このタイトルにピンと来たあなたは「ThinkDifferent」を呪文のように唱えた事がありますか。
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撮影データ:Canon New F-1 TAMRON SP 300mm F2.8 シャッター速度優先AE 1/60秒 露出補正マイナス1段 コダクローム64/1989 F1日本GPにて

初代imacのトランスルーセントカラーに「未来」が輝いていたような思い出が蘇ります。お久しぶりでもないですが、elmarです。
当時は何でもかんでもトランスルーセント(スケルトンとも呼ばれてましたね)が流行りましたね。
まだデジカメも稀な存在、一眼レフカメラはフィルムあたりまえでした。一般的な用途ではネガフィルム、凝ってくるとリバーサルフィルム(トランスペアレントともいいます)を使いました。
様々なフィルムがありましたが大好きだったのはコダクロームでした。
その大好きなコダクロームで1989年鈴鹿にてアイルトン・セナの走りを撮影できたのは今思えば何と幸せな事だったのでしょうか。(ちょっとブレてますが…)

セナは既にこの世になく、世界初のカラーリバーサルフィルムとして長く写真界に君臨してきたコダクロームも終焉に向かっています。
2008年6月、国内での販売が終了し、9月いっぱいで正式な現像取り次ぎも終了します。アメリカでは生産していますし現像受付も可能ですから
頑張ればまだまだ使用は可能ですがコスト、時間を考えるとやはり難しい状況になりました。
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※写真はコダクロームプロ(略称PKR)です。elmar所有の最後の一本。
秋に向かって高さを増して行く様な青空を独り見つめていたい気分になりますが、時代は転がる石のように変わります。

Appleがintel製CPUを採用しBootCampを利用してMac上でWindowsXPやVistaを走らす事も簡単に出来るようになりました。
では逆はどうなのでしょう?DOS/V機にMacOSXをインストールできないか。
同じ事を考える人たちは世界中にいらっしゃるようでOSXをゴニョゴニョしたイメージがいくつも出回っています。
グーグル先生に効いてみると答えが見つかるかもしれません。(ヒントはx86
★★★★★★警告★★★★★★★
以下の行為は個人の実験として行っています。同種の事を試されて失敗されても一切責任はとれませんので、あらかじめご了承ください。

そんなわけで、ダウンロードしてきたISOイメージをDVDに焼いてインストールを試してみましょう。
今回、選択したマザーボードはこちら「ECS 945GCT-D」です。
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サウンド、LAN、グラフィックがオンボード搭載されているうえにCPUも搭載されています。
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CPUは最近、ウルトラモバイルPC(UMPC)に採用されているintelAtom N270(1.6Ghz)が搭載されています。
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このマザーボードは冷却ファンを装備していませんので電源、HDDをうまく選べば完全無音の超小型PCの構築も可能なわけです。
サイズは200mmx170mmのmini-DTX規格のようです。
ちなみにじゃんぱらでの在庫はこちらから検索できます。
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さて、メモリはDDR2-6400 1GBを2枚搭載しました。実は急いで仕入れてきたのでロット違いですが、まあ、何とかなるでしょう(苦笑...)
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完全無音を標榜しますのでここはSSDと行きたいところですが、予算の都合でPQI 8GB USBメモリを選択してみました。
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仮組みして早速、電源ON!
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DVD-ROMから起動してインストーラーが立ち上がります。実はここまでたどり着くのも結構大変です。USBメモリを指すポートによっては認識しない場合がありました。USBメモリとマザーボードの組み合わせの問題かもしれません。
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ディスクユーティリティでフォーマットをして、いざインストール!
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なんと4時間以上かかる!しょうがないので一晩放置。おやすみなさい(って、この時点で朝は近いぞ)
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翌日、USBメモリから起動してみますが、起動画面に見た事の無い表示が出ています。
結局、待てど暮らせどOSは起動せず変化なしなので、泣く泣くUSBメモリ起動はあきらめ、内蔵SerialATA接続に切換えます。
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実験用なので手近にあった2.5インチ80GBを接続して、再度チャレンジ。
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インストールが終わって、祈るような気持ちで再起動。
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キター━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!
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LANのドライバは当たらないようですが一通り認識しています。マシン名はMac-Proとなるんですね。
さすがに動作はもっさりしていますが、この環境で動くというのは感動的ですらあります。

今回はまずは動かす事が前提なのでパーツを組み合わせた状態ですがアクリルボードなんかを使って透明なケースを作ってみたいです。
(実は材料は用意してあったりして)
チップセット、CPUの発熱はそれなりにあるので若干の冷却対策は必要です。
機会があればAtom搭載のUMPCへのインストールも試してみたいですね。うまく動けば、PowerBook2400以来のモバイルノートが出来そう。
以上、elmarがお送りしました。