Alldocubeのタブレット、安すぎでは? Rudraは訝しんだ。
定期的にタブレットが欲しいRudraです。

14インチ、12インチのタブレットは持ってるので、8インチのAndroidタブレットを買うしかないなと思って(?)Legion Y700(2023/SD8+ Gen1)あたりを狙ってたのにiPlay 60 mini TurboとiPlay 70 mini Ultraが手元にやってきたのでレビューします。

 

とにかくやすい

とりあえず2台を紹介する前に、Rudraが買ったときの価格をお知らせしときます。

iPlay 70 mini Ultra:38,000円
iPlay 60 mini Turbo:19,500円

でした。
38,000円はともかく、19,500円はほんとに大丈夫?? Rudraは再び訝しんだ。

お気づきの方もいると思いますが、38,000円のiPlay 70 mini Ultra(正確には37,999円)はアーリーセールで12,000円引き(元値は5万円ほど)の争奪戦でもぎ取ったモノです。

Rudraは1回戦は不参加でしたが、2回戦のAmazonでなんとか買えました。40分ほどで完売したみたいです。なお楽天は0.5秒くらいで完売しました。んもう!
iPlay 60 mini Turboはタイムセールかなにかの価格だったと思います。

ま、カタログを見ればすべてわかるでしょう。
2台まとめて紹介します。

 

項目 iPlay 60 mini Turbo iPlay 70 mini Ultra
SoC Snapdragon 6 Gen1 Snapdragon 7+ Gen3
Antutuスコア 約55万点 (v10) 約141万点 (v10)
RAM 8GB LPDDR5
(仮想メモリ8GB拡張可)
12GB LPDDR5X
(仮想メモリ8GB拡張可)
ストレージ 128GB UFS 256GB UFS
バッテリー容量 5,500mAh 7,300mAh
充電 18W PD/QC充電 20W PD充電
MicroSD
USB USB 3.1 Gen1 Type-C
(映像出力対応)
USB 3.1 Gen1 Type-C
(映像出力対応)
Wi-Fi 802.11 ac/a/b/g/n 802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth 5.0 5.4
寸法 202.7 × 126 × 7.9mm 208.2 × 129.6 × 7.9mm
重量 323g 335g
ディスプレイサイズ 8.4インチ IPS 8.8インチ IPS
解像度 1920×1200 (FHD+) 2560×1600 (2.5K)
リフレッシュレート 60Hz 144Hz (可変)
WideVine L1対応 (Netflix HD視聴可能) L1対応 (Netflix HD視聴可能)

あと、どちらもGPSやSIMは非対応です。

iPlay 70 mini Ultra のざっくり解説

Play 70 mini UltraのSoCはSnapdragon 7+ Gen 3。
SD7+ G3というと、Xiaomi Pad 7でも搭載しているSoC。

・Tensor G4(Pixel 9 など)
・Snapdragon 8s Gen 3(Redmi Turbo 3、POCO F6、MagicPad 2 など)
・Snapdragon 8+ Gen1(Zenfone 9、Nothing Phone (2)、Legion Y700 2023、Galaxy Z Flip 4など)
あたりと同等くらい。
そう聞くとめっちゃいいな?

ちなみにSD8 Gen1のAntutu V10のスコアは100万程度、SD8+ Gen1は120万程度なので、SD8シリーズの型落ちより性能いいんですよね。
SD8 Gen2は160万程度なので、さすがにGen2以上には劣りますが、十分十分。

メモリは12GBとやや半端ですが、2桁の容量は少し安心感がありますね。

これでリフレッシュレート144Hz、WQHD(WQXGA)でこの価格(セールだけど)って、色々おかしいんだよ。

iPlay 60 mini Turbo のざっくり解説

iPlay 60 mini Turbo はSnapdragon 6 Gen 1
スコア的に肩を並べるのは、Snapdragon 855、778G、780、Dimensity7050、Kirin 980、Unisoc T820あたり。

Mate 20 Pro、Pixel 4、Xiaomi 12 Lite、OPPO Reno11Aとかと同じって感じですね。
Reno11Aは、うちのライターのGAhackさんもレビューしてましたね。

こちらはスペック抑えめながら、重いゲーム以外なら攻守走いずれも必要十分なコスパモンスターという感じ。

なによりこの価格ながらDP Alt mode対応しているのは見逃せない。

 

外観

外観で特筆すべき点は多くありません。
2台の共通点としては、どちらも全体的にはフラットな印象です。
ベゼル幅が微妙に上下左右で異なるのは慣れるまで気になります。

あと、認証系は彫り込みや刻印じゃなくてステッカーなのがちょっと残念。にしても「Tablet PC」だの「Pad」だの、適当でじわる。

iPlay 70 mini Ultra の外観

iPlay 70 mini Ultraのほうは後述のiPlay 60 mini Turboと違って、クセのないごく普通のタブレットです。
ボリュームと電源ボタンの位置はもうちょっと真ん中寄りでも良かったかも…というくらいでしょうか。

こちらは角の加工がソリッドで、やや硬質な印象を受けます。電源ボタンだけ赤くなっているのがゲーミングらしさを醸していますね。

iPlay 60 mini Turbo の外観

左:iPlay 70 mini Ultra 右:iPlay 60 mini Turbo

iPlay 60 mini Turboのほうは、iPadリスペクトっぽい雰囲気。
角も丸くエッジの取れた柔らかそうなデザインです。

上下だけ少し色が異なっています。ここのつなぎ目から、少しだけビルドクオリティの粗さを感じます。

Type-Cポートはなぜか上に配置。しかも真ん中じゃない。という謎配置ですが、まぁ慣れれば大丈夫です。
よく考えたら下である必要もあまりないし、真ん中である必要もあまりない。
充電ポート=真ん中・下辺にあるもの、という固定概念に一石を投じてきます。なかなかスケールの大きいことをしてくれるぜ!(違う)

 

スペック
Type-Cの仕様

Type-Cポートの配置が変ではありますが、なんと両端末ともDP Alt mode対応!!!!!

RudraはこのFull-functionのType-Cが三度の飯より好きでなぁ……! これにはRudraも思わず垂涎ッ!
※Full-function=USBストリーム、USB PD、DP Alt modeの3つが揃ってること

都合よくUSBハブ、PD給電、DP Altに対応し、16:10という、今回のタブレットの相棒としてドンピシャなZ24n G2があるので繋いでみます。

モニター側にUSBマウス・キーボードなんかを繋いでおけば、このまま簡易ラップトップとして使えます。
動画視聴、ゲームなんかもこれで3倍捗りますね!

 

ディスプレイ

iPlay 60 mini Turboは箱から取り出した時点で、ディスプレイの味、薄すぎ!? となります。
が、ディスプレイにもともと貼られているフィルムの品質がちょっと微妙なだけで、剥がすと割と見れるクオリティです。

上:iPlay 70 mini Ultra 下:iPlay 60 mini Turbo

逆にiPlay 70 mini UltraはIPSながらもOLEDっぽい派手な発色が出てきます。
Rudraは数ヶ月先にiPlay 60 mini Turboを買って愛用してた後にiPlay 70 mini Ultraが届いたので、ギャップもあったのだと思いますが、かなり美しく見えます。
写真だと非常にわかりづらいですが、こりゃ、いいぞ。

アスペクト比

アスペクト比(以下、アス比)はどちらも16:10。
ここ数年の間でラップトップやPCモニターで流行った比率ですね。
iPad mini 6以降と同じ比率ということもあり、16:9に続いて市民権(?)のある比率です。

動画視聴、ブラウジング、ゲーム、電子書籍と、どれをやっても過不足のない、いいアス比だと思います。

リフレッシュレート

iPlay 70 mini Ultraのみ144Hz。

iPlay 60 mini Turboはさすがにというべきか、値段なりの60Hzです。仮にもっと上のリフレッシュレートに対応してたとしてもスペック的に限界もありますし、想定の用途的には十分でしょう。

 

実際の動作
動画視聴

WidevineはどちらもL1。

アス比の関係でやや黒帯が発生しますが、この黒帯発生時にちょうどベゼルの間隔が合うんですよね。狙ったな?

当たり前ですが、iPlay 70 mini Ultraのほうが素のディスプレイ品質は良いので、動画や写真をとにかくキレイに映したいならiPlay 70 mini Ultraですね。

上:iPlay 70 mini Ultra 下:iPlay 60 mini Turbo

ただ、画像の通りiPlay 60 mini Turboも工場出荷時のフィルムを剥がせば結構キレイで、写真越しだとほぼわからない程度ですね。
画像の通り、上のiPlay 70 mini Ultraのほうが緑と青が深みある色合いになってるのがかろうじてわかる程度でしょうか。
でも並べて比較しなければiPlay 60 mini Turboでも十分見れるキレイさです。

そしてDP Alt mode対応なので、Type-Cから外部ディスプレイにサッと繋げば、PCやスマートTV要らずで動画視聴できます。

画像で白帯が上下に出ていますが、これは繋いだモニター(Z24n G2)がもともと1920*1200の16:10なので仕様です。

動画の再生画面だけキャスト(出力中と表示される)するアプリなら全画面で視聴可能です。

電子書籍

アスペクト比的には普通の16:9より本向きですし、必要十分に読めます!
固定レイアウトの雑誌は厳しめですが、マンガはこのサイズで十分。
暇つぶし用に持ち歩くにはピッタリですね。

Rudraは宅内で電子書籍読むときに使いつつ、腰を据えてガッツリ読むときはType-Cで例の縦型モニターに繋いで、リモコンでページめくりしています。

このモニターは466 mm×524 mmなので、約A2判(420 × 594 mm)くらいでマンガを読んでます。

ちなみにこのモニタは別途レビューしてます。

【16:18】ほぼ正方形!? モニター2枚分で八面六臂の縦長モニター【LG 28MQ780-B】

ゲーム

iPlay 70 mini Ultraにて適当にインフィニティニキをインストール。
原神はまぁ他の人がやってるしいいでしょ。

グラフィックはデフォルトで「高」。この上に最高品質設定もありますが、高でも十分な画質です。

インフィニティニキはUnreal Engine 5を使っており、最適化の都合上、iPhoneもAndroidも激重です。
最高品質60fpsなんてムリ…というリッチなゲームなので、高品質/30fpsが安定すれば上出来、という感じです。
原神の倍くらい重いゲームですが(あっちは60fps出るかがリファレンスですからね)、端末がアツアツになりつつもプレイはできそうです。

ちなみにiPlay 60 mini TurboのほうはリソースのDLでプリレンダムービー流れる場面で既に重いので、だめっぽい。
画質を低にすれば一応30fpsは出ますが、テクスチャはプレステ2初期みたいなレベルですし、LoD(*)やアンチエイリアスとか色々やばくてプレイする気にはならず秒でアンインストールしてしまいました。

*レベル・オブ・ディテール。表示する距離に応じてモデルやテクスチャの精細さを自動で切り替えること

音ゲー

このサイズは結構音ゲー向きですね。iPlay 70 mini Ultraでプレイ。

プロセカを入れてみましたが、iPlay 70 mini Ultraはタイミング調整なしで120hz安定、ヌルヌルで判定も良好でした。
コントロールパネルからゲームモードとかいうのをONにすると、3本指以上のジェスチャーを無効にしてくれるみたいなので、唐突なジェスチャー事故は起きませんでした。

自分で言うのもあれだけど音ゲーやってるときの動き怖いな……

こちらはiPlay 60 mini Turboでの動画。
要タイミング調整ですが、Rudraはタイミング調整に1時間掛けても結局ゲシュタルト崩壊してうまくやれない体質のためにえげつないくらいミスってます。両方同じ譜面でやってるんですけどね。

タイミング調整のチューニング慣れた人ならいけるかもしれませんが、ちょっとRudraには扱いこなせませんでした…。
そもそも目押しでもうまくいかないので、なんとなく判定がちょっと変な気もします。ところどころラグいですし、ふだんExpert譜面以上で遊んでいる人は厳しいですね。

おわり(雑)

以上、AlldocubeのiPlay 70 mini Ultra と iPlay 60 mini Turbo の紹介でした。

二台買ってもiPad mini より安いの意味わかんないんだけど…
ちなみにRudraも最初から2台買う予定はありませんでした。
iPlay 60 mini Turboをだいぶ前に買って満足して使ってたところにiPlay 70 mini Ultraが出てきてしまい、争奪戦に野次馬しに行ったところうっかり入手できてしまったので、手に入った以上はバリバリ使ってやるかという感じ。

正直同じサイズで2台はいらないと思いますが、iPlay 60 mini Turboのほうは価格的にも気兼ねなく使い潰す覚悟ができたので、キズを気にせずカバンに雑に放り込んで外出時の暇つぶしのリーサルウェポンになってもらいます。

番外編ですがiPlay 70 mini Ultraのほうは中身をOPPO化できたりゴニョゴニョ系もいけて、スペックも相まって全方位に強く、数年は不足を感じさせることなく使えそうです。

iPlay 70 mini Ultra 以上を求めるならLegion Y700とかに行くしかなさそうですが、そこまではなくとも大丈夫…という絶妙なミドルハイクラスという良いポジションに収まりましたね。
8インチ台のタブレットは貴重ですし、バッテリーも大きめで軽量なこのポジションは末代まで更新されていってほしいところ。
Xperia Z UltraのようにiPlay 70 mini Ultra 難民が発生しないことを祈ります。