だいぶ暖かくなってきましたね
初夏の賑わいも、多少垣間見られる季節になりました

お久しぶりです。Logicsです

この季節になると、体がうずうずして止まりません。
だって、サーフィンの季節だもん

今月肌寒い中

■海パン
■ラッシュガード(Tシャツみたいなの)
■タッパ(ウエットスーツの上だけ)

で立ち向かったら

見事に、シャレにならない事態になりまして・・・。
結婚指輪を海に落っことすわ、風邪ひいてしまうわ・・・。

おまけに、店員に聞けの原稿忘れるわ・・・。

自業自得ですね・・・。そうですね。

前回、Foutainさんの記事でMIDIのお話があったと思いますが

「ふふふっ。ここで私が少し突っ込んだ話をしておいて、ハードルを高くしてやろう」

と、悪さは働いてませんよ・・・多分。
MIDIのちょっぴりコアなお話と歴史についてご紹介したいと思います。
本当に、原稿のネタがないからフォローに走った・・・。そう思わないでくださいね。

時は西暦1970年代、神秘的な楽器として登場したシンセサイザー
海外では多数の名器が生み出され、国内でも現楽器メーカがこぞって
いろいろな戦略を駆使し、海外でも認められる機材を作り出しました

ただ、乱発するシンセサイザーを、どうコントロールするか

昔はもちろん、和音を出せるものはなく単音のみしか出せませんでしたので
リードギターとかと同じ扱いとして、キーボーディストが手弾きしてました。
ですがこの時代、一部の音楽的なムーブメントはロックではなくエレクトロ
を求め続ける傾向にありました。

そこで、昔からある
「コンピューター自動演奏装置」
を駆使して、ポップでおしゃれな音楽を若者たちが作り始めることになります
この、コンピューター自動演奏装置というのは
シーケンサーと呼ばれ、現在ほとんどPCソフト化され
単体を見ることはなくなりましたね。

YMOも使用していた代表的シーケンサーMC-8↓
2009060501
さてさて、当時はどんな方法で自動演奏させていたか
皆さん、ご存じですか?
2009060502
■見るからに、フォーンジャックですが

MIDIが出来る前、一本のフォーンジャックでコントロールしておりました。
これを、CV/GATE方式といいます。
フォーン端子のTip(先っちょ)スリーブ(腹のぶぶん)間で電圧を可変させ
鍵盤のコントロールをしています。
これにより、シーケンサーに覚え込ませた音階、音符の長さを
CV/GATE端子をとおり、各シンセサイザーに振り分けられる訳です
実際、ノイズの影響や、各メーカー受けの電圧が若干違うことで
音階がずれたりということもしばしばありました。
実際は、シンセサイザーもアナログですので、
ギターと一緒で、チューニングしないと使えませんでした。
音階がずれても、ずれた分シンセサイザーで調整すれば問題はないですけどね

■テクノロジーの進化とそれに伴う膨大なデータ量

E-MUというメーカー(今はCreativeの一部)が発売した
デジタルメモリーにサンプル録音可能なサンプラーを開発しました
その名も、E-Mulator(イミュレーター)
ここから、デジタル化が加速していきます。
国内では、Roland・YAMAHA・KORGの三社からは
発振器(オシレーター)をコントロールする回路にデジタルを用い
チューニングが演奏中でも狂わないDCO方式を用い始めました
確かに、チューニングは狂いにくくなりましたが
音はやせ細り、人気もありませんでした。
また、今までのCV/GATEコントロールもデジタルになることから
変換器を用いるか改造しなければならないなど、面倒になります

そこで、先陣を切って登場したのが今からご紹介するものになります。

■世界が認めたジャパンクオリティー「YAMAHA DX7」
2009060503
DX7↑
2009060504
QX1↑

初音ミクのお父さんです世界で有名になった
FM音源搭載、フルデジタルスペックシンセとなります。
FM(周波数変調)をデジタルウエーブテーブルにかけ
鐘のなるような歯切れのいいアタック音と
激しい位に歪んだ波形も生み出せ
どのレコードを聴いても、FM音源が溢れておりました。
そのときに「QX1」というMIDIデジタルシーケンサーが
発売され、FM7とMIDI接続することにより
今までになかった

■アタックレベル(鍵盤を叩く強さ)
■サスティンペダル(ピアノにある、音の長さを長くするペダル)
■コントロールチェンジ(音色プログラムの呼び出し)

その他様々なデーターを演奏中に切り替えることが可能になりました
先ほど紹介したDCOタイプのシンセサイザーも、
回路的に組み込みやすかったため、搭載して発売し始めましたが
DX7があまりに売れすぎたこともあり、リアル音源を追求することが
多くなり、DCOシンセの人気は無くなっていきます。

「ぴこぴこ」とか「ぴゅーん」って言う音よりも
「エレキピアノで、より派手に鳴るもの」とか
「チョッパーベースよりも激しく鳴るもの」など
追求していくことが広まっていきました。

往年のDX7サウンドを知るには
TMNETWORK・筒美京平などJ-Popを聴けば解ると思います
きらきらしたピアノのような音などがあれば、大概DX7です。

私も実は、ここら辺のシンセサイザーを昔買いあさっておりました。
アナログシンセ・DCOシンセ・DX7・・・。
今では、あらかた好きな音だけ残しています。
ここらあたりの話になると長くなるので割愛しますが

ここまでお話しした中で、Foutainさんが言っている
「キーボード」
その言葉は一切出てませんでしたね。
この「キーボード」と言い始めたのはいつ頃?
それは次回のおまけということにしたいと思います。

おあとがよろしいようで。

Logics