上記タイトルはニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」内の一節、「神は死んだ」の改変です。
「HDD」=ハードディスク
ist =は
tot =死んだ(亡くなった) となります。
そう、HDDはある日突然亡くなります。
ヤーウェーイ!と叫んでも無駄。大切なデータを抱えていても二度と動いてはくれません
日ごろお世話になっているHDDというものは、忘れがちですが消耗品です。
突如お亡くなりになった際の悲しみというものはトラウマになりかねません。
大切なデータが連れ去られないように、定期的に交換を行いましょう。(交換目安としては1日8時間動作で3年と言われています)
※HDDの自己診断機能“S.M.A.R.T.”(Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology )では5年程度が平均寿命です
それはさておき
私のPCに内蔵されているハードディスク(壊れ気味)を引退させることにしたのが今回の実験の始まりでした。
一部じゃんぱら店舗ではHDD破壊サービスも行っていますが、じゃんぱら店員がそのまま壊すだけではもったいない!
第二の人生を授けてあげようと思い、以下のような実験を行ってみました。
■壊れたハードディスクをスピーカーとして再活用してみよう!
簡単に原理のご説明をしておきます。
HDDの部品にはボイスコイルというスピーカーにも使用される部材が使用されています。
ボイスコイルとプラッタ(円盤)に電気信号を流せば、プラッタが振動盤の役割を果たし、空気を振動させて音が鳴るってぇ寸法です。
※ボイスコイル
詳細はWikipediaにお任せしましょう。
本文に入ります。
■用意するもの
・はんだごて
・トルクスドライバー(無ければペンチでもOK)
・安いイヤホン(加工前の写真取り忘れましたが、先端部分を切っただけです)
今回はペンチ一本でネジ回しなども行いました。
■HDDの蓋を開けてみよう
HDDは合計8箇所(メーカーにより異なります)でネジ留めされています。
根気良く外していきましょう。
案外HDDのネジは脆いです。形状より小さいドライバーを使用すると、すぐにネジがナメます。
■ヘッドを取り外しましょう
次からの作業には実際やらなくても構いませんが、はんだ付けの際の安全を期してヘッドのみにしました。
まずはボイスコイルの付いているヘッドを外す必要がありますので、ヘッドのロックを外します。
付随してヘッドを制御している部分についても外します。
これでヘッドを取り外すことが出来ます。
■イヤホンをハンダ付けします
色で分けているのは純粋にまじりっけ無しにただの趣味です。そのままでも構いません。
※特盛。ぶきっちょです
ハンダが固まりましたらひっくり返し、以下も同様にハンダ付けします。(プラッタ裏中心の基盤部分)
■完了\(^o^)/
オワタじゃありません。完了です。
ネジ留めを元に戻し、さっそく再生してみましょう!
。。。あれ?動かないですね。
こういうときは気合を入れてみましょう。機械とはいえ心は通じるはずです。
動け!動け!動いてよぉぉ!!(by 何かのアニメ)
ん?何かかすかに音が聞こえる。20dB(デシベル)くらいで何か聞こえる。※1メートル離れて聞く木の葉のふれあう音レベル
聞こえているのですが音が小さすぎて感動がかなり薄いです
よく見回してみました。ハンダ処理が甘かったようです。あぁ、叫び損。
さて、気を取り直してハンダを一度吸い取って乗せなおしました。スイッチON!
。。。30dBくらいになりましたorz※ささやき声レベル
その後いくつか試行錯誤してみましたが、結果はあまり芳しくありませんでした。
結論としましては、ipodだけではちょっと力不足で音が小さいです。
プリメインアンプで無理やり音量増大させることも可能ですが、これは大元(HDD)も改良の余地がありそうですね。
動画のアップロードはその時までお預けです。
しかし、これでひとまずHDDは第二の人生を歩み始めるとことなりました。
が、作成当日に同居人に邪魔と言われました。酷い。
そんな肩身の狭いAndroidがお送りしました!
■今回学んだこと
・HDDを外す際は形状のあったドライバーを使用しましょう。マイナスドライバーなどを使用すると綺麗なクレーターになり、回すのに苦労します(私みたいに)
・ヘッドの磁石で遊ばないようにしましょう。指を挟んで怪我をします(私みたいに)
・ハンダは適切に乗せましょう。適当にやるとやり直しの憂き目に遭います(私みたいに)
・工作実験はバレないように隠れて行う
最後にお知らせです。
本記事にて店員に聞け!プラスは本年度最後の更新になります。
お読み頂きありがとうございました。それでは良いお年を!