中古パソコンを買うことは、中古であることによるリスクも伴います。今回はどんな点に注意すれば比較的安全に中古パソコンをゲットできるのか…というポイントをお教えします。


パソコンパーツは消耗品!


中古パソコンを買う時、外観はチェックできても内部のパーツがどうなっているかまで確認することはなかなかできません。そもそもパ ソコンはさまざまなパーツの組み合わせによって構成されている精密機械なので、何か不具合が起きる時にはパーツ単位で故障することがほとんどです。
とくにハードディスクドライブ、電源、マザーボードは経年劣化しやすいパーツです。しかもこれらは、たとえ肉眼で見ることができても内部的にどの程度劣化が進んでいるか、あるいは故障箇所がないかを確認することは困難なことが多いのです。

したがって、中古パソコンの場合にはまず、たとえ外観が“新品同様”であってもパーツまで同じである保証はないということを理解し ておく必要があります。まだ発売されてそれほど年数が経っていないモデルであれば内部パーツもまだまだ使えるはずですが、使用時間(電源が入っている時 間)が通常より際立って長ければパーツが劣化している可能性もあります。

購入前にこうしたことを見分けるのは難しいので、買って実際に使用する前にできる範囲でチェックをしておくことをおすすめします。 デスクトップなら一度ケースを開けておかしなところがないか確認してみましょう。配線がスッキリとまとめられていて、ホコリなどが溜まっていなければまず は合格です。

また、ハードディスクドライブは寿命や故障を調べるフリーソフトがいくつかあるのでインストールし、状態をチェックしてみます。


ノートパソコンの場合はバッテリーに注意しよう!


中古のノートパソコンの場合には、バッテリーが劣化していることがあります。近年のノートPCではリチウムイオンやリチウムポリマーバッテリーを使用しているため、中古であってもある程度はバッテリーが使える状態のことが多いでしょう。
しかし、昔のノートPCではニッケル水素電池を使用していたことが多く、その場合は使用年数、使用方法によって劣化が激しく、中古で購入した時点でバッテリーがほぼ使えない状態となっていることが珍しくありません。

こうしたバッテリーの状態についても、購入時に店頭のスタッフにたずねておきましょう。バッテリーが完全にヘタっている場合はすぐにわかるはずですし、何時間程度は持つといった情報が得られることもあります。
もしもバッテリーは自分で用意するというのであれば、メジャーな機種ならバッテリーだけをネットを通じて購入することは可能です。さらに、ノートPCとい えどもバッテリーは必要ない、AC電源だけで運用するというのであれば、バッテリーが劣化している分安くなっている中古製品を狙って購入することもできま す。


ファンの音やHDDの異音を確認しよう


購入時に外から見える範囲でつぶさに観察することは重要ですが、もうひとつやってほしいチェック方法があります。それは耳を澄まして聞くということです。

たとえば見た目はきれいでもファンの音がうるさいという場合は困りものです。もともとファンがうるさいマシンなのかもしれないし、内部にホコリが溜まっていたり、何らかの不具合があってうるさくなっていることもあります。

あるいは、ファンではなく、ハードディスクドライブから異音が聞こえることもあります。たまに断続的に異音が聞こえるときは故障の前兆のことがあるので、そのマシンには手を出さないほうが無難でしょう。
ほかには電源ユニットからジーっという異音が聞こえるコイル鳴きという現象に遭遇することもあります。これはとくに動作には支障ない場合もありますが、使用している時に気になりそうなほどの音ならば、やはり購入は見送っておいたほうが良いでしょう。
なお、売り場がこれらの音にすぐに気づくほど静かであることはまれなので、音については多少耳を近づけて確認する必要があります。

いずれにしろ、失敗しない中古パソコン選びをするには、購入時にできる限り注意深くなることです。あくまで中古品であると理解したうえで購入することも大事ですが、同時になるべく長く使えるよう、少しでもコンディションの良いマシンを選ぶための努力もすべきでしょう。

じゃんぱらでは、店頭で電源を入れての動作確認も行えます。ハードディスクドライブの寿命チェックもご要望により対応いたしますので、気になる点がありましたらお気軽にお申し出ください。