好評(なのか?)タイトルコール!このタイトルにピンときたらあなたも太陽の牙!
いや~、毎日寒いですねー。先日、東京でもこの冬初の積雪を観測しましたが皆様お元気ですかelmarです。
「雪が降る」との予報が出ると特に東京では交通機関が影響を受けるので早めに出社するのが「大人のマナー」ですが、私の場合「写真を撮るため」に早めに出 かけたりしちゃいます。1月23日の雪はほとんど積もる事無く、一面の雪景色はお預けでしたがそれでもカメラを持ってウロウロしてしまうのが悲しい(?) 性ですね・・・。
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さて、冒頭の写真のように今回のテーマは「モノクローム」です。フィルム時代は写真を撮 るだけでは飽き足らず自家現像、焼き付けまで行う方が相当数おられました。モノクロの場合は薬剤も暗室もカラーと比べると手軽に用意できたため、私もかな りのめり込んでいました。さすがに今はやっていませんが・・・。しかし、「モノクロ」で撮影する事はやはり初心に帰る意味合いもあり、時々やっています。 「今日はモノクロでいこう!」と言う日はカメラの設定を「モノクロ」にして変更しないで一日、撮りきります。でも、実は「RAW+JPEG」設定にしてし まうチキンな私だったりもします。こうしておけば、RAWデータからカラー画像の出力も可能ですからね。
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新宿駅南口付近で撮影。とにかく寒い朝でした!

モノクロ写真は白と黒だけではなくその中間に横たわる無限のグレーを使いこなす写真芸術ですし、カラーと異なり色がないという事は事象や造形を逆により強 く描き出す表現手法ではないでしょうか。実は現像方法は仕上がりを決定する大きなファクターでDPE店で同時プリントするものとは本質が異なります。撮影 時は多少露出オーバー気味にして撮影、現像の時は現像液を薄めに(希釈して)使い、液温も低めにして現像時間をのばし、滑らかなネガを作る・・・なんて事 を感覚的にやってましたね。
前置きはこのくらいにして(長くないか?)
今回はCanonEOS 30Dを使用して撮影しています。レンズは将来フルサイズに移行する事も考えEF 20-35mmF3.5-4.5USMをチョイス、ISO感度は200に設定、フィルターは黄色に設定しています。
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こちらは新宿駅西口付近です。奥に見える建物は建設中の「東京モード学園」さんです。
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バス停のイスも凍えているようです。
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こちらは別の日に撮影しました。郊外の河原のようですが都内葛飾区の水元公園内です。画面右端に立て看板が見えます(見切れてる~)
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同じく水元公園のメタセコイヤです。時間がゆっくりと流れていくようです。
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巨木に巻き付いている蔓植物。すいません名称わかりません(汗)
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ここには小川がいくつもあります。小さな橋がいくつも架かっています。橋ってフォトジェニックだと思います。
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撮影した日はとても風が強く吹いていてカモメたちも首をすくめてひなたぼっこをしていました。ここである映画の台詞が浮かびました。マシュー・モディー ン、ニコラス・ケイジ出演、アラン・パーカー監督、ピーター・ガブリエル音楽の「バーディー」です。マシュー・モディーン扮する「バーディー」は鳥がとて も好きで自分で羽根を作って飛ぼうとしてしまうようなちょっと変わった子なのですが、そんな彼を見てニコラス・ケイジ扮する親友「アル」が訊きます。
「よう、バーディー、なんでそんなに鳥が好きなんだい?」
「鳥は飛ぶよ」
「だから?」
「すばらしい」
個人的には映画史上1.2を争う名ゼリフだと思うのですが、ほめ過ぎかな。またこの映画はスカイカム/ステディカムが非常に効果的に使われています。未見の方は是非ご覧下さい。
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モノクロでの夜景の撮影も雰囲気がでて面白いです。ISO感度を1600に設定して撮影しています。
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反対側からも狙ってみました。
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1970年までは可動橋だった隅田川にかかる勝ちどき橋です。往時は路面電車も通行していたとの事。現在はきれいにライトアップされています。
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支流には釣舟や屋形船が停泊していて江戸を感じさせます。露出時間を10秒にしていますから、風で波立つ水面も滑らかに描写できました。
モノクロ写真の表現方法は様々ですが、ボールペンと書道の関係に近いかもしれません。写真である以上写実に基づきますがより作者の意図を色濃く生かせる表 現手段かもしれません。今度、撮影に出かけられる際はちょっと視点を変えてカメラの設定をモノクロに設定して撮影してみて下さい。新しい発見があるかもしれません。
以上、elmarがお送りしました。