こんばんわ、M.R.です。
世間は残暑厳しく、暑い日が続きますが、お元気ですか?

特撮の「アングラ・ピープル・サマーホリディ」に乗せてお送りする、M.R.の「店員に聞け」第二回。
「店員に聞け」第二回ともなりますと、各ライター、被っていた羊の皮を脱ぎ捨て、まさにじゃんぱら店員の本領発揮とばかりに濃い炸裂でしたね。
同じじゃんぱら店員が読んでも「凄い」「面白い」と思える内容ばかりでした。
そんな中、私は羊の皮を脱ぎ捨てたけど、中身も羊だったとばかりな内容でお送りすることを決意しました。
それはまるで、同じじゃんぱら店員が読んだら「知ってる」「だから?」と言いたくなるような。
でも、「まだまだPCは慣れない」という私の勉強の為に、そして何より同じ気持ちの貴方の為に書きます。
決意するような事じゃないですけどね。

さて、今回お話させて頂くのは、、、、
「ディスプレイについて」です。

●ディスプレイの話の導入とか
さて、今回ディスプレイのお話をさせて頂きますのは、つい先日新たに液晶ディスプレイを購入する機会がありまして、その際に色々わからない事が多かったからで御座います。
Wikiで調べてみても、難しくて何書いてるか解らず、メーカーサイトを見ても良い所しか書いてないから実際の所が見えず、レビュー関係は主観が混じるので、自分の感覚と違う可能性がある、と情報を集めれば集めるほど頭が混乱してきました。
「液晶一つでこんだけ観るべき所が色々あるのに、店頭で自分で商品を見るときに必要な情報が少ない」
と思い、この場をお借りして、皆様と共に勉強できたらと思います。
私はもう買っちゃいましたが。

●CRTと液晶と心強さ有機ELと・・・
皆さんはどんなディスプレイを使ってらっしゃいますか?
ブラウン管タイプ(CRT)?

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それとも液晶タイプ?

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どちらにも一長一短ございます。
個人的には、あのアグレッシブなくらいの重量とデカさがなければCRTが好きなんですが、
ここ最近の液晶の広まり方とCRTの限定使用加減から、ここでは液晶タイプについてお話させていただこうと考えております。
ぶっちゃけ、綺麗なのは未だにCRTだと思いますけどね。

最近は有機ELやら色々な規格が出てきまして、今後が楽しみなカテゴリーの一つになってきました、ディスプレイ業界。
有機ELに関しては、3~4年前から話は聞いてましたが、やっと広まってきた感じがします。

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↑曲がっちゃうんです、有機ELって
有機ELはまだ技術的に大画面化が難しいらしく、PC用に本格化されるには時間がかかりそうです。
ですが、あのグラサンみたいにかけて画面を見るタイプのディスプレイ商品は出てるようですね。
あれだと手元が見えないので、PC向きではありませんが。。。

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↑こんなの※この商品自体は有機ELではないようです
個人的には有機ELには大画面化よりも文庫サイズで手軽に買える価格になって、そこに書籍とか雑誌データを入れて読めるようになれば良いなと期待しております。

●TNとVAとIPSと
さて、今主流になっております液晶についてお話させていただきます。
まずは、液晶パネルには3種類ある事はご存知でしょうか。
詳しい内容は色々なサイトで書かれているので割愛しますが、
簡単に言うと液晶分子の配置方法と駆動方法の違い、それによるバックパネルからの光の処理の仕方の違いでわけられているそうです。
で、それぞれに特徴がございまして、

TN(Twisted Nematic)・・・動画が得意・安い
この場合の「動画が得意」というのは応答速度を早く出しやすい、という所からきております。
応答速度とは、白から黒、黒から白に切り替わる速度の事で、切り替えが早いということは、動きの早い動画に強いという事。
つまり残像が少なくDVD等動画を再生できるという事。

なんですが、弱点もありまして、黒から白、白から黒は確かに早いのですが、その間が極端に遅くなります。
フルスロットルは得意だけど、制限速度は守れない、みたいな。微妙にかなり違いますが。
ですが、その弱点を補う為に「オーバードライブ」というもの中間色を補助するみたいな機能がありますので、それほど気にする必要ないかと。

もう一つの弱点が、視野角が狭い、という事と、色の問題。
視野角にも関連しますが、TNパネルは見る角度によって色が反転したりするのです。
それだけなら良いのですが、きっちり見えていると思っている角度からでも、気にしだすと案外気になる色の再現になってしまう可能性があります。

でも、コスト面で考えると、一番パフォーマンスが良いかも。TNの液晶はお財布に優しい成分で出来ています。

VA(Virtical Alignment)・・・これはTNパネルをパワーアップしたような感じ。
VAパネルの場合、液晶分子を変化させてというより、電圧OFF状態で黒を表現するので、確かに黒映えして他の色も際立つように感じるのですが、如何せん黒が強調されているように感じるせいで違和感があります。
でもコントラスト比(最も白い部分と最も黒い部分を対比させた数値)が高くなりやすいので、黒と白を見る機会の多い文字作業の多い方には良いかもしれません。
コントラスト比が高すぎるのは問題がありますが(真ん中の色が表現されにくい)、細かく設定できる物なら大丈夫なので、その辺も考慮に入れてみてください。
応答速度の面はそこそこ早いので、コントラスト比を上げたTNだと思っていただければ。

コスト面では、次に紹介するIPSより安いですが、TNに比べるとお値段張ります。
VAパネルの半分は、バランスの良い成分から出来ています。

IPS(In-Place-Switching)・・・プロ向け。視野角によって色変化・輝度変化が起こりにくいパネルです。
液晶分子の配置の関係から、コントラスト比が高くなりにくく、また高速応答も期待できません。
でも、その液晶配置の関係が画面全体を通して応答速度が均一化されやすいという利点を生み出しております。
こっちを立てればあっちが立たず、という何とも世知辛い世の中を液晶は表していますよね。
発色品質や視野角の広さは3種類の中でピカイチのため、そういった部分が必要な方々に支持されています。

後、高いです、値段が。
IPSパネルの半分は貴方に対する試練から出来ています。

一覧にまとめますと

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↑見えにくい場合はクリックして下さい↑
個人的にTNパネル→IPSパネルと移った経緯があるので、あくまで主観を交えた評価になります。

このように、3種類とも様々な特徴がありますので、一概に「高いから良い」とは言えません。
当然、高いには高いなりの理由がありますが。
搭載しているインターフェイスやその他の便利機能・付加機能、またサイズによっても大きくお値段に差が出てきますので、安いからTN、高いからIPSとは言えません。

話は脱線しますが、タッチパネル対応のディスプレイは、タッチパネルにする為に、表面に膜を貼ってあるような状態なので、若干暗く感じたり見難く感じたりします。

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この点は、最近画素にタッチパネルとして認識できるような技術が出来たらしいので、これが普及すると、いずれは超高画質でタッチパネル操作が出来るというディスプレイも出てくるのではないかと。
超高画質だったら指で触ったりするのは傷つけそうなので、やりにくいかもしれませんが・・・

かなり大雑把に液晶パネルについて説明させていただきましたが、
「で、その配列ってどうなってて、それだとどういう変化が起こってどうなるの?」
など興味を持たれました方は、是非検索してみてください。
かなり面白い内容だと思いますので。

話を戻しますと、家庭でDVD観たり普通に使われるならTNパネル、文章を扱う事が多いならVAパネル、写真などを扱う機会が多いならIPSパネルという風に考えて頂いて良いのではないかと。
しかし、この区分けは、かなり本気モードで各作業するとしてですから、それほど拘らないならTNで良いでしょう。それに各パネルの弱点を補うような機能が搭載されたディスプレイが多く発売されてますしね。
って言ったら、話が終わってしまうので、続けます。

●本題はいずこへ?
パネルの話だけでこれだけいってしましましたが、どーいう端子を搭載してるのかとか機能はどういうのがあるのかとか、見るべき所はまだまだあります。
外見やマニュアルから見てわかりにくい液晶の要素ってパネルからくる要素が多いので、ひとまずここを頭に叩き込んで後は店で舐め回すように見たり、壊さんばかりの勢いでいじりまくりながら選びましょう。

さて続きまして店頭でどこを見て、どこをいじるべきなのか、じゃんぱららしく中古液晶ディスプレイのお話を交えながらお送りしたいと思います。
続きはここまで書いてようやく見えてきた明日に次回に・・・・・

<次回に続く>