ゲーマーじゃないけど、ゲーム機とかコントローラーとか欲しくなってしまうGAhackです。
去年の夏頃に開発開始の情報が出てきて、ようやく今年の4月ごろにクラウドファンディングが開始されました。
当然開始と同時に出資を行い今か今かと待ち続けて6月に手元に到着しました。
アンテナを張っている方ならご存知のAYANEO Pocket Sです。
そこそこ高価なので今回の記事で悩んでる方の背中を蹴飛ばして沼に落とすことができればと思っています。

まずは、AYANEO Pocket Sとは何かですが、Android搭載のハンドヘルドゲーム機です。
ゲーミングスマホであればASUSのROGやNubiaのREDMAGICなんかが有名でしょうか。
この辺りはスマホ機能が主で、ゲームに特化している物なのでコントローラーが別付だったり、カメラ機能が付いていて無駄に重たかったりします。
それが、このAYANEO Pocket Sではコントローラーは一体型でカメラ機能や通話機能がないなど完全にゲームに振り切った作りとなっています。
完全にゲーム専用機として開発されており、SoC提供元のQualcommと共同で開発されたゲームに特化した物となっています。

どんな立ち位置なのかザックリと語ったところで、お待ちかねの実際の製品を見ていきます。

正面から見てみます。
一番目を引くのが画面からボタン部分が完全なツライチです!

みてください、この美しい全面ガラス!
そして、画面のベゼルも細くてデザイン性もバッチリです。
常に見る部分だからこそ、ここがカッコいいとゲーム時のテンションも上がるというものです。

次に側面を見ていきましょう。

左側はmicroSDスロットがあります。
音楽データとか動画データを入れておくのに使うのが良いでしょう。

右側はどうなっているかというと、モード切り替えスイッチがあります。

このモード切り替えスイッチをスライドすることで、「Balance」→「Game」→「MAX」→「Balance」以下ループで変更することができます。
スライドで簡単に変更できるので、普段Gameモードで遊んでいて、チョット重ためな場面なんかではMAXモードに切り替えることで快適に遊ぶことができます。
放置ゲーをする時なんかはBalanceモードにしておけばバッテリー消費も抑えることができます。

上側には色々ボタンが配置されています。

LRのボタンとトリガーとC(カスタム?)がそれぞれと、ボリュームボタン、電源ボタンがあります。
※「LC/RC」に関しては標準で「アプリ履歴/戻る」が配置されています。
これを変更できるのかどうなのかGAhackが触っている限りではチョットわかりませんでした。
スクショとか画面撮影に割り当てられると良いんですが、この辺はアップデートで対応していくんでしょうかね。
電源ボタンは指紋認証も兼ねているので、スリープ状態からの復帰も素早く行えます。

下側は端子としてはシンプルにType-C端子があるのみです。

Type-C端子は40WのPD充電に対応しているので、すごい勢いで充電がされていきます。
また、映像出力も対応しているので大画面でゲームをすることだってできます。
※映像出力すると後で紹介するキーマッピングは使えなくなります。
左側にファンの吸気口があり、ココから外気を取り込んで上の方にある排熱口から熱を送り出す作りとなっています。
画面左下あたりにCPUがあるのかココがすごく熱くなりますね。
充電しながらMAXモードでゲームをすると流石に持っているのが辛いですが、バッテリー駆動で遊んでいる限りはソコソコ熱を持つかな?といったレベルです。
専用のグリップケースが売られるので、それを使えばかなり改善されると思われます。
スピーカーは高音よりで低音は弱めですね。
迫力のある音ではなく聞き取りやすい音といった感じでしょうか。
音量を最大にしても音割れしないのでスピーカーなど音響面もまでしっかりと作り込まれているようです。

あとは背面を簡単に案内しておきましょう。

背面はこれまでと変わってプラスチックです。
ちょっと傷が気になるところではありますが、金属にしてないことで持っている時の熱の伝わりが弱くなっています。
また、LRボタンに向けて角度がついているので、グリップケースなしでも持ちやすいです。

ココまで見て、ビルドクオリティの凄さが伝わったでしょうか。
フレームはしっかりと金属で作られていて剛性もあり、正面はツライチなのでとてもスタイリッシュに見えます。
中国の製品だと性能はいいけどビルドクオリティはまぁまぁ、というのが多い中でこれだけの物を作り上げてくるなんてAYANEOすごい。
ゲームをしてなくても持って眺めているだけで所有欲が満たされる製品って素敵じゃないですか。

今回GAhackは黒色を購入しましたが、妻も一緒に白色を購入していたのでそちらも簡単に紹介しておきます。

ちなみに、indiegogoではアンマークも販売されており、それも色々あって家にあったので見比べてみましょう。

アンマークは字の通りボタンの文字がないモデルですね。
ゲーマー的にはこっちの方がかっこいいとかあるんでしょうけど、GAhackはボタンに印字がないとゲームを難しく感じてしまいました。

さて、黒と白それぞれ並べていろんな方向から見てみましょう。

どうでしょう?黒色はカッコよくて白色は高級感を感じます。

いろんな媒体で紹介されているので、サイズ感はなんとなくわかっているかもしれませんが、初めて見る方もいると思うので、家に転がっていたゲーム機との比較です。
まずはSwitchですね。

Switch Liteがあればベストなんですが、流石に所有していないのでSwitch2台で挟んでみました。
コンパクトさが伝わるでしょうか。
本体価格の差もありますが、質感はAYANEO Pocket Sが断然上です。
Switch発売年に産まれた子が小学1年生って本当ですか?

次にVITAです。

ボタンの押し心地はVITAの方が上に感じます。
画面とコントローラーまでがツライチは一緒ですが、やはりデザインは古臭く感じてしまうので、13年の差は大きいですね。

最後に実際にゲームをしてみての感想で締めていこうと思います。
何度も書いている通りゲーマーではないので、スターレイルと原神くらいしか今のところ遊んでいるものがありません。
コントローラーはXinput方式を採用しているようなので、それに準拠したゲームならそのまま遊べると思われます。
スターレイルは公式でコントローラーに対応しているので、問題なく遊べます。
Android版の原神はコントローラーに対応していないのでキーマッピング機能を使って設定することになります。

まずはスターレイルの方ですね。

これは起動して設定から操作モード切り替えでコントローラーモードを選択すればOKです。
アプリが再起動してコントローラーで操作が可能になります。
PS5で遊んでいる人ならお馴染みの操作でゲームをすることができます。
当然タッチパネルも使えるので、移動はコントローラーで、細かい操作はタッチパネルを使うと良い感じに遊ぶことができます。

次に原神の方ですが、先に書いた通りキーマッピングが必要になります。
キーマッピングの設定初回に設定のチュートリアルが英語であるのでよく読んでおきましょう。
※この辺はまだ英語のままなので、国内で通常販売される頃には日本語になっていくと良いんですけどね。

設定するとこんな感じです。
ボタンのマーク等は設定でもっと薄くできるので、キー配列に慣れてきたら不透明度を下げていくと良いと思います。
元々アクションゲームが苦手なのでタッチパネルで操作するよりは操作感はよくなりますが、iPadにコントローラーを繋いでの操作と比べるとチョット反応が鈍いようでした。

コントローラーに公式対応していないゲームでもキーマッピングで対応できるので、ほとんどのゲームで困らないんじゃないでしょうか。
縦向きタイプのゲームもできなくはないですが、コントローラー部分が邪魔をしたり、吸排気口を塞がないように持つ必要があるなど実用的ではないですね。
横向きタイプのゲーム用と割り切った方が快適です。

中華のゲーム機といえばやっぱり皆気になるエミュレーターですよね。
エミュレーター関係は初期では一切用意されていません。
自分で対応するアプリを探してきて、実機とカセット(歳がバレる・・・)から必要データを取り出しましょう。

で、GAhackが一式用意できたのはPS2だったので色々と遊んでみました。
すでにSnapdragon888を搭載したスマホでも遊べていましたが、AYANEO Pocket Sではより快適に遊べますね。
色々な設定を最大値までしてもカクツクどころかFPSも一切変動がなく余裕のあるゲーム体験ができます。

PS2が既にレトロゲームに分類されるという時点で色々と思うところはありますが、昔遊んでいたテレビゲームが携帯機種どこででも遊べるって最高ですね。
子供の頃はテレビを占有してしまう兼ね合いで中々長時間遊べませんでしたが、AYANEO Pocket Sならテレビの奪い合いも発生しないのでいつまでも遊べます。
当然NESやSNESのゲームも色々と用意することで遊ぶことができるので、環境が整っている人にっては最高の携帯機であることは間違い無いです。

ゲームが楽しすぎて検証する暇がなく届いてから時間があまりなかった為、サラッとしか紹介できていませんが、現状最強のAndroidゲーム機を問われたらこの機種一択しかないと思います。
この後、同じくAYANEOからゲームボーイ風のAYANEO Pocket DMGも予定されているので、主に遊ぶゲームに合わせて選ぶと幸せになれると思います。
本体価格は高いですが、それに見合ったビルドクオリティとスペックを兼ね備えているので、1台手に入れて今年はゲーム三昧してみませんか?

Windows系のゲームがメインであれば、Windows搭載のハンドヘルドゲーム機を各種取り扱っているので、そちらも検討してみてください。
有名どころだとASUSのROG Allyあたりはオススメです。
他にも今回紹介したAYANEOの機種も取り扱っているのでお手頃価格で良い感じです。

以上、ピノコニーからGAhackがお送りしました。チュンチュン