みなさま、こんにちは!
今年は10連休という空前絶後のゴールデンウィークでしたね。
じゃんぱら店員、スタッフは連休はあまり取れませんが普段とは違うお客様に会えるのも大型連休の楽しさです。
新しい元号「令和」になり、なんとなく明るい未来が見えてきたような感覚もどこかにあるんじゃないかと思っているelmarです。
さて、ゴールデンウィークセールとしてじゃんぱらでも様々なセール品やキャンペーンを行いました。
そのなかにアレがありました。
【Raspberry Pi 3B/公式ケース/ACアダプターセット】!!!
こちらは中古品ですべてのじゃんぱらではありませんが各地域の主力店舗で販売を行いました。
数百台の在庫がありましたがわずか数日で売り切れとなってしまい入手できなかったお客様も相当数いらっしゃったようです。ごめんなさい。
もし、次回があればまた告知しますのでじゃんぱらのWebサイト、公式ツイッター「じゃんぱらくん」をフォローよろしくお願いします。
さて、今回は以前作ったRaspberry Pi【通称 ラズパイ】を使ったミュージックサーバーを持ち歩いてしまおう!という企画です。
昨年、作成した記事では【Raspberry Pi 3B】 を使用しましたが現在では新型の【Raspberry Pi 3B+】がすでに国内販売されています。
主な違いはCPUがクアッドコア1.2GHzから1.4GHzへクロックアップ。
WiFiが2.4GHz、 5GHz IEEE 802.11.b/g/n/acに、有線LANはPoE対応のGigabitEtherにそれぞれ対応。
Bluetoothも4.2になるなどより高性能になっています。
パフォーマンスは前モデルから向上していますがボードのサイズは共通でほとんどのケースがそのまま使えるようです。
そう思ってましたのでラズパイ3B用のオーディオ向けケースを購入して入れ替えて持ち運ぼうと考えました。
実は以前から使っていたケースですがアクリル製の為か、ねじの締めすぎなのか固定するところが折れてしまい、グラグラしてしまうので持ち歩きしにく状況も背景にあったりします。。。
購入したのはこれ「AVIOT CASE 01」
ラズパイなどを用いたオーディオを推進する「ワンボードオーディオ・コンソーシアム」準拠のケースです。
金属外装とウッドパネルでオーディオ機器らしい高級感がたっぷり!
ノイズ対策で銅板を使ってメインボードと拡張ボードをシールドするなどこだわって造られています。
elmarはラズパイ3B+を既に購入していて以前の記事で作成したケースに入れてハイレゾオーディオを楽しんでいます。
で、すぐに移植できるだろうと踏んで購入したのです。
しかしそこに落とし穴がっっ!!
このケースは「ワンボードオーディオ・コンソーシアム」が策定した「π-A1」という規格に基づいて作られており開口部のサイズなどが定められています。
組み立てていくといくつか調整が必要な点があります。
手持ちのオーディオボードはRCA端子があるのですが背面に端子の取り付けに必要なプラスチックのツメがありこれがシールド用の銅板に干渉し、ねじが締められない状況が発生しました。
ラズパイ本体の上に銅板シールドとオーディオボードを設置します。
ワッシャーの位置やネジのサイズを変えても改善しないのでツメを固定ができる程度まで削りなんとか収める事ができました。
ラズパイのケースはアクリル製のものが多く華著な造りが多いですが金属製のパネルをしっかりとねじ止めできるのはいいですね。※上記画像はパネルが浮いていますがきちんとはめ込んでからねじ止めすればキレイに仕上がります。
作業に夢中だったのであまり写真ないですがなんとか完成!
今回はモバイル用途を目指しますのでいつものヘッドホン以外にもイヤホンで試聴します。
英国のメーカーRHAのイヤホンです。
ワイヤレスモデルが多くあると思いますがVolumioからBluetooth出力するのはいろいろと難しいのでワイヤードモデルを選びました。
Bill Evans Trio / Waltz For Debby / My Foolish Hart
毎度おなじみの曲ですが、最初の一音を聴くだけで静けさが増していて、いわゆる「ノイズフロアが低くなった」事は感じ取れます。
ジャズクラブでの実況録音で客の話し声や食器の音なども背景に入っていてざわざわした雰囲気ですが今までのシステムで聴くより見晴らしがよくなったような印象を受けます。
これはいいんじゃないでしょうか!
続いてボーカルものも試聴してみます。
井筒香奈江 / 時のまにまにIV / 時代
ピアノとボーカルだけのシンプルな録音なのでオーディオの構成を変更すると違いが分かりやすくハイレゾ試聴に向いています。
しかし鮮度優先のためかノイズを消すような録音ではないのであまりそちらに気を取られると音が楽しめません。
ファリャ バレエ<三角帽子>より序奏 エルネスト・アンセルメ指揮:スイスロマンド管弦楽団 ソプラノ:テレサ・ベルガンサ
クラシックの名盤をハイレゾ化した音源も聴いてみます。
1961年の録音で当時、世界最高峰の技術を誇った英DECCAの名盤でありアンセルメの名演の一つ。
冒頭の男声の掛け声に対して少し奥から歌いだすソプラノの女声が見事な遠近感を持って迫ってきます。
過去にアナログレコード、リマスターCDと聴いていますがこの展開はいつもながらゾクゾクします。
ノイズ軽減効果なのか音場の奥行がさらに広がったように感じます。
ハイレゾであろうとTV、ラジオやスマホでちょっと聴くにも音を聴くのではなく音楽を楽しむ事を忘れないでいたいですね。
クラシック音楽が何百年も親しまれているのは一体なぜなのか。
それは「音」を聴くのが「楽しい」からだと思います。
あいみょん / 青春のエキサイトメント / 君はロックをきかない
ふだん、J-POP聴かないのですが詩が気に入ったのでハイレゾ版を購入してみました。
相手に気持ちを伝えるのにロックの名曲を紹介しても、ロックを聴かない相手には伝わらないという何とも言えないもどかしさがグッときますね。
音質としてはポップスらしく聴きやすい帯域に音を凝縮したように聴こえます。
ボーカルは聴きとりやすくて好印象です。
「あいみょん」という名前とは逆の印象がある骨太なボーカルが楽しめます。
さて、正常動作が確認できたので早速、プレーヤーを持って出かけましょう!
以前「Raspberry Pi 3 B」で作って試した時は通常のファイルの再生はタブレット充電対応のモバイルバッテリー(2.4A出力タイプ)なら一般的な使用は問題なかった記憶があります。
ただし、DSD 11.2MHzのハイレゾファイルは処理が重くなるせいか音が途切れ途切れになる症状がでていました。
手持ちのモバイルバッテリーをいくつか試してみます。
まずは前回の記事で書いたようにCanon EOS RPの充電用で購入した【USB PD】対応モバイルバッテリー【Anker PowerCore 10000 PD】
USB-Aポートから最大10W出力と記載されていたので期待大です。
芸能山城組 / 交響組曲AKIRA 2016 / KANEDA / DSD 11.2MHz
残念ながら音がブツ切れになってしまいます。
続いてはこちら
PQI 6000E Powerbank
通常のflacやWAVファイルなら問題なく再生できますがこちらも同様な挙動をしめします。
一縷の望みを託して最近使っていないですが数年前にじゃんぱらで購入したENELUCEブランドのモバイルバッテリーで試してみます。
モバイルバッテリーからの直出しケーブルで接続することにより再生できました!
USB-Aポートからラズパイ純正ケーブルで接続すると途切れますが直出しケーブルなら再生可能なようです。
ラズベリーパイ自体は駆動できているのでDSD再生時にオーディオボードがフル回転して電源供給が不足しているのかクロックがサポート対象外なのか明確な原因は不明です。
使用できるのはこのモバイルバッテリーで、しかも直出しケーブルの時のみなのでピーキーすぎて僕には無理なのかもしれません(笑)
このファイルを再生するときにはAC電源接続時に再生するようにします。
気を取直して、早速バッグに入れて持ち出してみましょう。
一般的なUSBメモリーにハイレゾデータを書き込んで接続しています。
本体とモバイルバッテリー、イヤホンのセット。
VOLUMIOは起動時に有効な有線LAN、無線LANがない場合、ホットスポットモードになります。
つまり設定したSSIDでWIFI接続を行えばスマホからVOLUMIOにアクセスできるようになります。(デフォルトは【Volumio】と表示されます)
接続したらあらかじめダウンロードしておいたVOLUMIOアプリを開きます。
初めての場合はプレーヤーを選択します。
キューに入っている曲が表示されます。
あいみょん / ハルノヒ
「北千住駅の~」と始まる曲。
地元でもあるので思わず北千住駅で聴きたくなります。
VOLUMIOはAppleのAirplayに対応していますので手持ちのiOSデバイスから出力できます。
AirPlayメニューからVOLUMIOを選択します。
「iTunes」ではこのように出力先が表示されます。
AirPlayで送られたオーディオフォーマットをVOLUMIOで設定したサンプリングレートで再生できるので音質向上も狙えます。
再生させると実際の発熱はかなりありますからリスニング時は風通しのよい環境で行ってください。
今回、「CASE-01」に収めるためメインチップに取り付けていたヒートシンクを取り外していますし、事故が起きたら自己責任になります。
MicroUSB端子での給電ですからカーオーディオとしても楽しめます。
最近の車両は標準装備されているようですがUSB端子が設置されていない車両ではこのようなアダプターを使用してください。
必ず2.4A以上の出力に対応したものを選んでください。
AC100Vが搭載されていたりDC-ACコンバーターを利用の際はそちらに純正ACアダプターを接続して使うとよいでしょう。
ただし、場合によってはエンジンノイズを拾ってしまう可能性がある事はご理解ください。
当たり前ですが運転中にプレーヤーやスマホの操作を行わないようお願いします。
Volumioはスマホ側からアクセスするために重ね重ねお願いします。
さて、電源の準備ができたらカーステレオあるいはナビシステムに接続しましょう。
elmarのマイカーにはここにAUX入力がありますので接続。
車種によって異なると思いますが、カーオーディオやナビシステムの設定を行い、いざ再生!
芸能山城組 / 交響組曲AKIRA 2016 / KANEDA / DSD 11.2MHz
音が周りを飛び回っているようです。
車両用のバッテリーは大容量のためかモバイルバッテリーのような途切れも発生せず再生できます。
映画【AKIRA】の舞台は西暦2019年でまさに今年。
来年2020年はオリンピックです。
この曲を聴きながら東京の街を走るとアクセルを踏む足に力が入るかも。
スピードは控えめに。
QUEEN / オペラ座の夜 / Love Of My Life
昨年(2018年)公開され日本でも大ヒットとなった映画【ボヘミアン・ラプソディ】でもかかっていた曲です。
映画では観客が歌いだす感動的なシーンですがフレディの素晴らしいボーカルとブライアンの奏でるアコギが泣かせます。
アルバムヴァージョンはちょっとバロック様式を醸し出すフレディのピアノとブライアンの奏でるハープが失恋の辛さを昇華させていくようです。
ハイレゾで聴くとその切なさがひしひしと伝わってきます。
フレディの声はよりソリッドになり実在感も上がっているように聴こえます。
QUEEN/オペラ座の夜/Bohemian Raspsody
いわずと知れたロック史に輝く名曲。
語り尽くされた感も聴き飽きた感もありますがハイレゾで聴いてみるとコーラスの重層感などの緻密な構成が見えてきます。
冒頭のコーラスや中間部のオペラパートなどオーバーダビングを重ねて作り上げているそうです。
現代ではコンピューター上で幾重にも劣化無く重ねる事ができますが1970年代当時はオープンリールテープの時代。
例えば4トラックのレコーダーを使用していれば一度録音したものを2トラックにして新たな4トラックに重ねていくわけです。
当然、テープは傷んだり、ドロップアウトを起こしたりします。
それでも彼らは作りたいものを作ろうと楽しみながら時代を駆け抜けました。
独り、クルマで走りながら聴いていると映画を観たときのように温かいものが頬を伝ったとしても私は責任持てません。
くれぐれもラインは外さずに走りましょう。
elmarからのお願いです。
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以上、elmarがお送りました。