最近、色々とガジェットを追加購入して家族からの目が怖いGAhackです。
Galaxy Note8を使い始めてそろそろ2年経ちバッテリーの持ちが悪いと感じ始めていた矢先にSoftbankからパカパカできるスマホの発表がありました。
ハイエンドなのに5万円台という破格のスマホLG G8X ThinQです。

専用ケースに装着することで2画面スマホとして使えるようになるのが最大の特徴です。
家族には「2画面ついて5万円台だから1画面あたり2万円だよ!?実質4万円みたいなものでしょ!?」と力説し機種変を強行したとかしないとか・・・。

最近Galaxy Foldが発売され、一気に折りたたみが流行る雰囲気が出始めましたね。
そもそも、日本で発売された2画面でパカパカできるAndroid端末の歴史は

発売日 メーカー 機種名
2011/10/28 Sony Sony TabletP
2013/4/18 NEC MEDIAS W
2018/2/9 ZTE M(Z-01K)
2019/10/25 Samsung Galaxy Fold (SCV44)
2019/12/6 LG G8X ThinQ(901LG)

この5台でしょうか。

Sony TabletPが出た当初はスペックの低さとヒンジの太さが相まって、まともに使えるという印象もなくマニア御用達のガジェットとなっていましたね。
少し間を開けてMEDIAS Wが発売され、ヒンジ問題は解決されましたが、このときもスペックの低さが仇となりイマイチ流行ることなく終焉。
しばらくしてZTE Mがドコモから発表され、ヒンジ問題は解決され、さらにスペックも当時の型落ちながらハイエンドに属するCPUを搭載しており、これは流行る!と思った矢先にZTEがアメリカから制裁を受けてしまいアップデートの不安から失速。
そして、Galaxy Foldはレビュー端末で色々と問題が発覚し発売が遅れに遅れましたが、ベゼルのない1面液晶を採用し世界を驚かせ、販売価格でも驚かせてくれ20万超えのスマホで高値の花となってしまいました。
そんな中、LGからこれまでの流れとコンセプトを変えた端末G8X ThinQが発売されました。
ベゼルも太く、300g超えの超重量級ですが、価格破壊の5万円台はとてもインパクトが有りました。

左からG8X、Pixel3XL、iPhone11

そんなG8X ThinQですが、安いからスペックを切り捨てているのかというとそんなことはなく、現行のハイエンドCPU「Snapdragon 855」を搭載し、メモリも「6GB」という同世代のハイエンドスマホとほぼ同じ構成です。
ただし、ストレージは64GBしかなく初期段階でOSが20GBほど消費しているため、アプリを大量に入れる人には使いにくい可能性もあります。
SDカードでストレージの補強はできるので、写真や動画などを保存することは全く問題がありません。

そもそもスマホを常に3台持ち歩くGAhackがなぜ2画面のスマホを選んだかというと、DQウォークにハマってしまったからというのが大部分を占めます。
本当はFoldが欲しかったのですけれども、あちらは20万超えで我が家の財務大臣を動かすことは不可能だった為G8X ThinQを選んだわけですが、これが大正解でした。
Foldは1画面を最大3分割して使うことができ、DQウォークとポケモンGOの同時起動はできても操作している一つのアプリしかアクティブにならず、片方は停止してしまいます。

位置情報ゲームの定番を2つ同時にこなすことができます。

しかし、G8X ThinQでは操作をしていない画面の方もアクティブ状態が維持されるため、右画面でポケモンGOをしつつ左画面でDQウォークをするといった事ができるようになっています。

ゲーム中は両画面とも節電モードにできます。 節電モードで暫く放置するとバックライトが完全に消えた状態でアプリが動きます。

GAhackの使い方は右画面でDQウォークを起動しウォークモード設定にしておき、「メインスクリーン節電」機能を使い常に液晶の電力消費を抑え、左画面でLINEやTwitterや調べ物など普通のスマホと同じことをしています。
こうすることで電車を降りる際など外折でポケットに入れた時にゲームがスリープする事を回避できます。
これまでは、ゲームをしているときに不意に写真を撮りたくなった時、ゲームを終了する手間か、ポケットから他のスマホを出す手間が掛かっており、シャッターチャンスを逃すことがありました。

G8X ThinQであればゲームをしながらも、すぐにカメラを起動して撮影することができます。
どんなタイミングでもシャッターチャンスを逃さないというのは気持ちのいいものです。

流石にどちらもARモードを起動するとカメラの取り合いで触っている片方しか使えません。

カメラの話になったので、現在手持ちのPixel3XL・iPhone11との比較を語ってみようと思います。
モード選択をせずに全てオートで撮影しています。
クリックしていただくと大きな画像で確認できるようにしています。
-通常(超広角・広角・デジタルズーム)-
G8X ThinQ

色をしっかりと出しているようです。
思い返したときの記憶の色に近いといえば良いのでしょうか。
ズームはチョット弱いようで、文字にピントを合わせているので、そこはしっかりと解像しようとしていますが、手前の欄干は少しボヤケてしまっています。

Pixel3XL

明るさを抑えつつも色を出しているようです。
このときは空が少し曇っていましたが、空は青だから青色にしようというのが見えます。
ズームは3機種の中で一番強いです。
文字以外のところもしっかりと解像しています。

iPhone11

明るさを優先しつつ見たままを切り取っているようです。
自然な色合いで撮影しているので、アプリで自分好みの色に変えるのはしやすいかもしれません。
ズームは一番弱く、文字の解像度もかなり落ちてしまっており、ギリギリ解読できる程度でしょうか。

-食べ物-
G8X ThinQ

食べ物と認識して明るさを調整してくれているようです。
食材の質感をしっかりと撮影しており、飯テロが捗ります。

Pixel3XL

食べ物の質感はしっかりと撮影できていますが、照明や白とノワールのコントラストに負けてちょっと暗めの写真になりました。

iPhone11

食べ物の質感を残しつつ明るさも調整できています。
今までのiPhoneと比べれば良くなっていますが、美味しそうというよりは見たままの撮影というのは変わらないようです。

-イルミネーション-
G8X ThinQ


広角、超広角で撮影してみましたが、広角のほうが解像度が高いですね。
だからといって、超広角がダメかというとそんなこともなく、十分綺麗に撮れており、並木道が全て電飾されているような所で撮影すると素敵な作品ができあがると思います。
iPhoneとは違い超広角でもナイトモード的な事は行うことができます。

Pixel3XL

一番古い機種になるのですが、さすが夜に強いカメラだけあり最新の機種にも負けない写真を作ってくれます。
夜景モードを選択すると星まで撮れたりするので、まだまだ現役で使うことができる機種です。

iPhone11


こちらは自動でナイトモードが選択されてしまっていますが、他のスマホを守るために付けたカメラ保護フィルムが邪魔をして多少解像度を落としてしまっています。
また、フィルムのせいで外光の映り込みも発生しているので、iPhoneで写真を沢山撮る人はレンズ部にフィルムを付けないことをおすすめします。
ただし、他のスマホを傷つける可能性があるので、複数台持ちは必ず画面同士をくっつけるなど注意しましょう。

どれもDxOMark(カメラのベンチマークサイト)で高得点を取っている機種なので正直おなじように見えてしまうというのが正直なところです。
(G8X ThinQ:99、Pixel3:102、iPhone11ProMax:117)
CPUの性能が良くなり撮影時にCPUをフルに活用し複数枚から良いところだけを使って一瞬で高画質な写真を作る技術などが発展しハイエンド系は甲乙付けづらくなっています。
後は、各社による色付けにより見え方が変わってきます。
ただし、ここで注目してほしいのはPixel3XLもiPhone11もカメラ部分が飛び出ているということです。

G8X ThinQの背面はフラットなガラス1枚で構成されており、スマホを複数台重ねたときに他の端末を傷つける心配がないんです。
ただし、カメラの位置が分かりづらいので指で触ってしまう懸念もあります。
位置がかなり上の方に設置されているため、今の所触ってしまうことは少ないですが、撮影時は軽くカメラ部分を拭く癖を付けておいたほうが良いかもしれません。

発売からそろそろ3週間経ち、メイン端末として使ってみた感じは「アリ」です。

2画面使うのでバッテリー消費が少し早いとか、(ケース装着時は)充電が遅いとかマグネット端子が外れやすいとか色々と不満点もありますが、最近はPixel3XLの出番が減ってきており、オーディオ専用端末になり下がってしまっています。
Note8をメインにしているときにはPixel3XLでDQウォークなどをしていたのですが、G8X ThinQであれば2画面ともゲームにして片方で放置系のゲームをしつつ、片方で操作が必要なゲームをするなどの離れ業もできてしまいます。
流石に3D系のゲームを2つ起動すると動作が鈍くなるので、そちらはiPhoneに任せてしまいますが、先にも書いたとおり、ゲームをしながらLINEやメール等ができるのは便利の一言です。
スマホはゲーム機だと思っている人にこそ選んで欲しい一品ですね。

撮った写真を確認しつつ次の写真が撮影できます。

この他にもいいところや弄り倒すと面白い部分はたくさんあるのですが、GAhackからはこれくらいにしてRudraさんにバトンタッチをしたいと思います。
次回は、G8X ThinQのより掘り下げた変態チックな使い方を紹介してくれるそうです。