皆様おはこんばんちわ。

オーディオ沼の止まらない男megです。

今回もまーたヘッドホン買ってしまった記事となります(苦笑)

この度、わが陣営にお出迎えしたガジェットはこちら。

nwm MBH001

そう、見ての通り開放型ヘッドホンとなっています。

 

あれ?前回も開放型じゃ…

【開放型ヘッドホン】Grado RS2xをレビュー!!

いやいや、このMBH001は今までの開放型とは一線を画す開放型なのですよ。
それ故に買ってしまった、いやそうであったからこそ買わされてしまったとも言えます…。
それだけの魅力がこのヘッドホンにはあったのです。

 

さて、このまったく新しい開放型ヘッドホンですが、何がそんなに新しいかというとですね。

 

◼開放型なのにワイヤレス!?
まずはここです。
開放型をお持ちの方、あるいは前回記事を見ていただけた方ならお分かりかと思いますが、とにかく外に音が漏れます。

 

「え?外で使えないじゃん!」

 

「それなのに開放型…?(困惑)」

 

とまず商品を見て思うわけなんですね。

 

◼外への音漏れを消す!?驚きのPSZ技術!
この商品価値はここに集約されているといって過言ではありません。

効果のほどは後述しますが、この技術はノイズキャンセリングの逆バージョンともいえる技術。

PSZ(パーソナルサウンドゾーン)技術は自分の出している音に対して逆位相をあてて、言うなれば内音をシャットアウトしているのです。
外音に対して逆位相をあてて、外音をシャットアウトしているノイズキャンセリングとは逆の発想なのがすでに面白い。

これのおかげで、開放型なのに外で使えるレベルまで音漏れを防ぐことが出来てしまうんです!

「ながら」イヤホン、、、骨伝導や耳元で指向性を持たせて鳴らすスピーカーのようなものは数あれど、こんな機構ははじめてですよね。

 

絶 賛 の 夏 

 

の今においては、ヘッドホンなんてもはや我慢との戦いです。

そんな中、風通し良く文字通り開放できる唯一無二のヘッドホン・・それが

 

nwm MBH001

 

ってことなんですね!!

 

■外観

簡素な茶箱ですね。
最近の商品ってこういう箱デザイン多くて、ちょっと寂しい気持ちになります。

 

と思ったら、バッグみたいな箱が出てきました(笑)

 

もはやケースみたいなパッケージですね。
遊び心とアソビのないスマートさが混在しているお洒落な箱。

 

確かに開放型だ…。

 

ドライバーユニットはかなり大きいです。

 

スピーカー部、細かなメッシュ加工でゴミ混入抑止してくれそうです。

 

ユニットは後頭部側に45度程度調整可です。
指向性の高いスピーカーのため、耳の角度と並行にするように調整すると◎

 

バンドは無段階伸長で調整可能です。

 

給電タイプはもちろんUSB-Cとなっています。

 

物理ボタンは3個、電源/再生・停止、ボリュームUP/DOWN。

 

個人的に評価の高いラバーイヤーパッド、クッションと違い圧倒的に汗などで傷みにくいです。

 

ヘッドバンドも同様にラバーとなっています。
べろんべろんになるイヤーパッドとヘッドバンドとはサヨナラしましょ!

 

 

■PSZ(パーソナルサウンドゾーン)技術

前述したPSZ技術の効果についてです。
これは実際を見せた方が間違いないので、動画撮影してきました。(※音量は60%程度で再生しています。)

 

どうでしょう?スゴくないですか?(笑)

スピーカーから漏れている音を拾ってしまっているので、多少じゃんぱらBGMが聴こえていますが、内側の音量に対して外側はほとんど音が漏れていません。

これなら、外で使えます!!

 

◼音量レベルによる音漏れ具合(※meg基準)

・50%までのパワー
→周りがかなり静か、かつ相当近寄らなければ聴こえないレベル。

・60%程度のパワー
→周りがかなり静か、1m圏内なら聴こえるかもしれない、電車などで使うならここまでか。

・70%程度のパワー
→周りの環境音次第、静かなら漏れ音が多少聴こえますが、街中で使う分には気にさせない程度には音漏れを防ぎます。

・80%以上のパワー
→外で使う、というよりもはや「ながら」聴きする音量ではありません(笑)

 

◼再生ドライバー

形だけではなく、ドライバー構成も独特です。
ヘッドホン系に多いダイナミック1発という構成ではなく、35mmウーファーとツイータードライバー1基というマルチドライバー構成となっています。
イヤホン構成では低音と中高音にドライバーを分担させる2Wayタイプは珍しくもありませんが、ヘッドホンでは希少な部類。

これは実際の音質が楽しみですね!

 

■本体重量と再生時間

重量はなんと

わずか185g

という軽量っぷり。

軽量化しやすい開放型の利点が存分に活かされていると思います。

 

例を上げると

・SONY WH-1000XM5 重量:250g

・BOSE QuietComfort Ultra Headphones 重量:250g

と密閉型のノイズキャンセリング機と比較すると差をつけやすいところです。

 

反面、MBH001の連続再生時間は20時間とやや短めです。

例に出したSONY機と比較すると、あちらはノイズキャンセリングONで30時間再生と駆動時間でかなり遅れを取ってしまっていますね…。

ハウジング内にバッテリーを組み込めるゆえの駆動時間、また重量ともいえるのでそのあたりはトレードオフではありますけども。

 

■USBオーディオ

これなに?って感じの方もいるかと思いますが、要はUSBケーブル接続で有線ヘッドホン化が出来るということです。

ワイヤレスで動画鑑賞、ゲームなどは遅延も相まってなかなか実用レベルではありませんが、この機能がついていれば安心!

そういうときはUSBで有線接続すれば充電しながら遅延なし!!

 

 

そんなnwm MBH001ですが、果たしてどんなサウンドを聴かせてくれるのか、レビューさせていただきます。

 

◼Mrs.GREEN APPLE  ライラック

特徴的なギターのメロディラインからはじまるこの1曲。

まず思ったのは、今までの「ながら」聴きと違う!!

このツイータードライバー…期待以上にゆとりのある鳴り方をします。

限界がとんでもなく高いとか、どこまでも伸びていきそうな高音とか、そういうわけではありません。

なんといえば言いのか、常に余力を残した鳴り方?というのが1番近いかもしれません。

限界付近で鳴らないがゆえに安心して聴いていられます。

抑えすぎているわけでもなく、不意に割れたりなども少ないので、中高音はかなり安定しているように思えます。

 

さらにこれを引き立てるのが35mmのウーファードライバー。

優しく、深く、そして柔らかく音場を包むようになる低音が非常に心地よいです。

主張し過ぎず、中高音を包みながら、時には前に出てくる感じがかなーりイイ!!

 

◼ACIDMAN  造花が笑う

昭和世代なら知っているに違いないスリーピースロックバンド。

ベース→ドラム→ギターと入っていくのが際立つ代表曲じゃないでしょうか。

曲調というのもありますが、とにかくリズム隊がカッコいい。

ベースの深さ、響き方がmegの好みすぎます(笑)

意外だったのはハイハット(金物)の再現性の良さ。
抑えめのツイータードライバーの印象だったので、ここまで鳴るのは嬉しい誤算です。

 

逆に気になるのはボーカルでしょうか。

かなり限定的なのですが、舌を切るような語尾、主にサ行発音、またタ行発音においては少し割れる印象があります。

そういう曲といえばそこまでですけどね(苦笑)

 

◼インフィニティ #7 May’n/中島 愛

いつもの実力チェッカーの別versionです。

ライオンほど情報量は多くないですが、高音域の塊なのは相変わらずの楽曲です。

ACIDMANを加味して、高音の限界値をチェック。

 

…あれ?意外と割れないですね。

高音の伸び足らずで、若干引っ込んでしまうような部分はあれど、わりと安定している印象です。

 

◼心という名の不可解 Ado

ならば、ということでAdoを鳴らしてみましょうか。

ふむふむ、なるほど大体予想通りですね。

基本的に苦手?といえる箇所はサ行、タ行の高音域といえると思います。

キンキンとは鳴らないものの、鳴らせる範囲のピークがここだけ狭いようなイメージ?

とはいえ、全体的に上手くまとめられています。

 

◼Movin’on without you 宇多田ヒカル

レビュー曲選びしている際に耳に残った1曲。

やはり総じてベースラインの再現性が非常に高いですね。

表で、裏で、どちらで鳴っていても過剰主張しすぎず、引っ込み過ぎず、絶妙な位置取り。

この楽曲だと裏で鳴っていますが、心地よく縁の下の力持ちを再現してくれています。

 

 

いかがだったでしょうか?
何となくでも特徴が伝われば幸いです。

◼総評
低音…★★★★☆(★★★★★)
中音…★★★☆☆(★★★★☆)
高音…★★★☆☆(★★★☆☆)
音場…★★★☆☆
定位…★★★☆☆

音漏れ耐性…★★★★☆
遮音性…☆☆☆☆☆

※()内は室内で周りが静かなときに使った印象です。

 

ジャンルが新しいので比較対象がないのですが、単純にヘッドホンとしての性能をみて総評つけてみました。

今までの「ながら」イヤホンと比較すると、ダントツで良いのは間違いありません。
megの手持ちで勝負になるのはSONY Float Runくらいでしょう。

『ながら聴き』イヤホン新作 SONY Float Run をレビュー!

Float Runも「ながら」聴きとしてはかなり大きいドライバーのため音質は良かったのですが、MBH001はそれより大きいんですから音質が良いのは当然といえば当然ですが…(苦笑)

さらにMBH001は音漏れ耐性の差がありますから…。

 

ただ、注意点?というか事前に認識しておくべき点もありますね。

外で開放型を使う、というコンセプトなだけに、ノイズキャンセリング搭載機のような没入感や音質再現といった部分はどうしても密閉型に見劣りしてしまいます。

また開放型としてみたとき、音ヌケが普通の開放型と比較するとやや狭く、広い音場を形成するというのも難しい機種ともいえます。

 

そのため、音質ファーストのヘッドホンではありません。
そもそもそういう方向性ではないのでその点は注意です!

あくまで、「ながら」聴き。
それでいて、今までよりも高音質!
かつ、音漏れで迷惑を掛けづらい!! ←NEW!!

これらを総合して魅力を感じる方には本当に間違いないヘッドホンだと思います。

ぜひ、お試しください!!

 

以上、megがお送りしました。