皆様おはこんばんちわ。
どうも、megです。
今回は直近で発売された大好評モデルTechnics EAH-AZ100とその前ラインナップAZ80との比較を完全meg主観でしてみました。
Technics、このメーカーを皆さんはご存じですか?
AZシリーズがラインナップ後、その実力派サウンドで一気に知られたメーカーではないでしょうか。
古くからのブランドであるTechnicsがワイヤレスイヤホンを出して一気に復活したのはAZ40とAZ60が発売された時期でした。
当初、megも試聴しましたが、その実力の高さに驚かされたのは記憶に新しいです。
AZシリーズ発売当初は、Panasonic製のワイヤレスイヤホン(RZシリーズ)が同時展開されており、エントリーモデルのPanasonic機、上位モデルのTechnics機、というようなラインナップ展開を当初されていました。
しかしながら、現在に至ってはエントリー機もTechnics一色展開に移行しています。
それだけ上位モデルとして、高音質機モデルとして浸透したのだと思います。
実際、このAZシリーズ…マージで実力高いんですよね。
30000円~のイヤホンラインナップも昨今では市場でも受け入れられ、Apple AirPodsやSONY、SENNHEISER、BOSEなどなど多数メーカーが参入しています。
それらメーカーの上位モデルと比較してもまったく遜色ないシリーズラインナップといって差し支えないです。
今回発売されたAZ100は現行ラインナップでは最上位モデルとして登場。
それまでの最上位モデルであったAZ80よりも上です。
いったいどんな音がするんでしょうか。
スペックは以下のとおりです。
見ての通り、実はかなり似た性能です。
駆動時間差やコーデックなど違いはあれど、搭載ドライバーがやはり明確に違う部分でしょう。
やはり、このドライバーがキモなわけです。
試聴した限りでは、AZ100のこの磁性流体ドライバー、確かにかなり良いです。
明らかに高音の切れ味や限界値が上がっているのがわかります。
また全体的に従来ドライバーよりもパワフルなサウンドとなっており、迫力も非常にあります。
それではAZ80と比較すると?
と言われるとやや言葉につまります。
AZシリーズはナンバリング問わずどれもこれも完成度高いんですよね。
特に上位モデルとしてある60、70、80はいずれも素晴らしいサウンドを奏でます。
そんな下積みがある中で、100が悪いデキなわけがありません(笑)
何が言いたいかというと、すでに完成度の高いAZ80と比較しても進化度合いが見えにくいんです。
例えば、
・高音の質がかなり向上
・中音が磁性流体ドライバーの恩恵なのか生音のような再現度の高さ
・低音がよりパワフル
こういう部分的なAZ100の進化例としてあげやすいです。
ただ、全体的なバランス、完成度で判断しようとするとAZ80時点で完成度が高すぎて、単純に優劣が付けがたい、というわけですね。
megとしては音のバランスがAZ80のほうが好みでしたので、じゃんぱらでAZ80買いました(笑)
そんなAZ80を聴いたレビューとしては↓
聴きはじめから思ったのてすが、音の端切れがダイナミックのそれじゃないんよ…。
もちろんいい意味で。
AZ100ほどではないのですが、音が響いてから消えるまでがBA型ドライバーのような切れ味があるんですよね。
音が間延びせずテンポ良く再現され、それでいて低音はしっかりダイナミック型してるので、多くの人にウケる音質だと思います。
米津玄師が鳴らせるなら令和ソングはだいたいいけちゃうんじゃないでしょうか。
続けて、定番になりつつあるAdoから選曲。
メロ部のヴォーカルと楽器の距離感が非常にバランスが良く、心地よく聴かせてくれます。
どちらかというと男性ヴォーカルの方が相性がいいように思えますが、女性ヴォーカルでもこの曲調くらいならほぼ再現しきります。
最もキーが高くなる箇所のみ出しきれずやや凹む程度でしょうか。
低音の量感の厚さを考えれば、非常に良質な高音といえると思います。
どこか懐かしいインディーズのような曲調がお気に入りな1曲。
イントロは低音成分が皆無ですが、その後はベースの低音がかなり主張してきます。
megとしては厚めのベールのような低音の広がりが、AZ80の音場ではやや手狭に思えます。
好みのレベルですけどね。
低音好きならこの低音は好きになれるんじゃないでしょうか。
低音がやや強め、と上述していますが、低音が控えめな部分ではこの響きやすく間延びし過ぎない影響もあってか中音や高音は非常にmeg好みです。
情報量がやや多め、かつ音の厚みのある選曲してみました。
こういう曲調ならば、個人的にはAZ100よりもAZ80のほう全体のバランスは良いかと思っています。
AZ100はAZ80よりも素の音の情報量が豊かです。
それ自体は素晴らしいの一言ですが、例えばこういったヴォーカルオン、かつ音がミックスする場合、音場の広さが手狭だと再現しきれず音が渋滞しがちです。
AZ80が出せる情報量ならギリギリですが、同じような音場域のAZ100で鳴らすとやや気になってきます。
反面、こういったシンプルな打ち込みとヴォーカルのメロが続く曲調ではAZ100のほうが勝ります。
AZ80がダメってことではないのでそこは誤解なきよう。
中盤ではライドシンバルが裏で叩かれるのですが、こういう金物楽器などに集中すると差を感じますね。
AZ80はこういう曲、ホントにつよつよです。
厚みのあるピアノが本当にいいですね。
これについては厚みのある低音のおかげだと思います。
思い響きが腹を震わせるようになるのでゾクゾクしてしまいます(笑)
…あれ?ひょっとしてJAZZと相性いい??
そう思ったので聴いてみました。
ただ、これはAZ100が圧勝と言わざるを得ませんね…。
ピアノは良いですが、トランペットとサックスの再現度が段違いです。
キーが上がれば上がるほどのっぺりしてしまいがち、パッケージの謳い文句通り正に生音のような音を奏でるAZ100のほうがJAZZには向いているかと思います。
と、AZ80はこんな感じです。
聴き比べると、音質の基本的な傾向はAZ80とAZ100は大きく違いがないようにmegとしては思えました。
低音がやや強く、中音から高音にかけて徐々に落ち着いてくるダイナミック特有の傾向です。
得手不得手はありますけどね。
AZ80はこの傾向からは大きく崩れず各音域が可能な限り丁寧に再現されています。
一方、AZ100はこの基本傾向に上積みが成されたサウンドと言って差し支えないですかね。
・少し控えめだった高音の伸び、金物楽器や金管楽器の再現度の向上
・浮き上がってくるような生々しい中音域
・元々ある地力のある低音がより量感豊かに
これらがAZ80の音質に乗っかっているようなイメージなのがAZ100。
ある箇所が特徴的に鳴る、というよりは各音域がそれぞれ鳴るマルチドライバー機みたいな鳴り方をします。
この情報量の多さはシングルドライバー機として考えるとかなり魅力的です。
直近モデルではマルチドライバー構成のワイヤレスもチラホラと見るようになりましたが、まだまだダイナミック1発構成というのが主流です。
ダイナミック型は低音が盛りやすいので、物足りなさを感じることはこのクラスではほぼほぼありません。
ただ、どうしてもどれも似たり寄ったりの音になりやすいのも否めません。
そんな中でマルチドライバーのような鳴り方をするワイヤレスはかなり希少といえます。
それだけでAZ100を選ぶ価値は十分あるんじゃないでしょうか。
ただ、磁性流体ドライバーによってマルチドライバーのように鳴っている、というだけなので、情報量過多でやや音が渋滞気味に感じてしまうことが曲によってはある。
それが唯一気になったウィークポイント。
逆にこれくらいしかAZ100は気になりませんでした。
これがもっと広い音場を確保できるようになってしまえば、もはや伸び代しかありません。
今後の進化が楽しみですね。
じゃんぱら店員的には入れ替え需要で在庫集中しているAZ80をなりふり構わず推すべきなんですが、購入に際しては今回本当に迷いました。
当初は単純に
AZ100間違いない!神!!買おう!!
って記事にしようと思ったのですが、そう書くにはAZ80はあまりに良すぎました(笑)
最終的に聴き比べてmegはAZ80を選びましたが、皆様ならどちらを選びますか?
AZ80のほうが好きであったなら、じゃんぱら在庫に結構数ありますのでぜひご一考いただければ幸いです!
以上、megがお送りしました。