ここ数ヶ月、色々な国や地域で大規模な地震が起きていますね・・・・。

さて、若干重い話題からスタートしたfoutain。

実は今回の記事は3/11、
東日本大震災が発生した直前に作成した記事となります。
まさかその記事を仕上げる前に地震が発生するとは夢にも思っていませんでした・・・。
今回はその記事を改めて書き直し、お届けします。

なお、震災の影響により、じゃんぱら仙台店は
一時的に営業を休業させて頂いておりましたが、
現在では通常営業を再開させて頂いております。

再開までご不便をおかけしましたが、
これまで同様のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

震災発生時、私はじゃんぱら仙台店で勤務しておりました。

3月11日14時46分。
東北地方を激震が襲いました。

揺れる電線と電柱。
皆、一様にして空を見上げ、地震の発生に気付きながらも
立ち止まり、地震の大きさゆえに立つこともままならず
その場に立ち尽くしたり、倒壊の危険性の無さそうな場所に避難していました。

店舗の隣にある7階建ての予備校のビルは
最上階が見て明らかにわかるような横揺れを起こしていました。

報道でご存知の方もいると思いますが
地震での被害はほとんどありませんでした。
(と言っても、もちろん倒壊した家屋などもありますし
皆無ではありませんでした。)
しかし、その後の津波により多くの方が犠牲になり
未だに安否が不明の方も数多くいらっしゃるようです。

この日、この時刻から、
日本は決して忘れられない大きな傷痕を負う事になりました。

今回の「店員に聞け」Foutainの巻は
地震繋がりという事で
自宅でできる地震対策をご紹介したいと思います。

「もうすでに対策してるよ!」
とか
「そんなこと言われなくてもわかってます!」
って方はそう言わず、対策対処はやりすぎて困る事は
一切ありません。

特に今回のような大震災は、よほど震源に遠くない限りは
地震対策はいくら対策しても足りないくらいでした。

対策してない方は今からでも遅くありません。
是非、地震対策を。対策している方も改めてもう一度、見直すなどして
対策をより強固なものにしてみてください。

まず地震対策その【1】
●緊急地震速報を活用しよう!
最近はテレビなどで
大きな地震が発生する兆候がわかると
地震速報としてテロップが流れる場合があります。
3年前に発生して、まだ皆さんの記憶に新しいと思いますが
岩手・宮城内陸地震。
震源地に近い宮城県栗原市などは
栗原市にある旅館民宿勤めの方や宿泊客が
現在も行方がわかっていないという
大変凄惨な災害がありました。

当時の地震の際には、朝のニュースの時間帯で
テレビを見ていた人たちもたくさんいた中、
地震の起きる数秒前に緊急地震速報が発表されました。

緊急地震速報が発表されるのは当時で3例目らしく
また宮城県の方々は1978年に起きた宮城県沖地震を
体験している方も多く、数秒前とは言え地震の発生を
前以て把握できた為、ほとんどの方が迅速に行動できました。
(しかも、地震発生二日前に宮城県沖発生30年の
防災特番も組まれていました。)
そのおかげで1978年の宮城県沖地震に比べると被害が少なかったそうです。
(もちろん、震源地や当時に比べると耐震構造の多い建物が増えてるなど
地震対策がしっかりしていた事も功を奏しました。)

そこでキーワードのひとつとして
『緊急地震速報』があります。
テレビ、ラジオを放送している状態でも情報は得られますが
パソコン上でも情報を得る事ができます。

【P2P地震情報】
このソフトはパソコンに常駐させるタイプのソフトになります。
インストール&起動させると、地震情報をソフトを起動しているユーザー同士で
情報を共有する事ができます。

2011052001

発生した直後に
地震情報発信をすると
P2Pで繋がっているユーザーに即発信され、
今度は発信されたユーザーとP2Pで繋がっているユーザーに
発信し・・・というのを繰り返し
発信情報をほぼタイムラグ無しで発信する事が可能です。
パソコンの前にいることが前提になってしまいますが
TVの緊急地震速報よりも素早い情報を手に入れることが可能です。

ちょうど良いタイミングにて
(ちょうど良いというのも不謹慎ですが・・・。)
余震があったようなので、その際の画像です。

2011052002

若干簡素な画面になりますが、仕組みとしては
ユーザーが地震を体感した時に感知情報として
発信する事ができます。
発信した情報は即座に起動しているユーザーに情報が配信される為
場合によっては気象庁緊急地震速報よりもいち早く情報を手に入れる事が可能です。

2011052003

気象庁発表の地震速報も表示してくれます。

しかし、こういったメリットの一方
複数ユーザーの申告や発信による地震情報なので
誤報や、イタズラ発信の可能性も起こりうる為、
これのみの情報に頼るのではなく
あくまで情報ツールとしての運用をおすすめします。
(イタズラの場合は大体地震感知件数が1件とか2件の為
すぐイタズラとわかりますが・・・。

しかしツールとしては非常に有効であり
常時接続者数が1300人前後いる為
イタズラとかではない限りは情報のソースとしては
個人的に信頼できるものだと思います。

P2P地震情報で、いち早く情報をキャッチし
素早い避難などに備えるのも有用です。

ちなみに
3/11の東日本大震災発生時の本震の際には
勤務していた為、このソフトの恩恵は受けられませんでしたが
4/7の深夜に発生したM7.1の余震の際には
本格的に揺れ出す前にP2P地震速報が
真っ先に揺れ出した地域ユーザーの
感知情報を感知し、我が家のパソコンにも発信されました。

Foutainのすんでる地域でも揺れだした当初は
(あぁ、よくある余震だな)と震度3近い揺れも日常茶飯事に
なってしまっていたのですが、
通常の地震感知と違い、
秒間感知数と地域が桁違いだった為(秒間感知ユーザー数約100件)
「これはヤバい!?」と思い立ち
家族と避難経路の確保と避難を開始した直後に震度6強の地震に発展しました。
4/7の余震は強烈な縦揺れだった為
3/11の本震よりも家屋や家具の倒壊や破損が多く
Foutain家でも3/11本震の際に倒れなかった本棚が倒れてしまい
避難が一歩遅ければ本棚に巻き込まれていたかもしれません。
本当にツールが役立った瞬間でした。

もちろん、震源によっては、感知する前に
本震が直撃する場合もありますので
100%の保証はできませんが
備えのツールとしては非常に有用であります。

【携帯電話によるエリアメール等の緊急地震速報】
こちらはdocomo、AU、softbankなどが提供しているサービスで
気象庁が配信している緊急地震速報を
対象エリアの携帯電話に配信されるものです。

信頼性は報道である通り
若干ムラがあるものの
あながち発信情報は間違っていません。
例えば福島県沖発生で震度5に到達する地震でも
宮城では震度2~3で収まる場合もあります。
こういう場合に肩透かしを食らったと思うユーザーさんもいるみたいですね。

緊急地震速報が通知される事態は
起きないに越した事はないのですが
こちらもいざという時に身を守る為の予防策として
有効となります。

参考までに
携帯電話による
緊急地震速報の受信音が
携帯電話会社のページに試聴できます。
NTTdocomo
(外部サイトに接続します。)

余談ですがFoutainは
この受信音を聞くと、どんなに熟睡してても飛び起きるようになり
一緒に寒気がするようになりました。
ガクブル

地震対策その【2】
●耐震対策をしよう!
地震情報をいち早くキャッチし
備えることはできますが
地震を防ぐ事はできません。
被害の内容によっては地震の揺れによる
家屋の倒壊や、家具の倒壊によって
亡くなられている方もいらっしゃいます。

中にはパソコンや周辺機器を山のように積んでるユーザーさんも
いらっしゃると思います。
そこで、身の回りのディスプレイやデスクトップ・・・。
人によっては液晶TVやスキャナやプリンタもあると思います。
それらが落ちてきたら、怪我はもちろん
大切なパソコンたちが壊れてしまうかもしれません。

そういった時の為に倒れてこない為のOAグッズがあります。
一般的に耐震ジェル、耐震マットと呼ばれているもので

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スタンドの下に固定する事によって揺れなどに対策をとる事が可能です。

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ルミナスラックや、机の頭上などに
デスクトップPCを設置してる方は
超重量のパソコンが頭上から落ちてくるのを考えると
どれだけ大変な事になるか、容易に想像できると思います。

またその他にもつっかえ棒も有効です。
こちらはどちらかというと、家電よりはタンスなどの家具に有効ですね
原始的ながらも、効果はシンプルゆえに絶大。

長さが調節できる棒で家具と天井の間を固定する商品。

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我が家で早速購入し、実践してみました。

タンスが倒れてきて命を落とす方もいるので
もし、寝室や寝床に倒れる危険のある家具がある人は要注意!
その他にも机ごと、デスクトップを固定する
ストラップタイプの商品もあります。

家屋倒壊などに巻き込まれなくても
毎回地震が発生した時には倒れた本棚や
家具の下敷きになって犠牲になる方がいますので
日頃の身近にあるものへの耐震対策が大事になってきます。

残念ながら、Foutain家は、地震前に対策をしていなかった為
3/11には2台のうちの1台の本棚が倒れ中身が散乱。
せっかく片付けてもまたも対策を怠った為
4/7の余震で今度は倒れなかった本棚も2台まとめて倒れ
片付けた本棚をまたもや片付けるという、諸行無常という言葉が
頭に浮かんだものです・・・。
それが前述のつっかえ棒導入に踏み切った大きな理由のひとつですね・・・。

地震対策その【3】
地震の被害は揺れによる直接被害だけではありません。
防災グッズを用意しましょう。

3/11、4/7ともに
地震が発生した直後に
停電、断水が発生しました。

停電が発生すれば夜間は特に状況が把握できません。
状況把握に使わなくても明かりがあると
自然と心も落ち着くものです。

そこで防災袋を一家に一袋、用意しておくと
一時的ではありますが、とても役に立ちます。
2011052007

売られている防災袋の価格帯によって内容物が変わっていますが
乾パンなどの非常食、飲料水
携帯用ラジオ、懐中電灯、携帯用トイレなど
高い商品だと寝袋も入っている場合があります。

これまたFoutain家は地震の多い宮城県に住んでおきながら
防災袋を用意していなかったという大失態を犯した為
数日間にわたって不便な思いをしました。

食料の買い置きも大事です。
近辺の食料品店がまともに機能するようになるのには
2週間前後かかりました。

また、カップラーメンは保存が利きますが
大災害の際には大抵
水道とガスが止まるため
水も出ないしお湯も沸かせません。
カップラーメンはほとんど役に立ちません。

もう一回言います。
本当の震災直後には
カップラーメンはほとんど役に立ちません。
(プロパンガスの場合はお湯は沸かせますが
どちらにしろ、大体断水になります。
保存していた水があったとしても貴重な飲料水になるので
調理にはあまり使いません。)
もし、保存食など用意するのであれば
調理を行わない乾パンやビスケット、
缶詰などがベストです。

スープや、シチュー、雑炊系は
温めないと食べられない(美味しくない)為
個人的にはあまりオススメしません。

防災袋はちょっとしたショッピングモールや
デパートでも販売しているので
もし、用意してない方は
是非、見かけたら購入をオススメします!
※内容物は要確認になります。
中には某宅配おせちなどのように
内容物が説明書と全然違った挙句品質の悪い
ダメ袋を買ってしまった・・・と言う方もいますので・・・。

いつ来るかわからないからあとでもいいや

まだ来ないから、そのうちでいいや

いつ来るかわからないからこそ
まだ来てないからこそ
まだ災害が起きてないうちに
日ごろの地震対策が重要なのです。

上記にも少し触れましたが
起きてからでは遅いのです。
我が家は幸い、食料の買い置きはしたばかりだったので
大丈夫でしたが
懐中電灯や、保存食、水などの準備をしていなかった為
地元の自治体の給水場に行き
3時間並んで16リットルの水をようやっと
確保するなどしていました。
断水が復旧するのにFoutainの住んでる地域は
約3週間かかりました。
(しかし、水道管の破裂箇所復旧の為に
後日一週間の断水になりました、うぎぎ・・・。)

実際に被災してみないと必死さは伝わりにくいかもしれませんが
常日頃からの準備、対策は本当に必要だと実感した激動の2ヶ月間でした。

飲み水も満足に得られず
電気もつかず、暖房もなく
ひもじい思いをする。

そうなる前に非常食、飲料水などは
絶対に用意しておくのをオススメします。

地震なんてまだ来ないだろう
そう思って痛い目を見たFoutainがお送りしました。