どうも。所有スマホ遍歴が100台近くなってから数えるのをやめたRudraです。

今回はスマホのカメラのお話です。
題にある「DXOMARK」ご存じですか?
カメラやレンズに対して評点を付ける第三者機関です。
DXOMARKではスマホのカメラの評点も行っており、スマホを買う時に一定のベンチマークとしている方もいらっしゃるかもしれません。

もちろんRudraもご多分に漏れず、よく訪れています。
作例などもここで紹介されることがあるので、スマホを選ぶときには参考に出来ると思います。

今回の記事は、このDXOMARKの評点でどのくらいの写真が撮れるの?というところを、夜景撮影で実際に行ってみました。
とはいえ、Rudraも最新のハイエンドスマホは全部持ってます!
…という訳ではありませんので、一部機種はじゃんぱらスタッフに協力頂き撮影に臨みました。
そういう事情もあり、今回は夜景のみの撮影となりますがご容赦ください。

以下は今回のエントリーと、DXOMARKの評点(2021/5/5現在)です。
Galaxy Note 20 Ultraは一週間前くらいまで123点でしたが、結構頻繁に更新されてるみたいです。

ちなみに、今の所(2021/5/5現在)のDXOMARKのランキングトップ3は以下の通りです。
Xiaomi Mi 11 Ultra – 143
Huawei Mate 40 Pro+ – 139
Huawei Mate 40 Pro – 136

レギュレーションは以下の通り。
・2枚程度撮影し、最もよかった写真を採用。
・独自のソフト処理やAIは使用可(ナイトモード、夜景モードなど)。
・フォーカスはオートのみ。
・ISO、シャッタースピード、F値、色温度はスマホに任せる。
・RAWは使用しない。
・編集や加工は行わない。
・アスペクト比4:3
という感じです。
要するに、難しい事をせずに撮って出しのJPGで一番良かったもの、ですね。

各社で夜景撮影モードの名称が違いますが、覚えきれないので夜景モードで統一して呼称します。

なお、撮影日を4日に分けており天候が違うものがありますがご了承ください(さすがに全部のスマホを持ち運ぶとPCの重量を悠々超えてくるので…)。

撮影スポットを探しながらうろついていたところ、良い感じのスポットがあったのでここで一枚。
秋葉原と神田の間あたりにある、万世橋からです。

DXOMARKの評点はもちろん夜景以外の撮影についても加点されているものなので、全くもって評点通りとはいきませんが、概ね点数の通りの結果になりました。
スコア100を切っているiPhone Xは思わず「えっ?」と声が出てしまいましたが、暗所撮影には向かないようです。iOSの場合は、撮影画面でタップした後にスワイプで露光を変更出来ますが、この操作をしておけばもう少し撮れたかもしれません。
今回の趣旨では、全機種で露光調整やフォーカスはスマホ任せという、一般的なシチュエーションを想定しているため、カメラのポテンシャルを発揮しきれていないところがあるかもしれません。

同じく100点を切っているGalaxy S8は、iPhone Xに比べると明るさを確保出来ているものの、細部のディテールに欠け、他の機種に比べると輪郭が曖昧になり、空模様を見るとノイズの乗り方も顕著になります。

G8X ThinQはギリギリ100点を切っているラインで、それもG8 ThinQの評点を暫定的にはめ込んだものですが(カタログ上はG8の方がややカメラ性能が上)、上位のGalaxy S10にも負けない写りです。

スコアが100を超えている機種だとこのあたりの描写力が圧倒的で、左側の石垣部分と、右側のビルの文字の視認性を比べてみると違いが良くわかります。

100点超えの中では一番スコアの低いPixel 3ですが、石垣のディテールを見るとGalaxy Z Flipよりも細かく表現出来ています。
Pixel3は全体的に明るいというか、若干あっさりした色味になっています。
iPhone 12については他の機種よりやや寒色寄りですが表現力はさすがの実力です。
Galaxy Note 20 Ultraについてもディテールの描写は驚嘆に値しますが、やや暗い…と思ったらこのショットだけナイトモード未使用でした(他のロケーションではナイトモード使用の写真です)。

石垣のディテールに注目してざっくり並び替えてみると、

iPhone12 = Note 20 Ultra = Redmi K40 > Z Flip = Pixel 3 > G8X ThinQ = S8 > S10 > Mate 20 Pro = Note 9S > iPhone X

という感じでしょうか。
Mate 20 ProとNote 9Sは非常に映える作例になっていますが、細部を拡大するとディテールがほとんど潰れてしまっていることがわかります。
「そんな細かいところを拡大して見ないよ」というのもごもっともなので、映え重視ならこの2機種は強いですね。
それにしても、DXOMARKの評点にないNote 9Sは今回の機種の中で唯一ミドル〜ミドルハイクラスのエントリーとなりましたが、かなり大奮闘していて驚きました。

同じくDXOMARKの評点にないRedmi K40(機内モードで撮影)ですが、こちらは最上位のiPhone12、Galaxy Note 20 Ultraと100点下位のPixel3、Galaxy Z Flipの中間くらいでしょうか。
天候の違いによる写り方の違いもありますが、Note 9Sより写実派のようです。

続いて、秋葉原のブックオフの反対側にある、須田町(初代Love Live!のアニメやシュタインズゲートで見る風景がある方角ですね)へ向かう、歩行者専用の橋上から。

 

パッと見でNote 20 Ultraが抜きん出ているように見えますが、こちらは空模様が快晴、かつ水面が静止に近いくらい凪いでいた絶好の日和だったため、写りが映えているところもあります。
そこは評価対象外として、やはり先と同じく左右の石垣部分、正面の橋のディテール、ビルのディテールで比べていくと、iPhone12は石垣部分がやや陰ってしまっているようです。
総合的にはGalaxy Note 20 Ultraが良い感じに撮れていますね。

正面奥の橋を拡大して見てみたところ、G8X ThinQが1番輪郭をしっかりシャープに捉えられていて、思わぬところでポテンシャルを見せてくれました。

ここでもNote 9SとMate 20 Proの写りが一際「映え」てますが、やはり細部のディテールを犠牲にしているように見えます。

Mate 20 Proの夜景モードは、明るさに応じて4〜5秒に亘って撮影し、最後に合成、というステップを踏んでいるため、手ブレなどが影響しやすいのかもしれません。
手持ちでなく固定ならばもっとディテールの表現も出来る可能性があります。

最後は秋葉原駅の方へ向かい、中央改札の左手からヨドバシカメラを見上げて一枚。

夜景とはいえ、煌々と明るいヨドバシカメラの撮影においては、どの機種でも遜色ない仕上がりになっています。

強いて言えば、最上部にあるYodobashi-Akibaの文字の上あたりが黒く潰れてしまっているのはiPhone X、Galaxy S8。ここまで好調だったiPhone 12もやや暗めの仕上がり。
その箇所だけに注目すると、Note 20 UltraとMate 20 Proが最も明るく撮れています。

最終的なRudra的評点を…と思いましたが、ディテールがやや潰れ気味でも映える機種があったり、ディテールや明るさともに申し分ないものの高い機種…色々あり、評点を付けづらいので控えておきます。
検証してみたというタイトルの割にはそんなに検証してなくてすみません。

ウラ話的なものですが、Note 9Sは元々エントリーしておらず、Mate 20 Proの撮影1日目でフィルターを掛けていたことに気づき、Mate 20 Proの再撮影の際に飛び入りで撮影に挑んでいます。
最初の段階ではさほど夜景には期待していなかったのですが、撮影し終えてから「おや?」となりました。
低価格なのに関わらず、ハイエンドに埋もれないコントラストと彩度があり、正直今回の機種では1番おすすめかもしれません。
構想段階では「さすがiPhone12!  いや、Galaxy Note 20 Ultraもすごいぞ!」的な締めになると思っていたので、完全に不意を突かれました。

※ちなみにNote 9Sは去年Rudraがレビューしていますが、その際はカメラレビューしていませんでした。

…先日GAhackさんがレビューされたNote 9Tも気になってきました。
…そろそろRudraの指が「ポチ」らないうちに今回のレビューを終了しようと思います。
良いカメラのスマホを買うと写真が楽しくなるので、みなさんもDXOMARKを参考にしてみてください。