンダリング)は、AMD、NVIDIA、Apple Siliconにと、マルチで対応しています。

Mac mini 2023

Macbook Pro 2017

Ryzen(APU)搭載Windows

グラボ搭載のデスクトップ

デフォルトだとCPUレンダリングのみ(”なし”のタブ)なので、GPUでレンダリングできるようCyclesレンダーデバイスの設定を行なっておきます。
ほか、レンダープロパティのSceneからデバイスをCPUからGPU演算に変更。

準備も整ったところで、早速レンダリングテスト開始!
レンダリングに掛かった所要時間は左上に小さく載っていますが、さすがに見えづらいのでテキストを後から入れてあります。

MacBook Pro 2017 (15inch)

MacBook Pro 2017 15inch
30分16秒

経験則から1時間は掛かると踏んでいましたが、ノートPC向けとはいえdGPUを積んだMacBook Pro、案外頑張ってくれます。

CPU温度は90度近く、ファンはゴリゴリにブン回ってますが、問題なくレンダリング可能です。

 

 

Ryzen 5 5626UのWindowsPC

Ryzen 5 5625U
1時間7分36秒

こちらはRyzen 5 5625Uを積んだミニPC。
現在のRudraの普段使い用のPCで、実は平均稼働時間は一番かもしれません。

PS3世代のアトリエシリーズ(Steam版)や、PS2~PSP世代のキングダムハーツシリーズのリマスター(Epic版)は、1680×1050くらいまで解像度落とせば、ちょっとしたスタッタリングはありますが60fpsで動きます。

実質的にはRyzen 5 5600Uの標準〜やや高水準くらいの一般通過ノートPCのスペックなので、まぁこのくらいでしょう。
Macbook Pro 2017とCPUだけで勝負するなら、こちらの方が上回りそうですが、さすがに内蔵グラフィックだけだと厳しい模様。

 

自作PC②(i7-6700K / GTX970)

自作PC②
13分23秒
一気にタイムが縮まりました。

構成はi7-6700K / GTX970 の2015年~2016年のミドル〜ハイエンド相当です。

レイトレーシング前提での要求スペックに慣れてしまい感覚がバグってますが、頑張れば現役でもいけるくらいの子。
FHD 60fpsでの画質低〜中くらいなら結構色々なゲームが動かせます。

これをGTX Titan X (Maxwell) にグラボ換装して再テストしますと、

8分44秒

こんな感じ。
GTX980Tiあたりと同等。リファレンス仕様は熱がヤバいですが、FHD 60fpsならホグワーツにも高画質で入学できます。
※流行りのホグワーツレガシーが動かせるの意

え、ワイルドハーツ? 最適化がダメすぎて30〜40fpsしか出ません。

 

 

さて、いざMac miniの出番です。
Intel Macには勝てるだろうと思いますが、デスクトップPCを上回れるか。勝負!

 

 

……

Mac mini 2023(M2 Pro)

Mac mini 2023
8分4秒

という結果に。
はや!
まさかのデスクトップに圧勝ですよ。

 

現代(2022~2023)スペックに組み替えたPCでのレンダリング結果も参考程度に。

RTX3070Ti搭載の自作PC

まあこれが最も早いのは自明ですが、ぶっちゃけ30分、1時間以上かかるようなケースと比べると、2分も8分も誤差の範囲です。(そうか?)

グラフで見ると一目瞭然。
想像以上にMac miniが早くて、旧式といえGPUを積んだ自作PCにも勝利を収めました。

それに、旧Titan Xとほとんど同等という結果はなかなか面白いですね。
最大250Wのストーブに対して、このサイズで僅差で勝利するとは。

この弁当箱…じゃなくてミニPCがこんなパワフルだとは、見た目からは想像もつきません。
MicroATXのケースでさえ、比べてみるとこのサイズ感ですよ。

中に誰もいませんよ

なんなら、MicroATXのマザーボードくらいのサイズしかないですからね。

このサイズ差で、レンダリング速度で大きく水をあけるほどの性能がありながら、静寂なのもApple Siliconの特徴です。
レンダリング中もファンが2000rpm前後を超えず、こっちが不安になるくらい、ニンジャのようにレンダリング完了しました。アイエエエ!

レンダリング画像を眺めているうちに追加でモデリングやライティングを試したくなったのと、格子状の影を作るためのオブジェクトを変な角度で設置してしまっていたことに気づき修正作業。
モデリング作業自体は引き続きMac miniオンリーで余裕です。
軽くネタバレすると、モデリング作業自体はぶっちゃけ最低限5世代のi7くらいのノートPCでもいけます。
もちろんスペックがあればその分快適ですし、仮レンダリング(レンダービュー)での最終調整もかなり楽になるため、結果的にはかなり楽できています。

まあ、あとはMagic TrackPadでの操作が快適すぎてですね…

Lightroomでコントラストや彩度、明瞭度などを調整

最終的に出来上がった画像をLightroomで調整し…

Photoshopでレンズフィルタを追加したり最終調整

Photoshopで最終仕上げの作業。

Lightroom、Photoshopでの作業も当然快適そのもの。
体感、デスクトップPCと遜色ありません。

今まで使っていたMacBook Pro 2017だと、マルチディスプレイで並行作業はファン全開、レインボーカーソルが表示されてしまい、うるさい、暑い、フリーズの三重苦でしたが、もはやそれさえ過去に置き去りにするような速さ。
(暑いは誤字じゃないです。マジで室温あがります)

というわけで、無事にMac miniの壁紙が完成しました。

 

 

AI系の処理を試す(画像生成)

続いて、AI系での処理速度を試してみます。
AI系は主にWindowsのデスクトップPCでRTXシリーズのグラフィックボードを前提としたつくりが多いですが、MacもAppleSilicon搭載機に最適化されたものも増えています。

この時点でGTX970やIntel Macbook Proは要件的には落第な気はしますが、まぁ動かないことはないでしょう。
死ぬ気で頑張ってもらいましょう(本当に壊れられると困るんですけどね!)。
ちなみにRadeon、AMD系のGPUは相性が良くないようで、エントリーナンバー#1(適当)のMacbook Pro 2017は不安な表情を見せています。

GTX Titan X (Maxwell) はVRAMが12GBと最近のGPUの搭載量とも遜色ないため、巻き返しもワンチャンあるかもしれません。
なにせ、サブPCでAIイラスト生成を試すのは初めてなもので、Rudraもどうなるかわかりません。

いやあ、ワクワクしますね。しません? そうですか。Rudraはワクワクしてますので続けますね。

使用するのはおなじみStableDiffusionですが、Macは「DiffusionBee」を使用、Windows機はAUTOMATIC1111(WebUI)を使用。

モデルは今回(DiffusionBeeがckptしか使えないので)EerieOrangeMix や Basil-mix などを使用。

本テストで出来上がったのはこんな感じです。
もちろんですが、同じprompt、同じ設定なのでマシン差はありません。

明らかにVAEファイル忘れてるっ…! 無念。

ハローアスカベンチマークができればよかったんですが、今回の計測はRudra独自で。
512*512 Pixel の画像を10枚生成するのに掛かる所要時間でベンチマークしていきます。

それぞれのGUIでちょっと細かい設定は変わりますが、大枠は同じような状況になるように設定しています。
出来上がりのクオリティが同程度ならヨシ! ということで、細かいところはご容赦を。

あ、あと、ミニPCは脱落しました。

どのPCでも同じpromptを使用し、数回生成してみて平均タイムをとります。

i7-12700 / RTX3070Ti 0:03:03
Mac mini 2023 0:07:20
i7-6700K / GTX Titan X 0:08:04
i7-6700K / GTX970 0:13:24
Macbook Pro 2017 2:15:16

さすがにPS5、XboxSXと張り合える構成のPCは相変わらず独走状態ですが、注目すべきはMacbook Pro 2017との差ですね。

(なにか設定間違ってなかったか不安になりましたが、スクショみたら問題なかったので胸を撫で下ろしています)

 

やっぱり、Macはクリエイト目的でガンガンに使いたいですよね。
AIイラストだって立派なクリエイトですから、デスクトップがなくともできるというのは利点です。

Rudraは持ち運ばないですが、これって同じチップを積んだMacbookシリーズならこの結果を得られるってことですからね。

え、すごない? 革命じゃん(素)

 

 

AI系の処理を試す(画像拡大)

Stable Diffusionで出力した画像ですが、ちょっと小さい(512*512)ので、拡大していきます。

こちらも同じくAI使用の、Real-ESRGANです。
Waifu2xはモバイル環境でも使えて便利ですが、Real-ESRGANの方がややクオリティが高いものに仕上がります。

SwinIRの方が断然品質が高い(負荷も高い)ですが、Macで動かすのが面倒だったので、条件を揃えるためReal-ESRGANのUI版を使用しています。

Real-ESRGANのモデルは、[realesrgan-x4plus-anime] という、イラスト向けのちょっと処理にパワーが必要なもの。

StableDiffusionで生成した50枚のイラストを4倍の解像度に一括処理します。
シンプルに、かかった時間を計測。

今回はグラフでいっぺんに掲載します。

んっ!?

Mac mini 2023がついに最終コーナーでまくったー!
唯一の2分切りです。

i7-12700 / RTX3070Ti 2:06
Mac mini 2023 1:43
i7-6700K / GTX Titan X 2:15
i7-6700K / GTX970 2:33
Macbook Pro 2017 5:35

なぜかスペックで勝っているところがないのにデスクトップPCより数十秒早く処理できました。

 

というわけで今回はM2 Pro搭載のMac miniと、その他PCたちによる実測体当たりレビューでした。

最近はIntel Macでは動かないようなApple Silicon限定の機能やソフトも出揃ってきていて、試したいことがたくさんあります。
まだまだ筆を置くのが名残惜しいですが、今回はとりあえずこの辺で。

というか、これを執筆しているときにRTX3070Tiと1TBのSSD、2TBのSSD、10TBのHDDが壊れたので、正直それどころじゃない。

今回あまり出番のなかったミニPC(Ryzen 5 5625U)ですが、Mac miniもミニPCなんで、折角だからミニPC集めて集合写真撮ってみました。

ミニPC集めて建ててみた。これが本当の”ミニタワー”

次回は、GAhackさんがミニPCの活用についての記事を書いてくれるそうで、Rudraも我が家のミニPCともども記事を楽しみにしているの図です。
と、次回へバトンも渡したところでお暇。

記事になるようなネタができたら、またこのMacで遊んでみたいと思います。
Apple Silicon × Nreal Airとか、Parallels Desktopとか…ね!
Arm版Windowsのソフト充実してくれ〜〜

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