猛暑が続いてますが皆様、いかがお過ごしでしょうか。
熱中症にならないよう水分補給はこまめに行いましょうね。
elmarは撮影で外にいると熱中症になりかけたこと多々あります。

今回、紹介させていただくのは【Nikon Coolpix P900】というコンパクトデジカメです。
「なんだ、コンデジか」と侮るなかれ、このカメラは一眼カメラも真っ青の約2000mm望遠撮影が可能なスーパーコンデジなのです!

2015年発売の機種ですがその実力と人気は衰えることがありません。
これから秋に向けて使うシーンが増えてくると思われますので作例とともにご覧下さい。

-外観-   

レンズが主体のいわゆる「ネオ一眼」形式ですね。
重量は899gと一般的な一眼カメラのレンズキットくらいの重さですね。
でも一眼カメラ用の2000mmレンズなんて何十kgもあってとてつもなく重いし、高価です。

-基本性能-

撮像素子は有効画素1606万画像のCMOSセンサーでISO 6400対応なので暗い所での撮影も安心です。

WiFi、GPS搭載で撮影した画像をその場で位置情報を持たせてSNSに投稿するなんて使い方も可能なんです。

そして最大の特徴であるレンズは4.3~357mmで35mmフィルム換算で約24~2000mmに相当します。

光学83倍ズームという非常に幅広い領域をカバーできますから、ほとんどの撮影はコレ一台で可能ではないかと感じてしまいます。

もちろん手ブレ補正機能も最大5段分の強力なものが搭載されており超望遠でもブレの少ない写真、動画撮影が可能です。

フラッシュをポップアップしレンズを繰り出したところ。

望遠にするとかなり全長が伸びます。

-操作系-

P900には一眼カメラ同様にP,A,S,Mとオートモード、シーンセレクトを選択できるダイヤルがあります。

一般的にはカメラのマークの「オート」またはPマークの「プログラム」を使うとおまかせで撮影ができます。

「A:絞り優先」や「M:マニュアル」などでは手前のコマンドダイヤルで絞りやシャッター速度の変更を行います。

おまかせ撮影はもちろんこだわりの撮影も可能です。

バリアングル液晶

液晶画面はこのように自在に角度変更ができハイアングル、ローアングルでの撮影も可能です。

ボディサイドには誇らしげに35mmフィルム(135)換算24-2000mmの文字が印字されています。

シャッターボタン周り以外にもボディ左手にもズームレバーがありカメラをフォールドしながらのズーム操作も可能。

Nikonらしくよく考えられた操作系です。

デジタル一眼を何台も使っている私としては強力なライバル登場といったところでしょうか。

というわけで・・・。

見せてもらおうか、光学83倍ズームの性能とやらを・・・

まずは広角端24mm相当で撮影してみましょう。

[みはらしの丘]

スマホに搭載されているカメラは一般的には28mm相当ですからちょっと広く撮影ができます。
撮影場所は「国営ひたちなか公園」の「みはらしの丘」です。

画面中央に観覧車がみえますね。

シャッターボタンの周りに設置されたズームレバーをググッと回すとレンズがせり出してきます。

[観覧車]

同じ場所から最大望遠の2000mm相当にするとこんな所まで写ります。
夏場は空気中の水分量が多く望遠の画像は甘くなりがちですがきっちりと解像しています。

観覧車のスポークのエッジがジリジリしているのは空気層によるものと思われます。

もう一度書きます。

同じ場所から撮影しています。

[コキア]

こちらも24mm相当のワイド側で撮影。コキアの緑と空の青さがよいコントラストを生んでいます。

[コキア2]

中望遠に相当する70mm付近で撮影しても解像度は高く、レンズ一体型カメラとしては秀逸です。

35度を超える暑さのため、いささか熱中症気味になってしまい炎天下から退散。

移動して海に来ました!

大洗水族館の波打ち際です。

[波]

この日は台風が通過した翌日だったので波、風ともに高く大迫力です。

画面中央やや左にある灯台をクローズアップしてみましょう。

[灯台]

こんな感じで大荒れです 🙂

波しぶきがレンズ表面につきますからこまめに清掃するなど注意しておきましょう。

凪いでいれば灯台付近から撮影したかったのですがさすがに危険なので館内に入ります。

水族館内は暗くてブレやすいのでなるべく広角側で撮影したほうが失敗が少ないでしょう。※実は調子にのって望遠しまくりブレ写真を量産してしまった事は内緒です。

ISO感度は自動設定にしておくと便利です。

マンボウ

[マンボウ]

ゆっくりと漂うマンボウさん。

実はフグの仲間から進化したそうです。言われてみれば顔が似てるような気がしませんか。

[アルビオン]

こちらは晴海埠頭で一般公開された英国海軍揚陸艦「アルビオン」です。

もちろんモビルスーツは搭載していません。

普段、あまりお目にかかる事のないイギリス軍艦なので非常に多くの方が乗船待ちされてました。

前部甲板に設置されている艦艇用近接防御火器システムに寄ってみると・・・。

この通り、封印された銃口までばっちり写せます。

[装甲車]

揚陸艦らしく甲板には装甲車や上陸用舟艇が搭載されてます。

[ROYAL NAVY ALBION]

艦名やマーキングがなんかカッコいいです。

全て晴海埠頭客船ターミナル側からの撮影ですが、これだけの望遠撮影ができるので非常に便利に使えます。

 

所変わってこちらは都内某所のヒマワリ畑。

画面中央をクローズアップしていきます。

ズームしたらミツバチがやってきました。

こういったテレマクロ的な使い方も簡単にできるのがこのカメラのいい所ですね。

 

偶然、見つけた猫も距離をおいてクローズアップできます。

200mm相当での撮影ですが質感もよく描写されています。

 

EFEECTS (スペシャルエフェクトモード)を試します。

この機能は撮影時に効果をつけられるいわゆるフィルター機能です。

エフェクトなし

 

ノスタルジックセピア

古びた白黒写真のようなイメージを演出できます。

硬調モノクローム

コントラストを強めた印象的なモノクロでシャープな印象が得られます。

ドラマチックな表現に活用できそうです。

高感度モノクローム

強制的高感度撮影するモノクロです。本来は暗いところですのですがこのような明るい場所で使うとなんとなく赤外写真のようにも見えます。

クロスプロセス

ポジフィルムをネガ現像したような通常とは違った色味が表現できます。メインとするカラーを変更できますので色々、試してみたくなります。

elmarが使ってみたいEFEECTSはやっぱり「硬調モノクローム」ですね。

[Bridge](硬調モノクローム)

[Crane] (硬調モノクローム)

東京湾はあちこちで大規模な工事が行われていて橋脚やクレーンが林立していて「硬調モノクローム」で切り取ると印象が強くなります。

 

AFスピードはさほど速くはありませんが旅客機のランディングならバッチリ撮れます。

望遠側で動く被写体を狙うとファインダーから外しやすくなるため、しっかりホールドするのと、ズームしすぎない事が重要です。

 

P900はその望遠性能を活かして天体撮影も可能です。

[MOON] デジタルズーム併用で約2600mm相当

[クレーター] (デジタル4倍 5800mm相当)

月面の写真は三脚に据えて撮影しています。

Nikonのアプリ「Wireless Mobile Utility」 を使えばスマホを使ってリモート撮影も可能です。

iOS版

Android版

シャッターボタンに触れるとブレが発生する事がありますからぜひ活用してみましょう。

【Nikon COOLPIX P900】は超望遠レンズを内蔵したカメラとしては持ち運びしやすく旅行のお供にもオススメです。

持ち歩く際はレンズを保護するフィルターを装着しておく事を強くお勧めします。

レンズ先端側が重くぶつけてしまいがちなのと撮像素子のサイズからレンズ表面のゴミや水滴が映りこみしやすいからです。

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まだまだ暑い日が続きます。

撮影に出かける際は必ず飲料水を用意しておき熱中症には注意しましょう。

以上、elmarがお送りしました。