そんなに覚えていなくてもいいんですが、
ただでさえ飽きっぽいので、キャッシュバックを待たずに
今の師匠は麗しのハーベイ様です(明日から5世と名乗ります)。
まあそういったそれぞれの思い入れとは別に、
情報のバックアップは必要だったりして、複数のPCを使う場合
ファイルサーバーなんてものがあると結構便利なワケです。
やや強引な書き出しですが折角LINUXの勉強も飽きた始めたことですし、
早速作ってみましょうか。
■心はロンリー・・・気持ちはエマノン。
在りがちですが使わなくなった古いパソコンを探して
ターゲットにしてみましょう。
さて久しく覗いていない実家の倉庫でサルベージです。
・・・あっ何か足に当たった。どうやらパソコンみたいですね。
・・・流石に古すぎますね。
殆どフォーミュラ&MACOSを突っ込んでのハイパーカード作成用PCでしたが、
ネットワークに組み込むことすら困難そうです。
あとはSASI(SCSIじゃないです)搭載のXL2やRX78(所謂ガ○ダムですね。)、
映らなくなった高速船の下にコモドール64なんてのも見つけました・・・。
いずれにしても古すぎて話になりません。
相変わらず面倒ですが、自宅にある余ったパーツで1台組むことにしました。
※上記化石は結果散々親に叱られ、泣く泣く廃棄いたしました
(XVIはなんとなくこっそり持ってきてしまいましたが・・。)。
■風の谷のエマノン。
それでは来るべき情報社会で生き残るために、サーバー用のPCを
組み立てることにします。
冷蔵庫に残っていた食べ残しは以下の通りです。
・M/B GA-M61PM-S2(GeForce6100/AM2)
・CPU AMD Athlon64 X2 5200+(2.6GHz/L2 1M)
・Memory PC2-6400 1GBx2枚
・HDD Seagate ST3320620AS 320G/7200rpm/SeriATAII/16M
・DVD±RW PIONNER DVR-A11
取敢えずVIDEOはオンボードの430で凌ぎます。
また、電源はサーバー用ってこともあるので少し信頼性の
高めのものを用意します。
・Nipron ePCSA-500P-X2S-MN
・・・なんか納豆ご飯で済ませるつもりが霜降り牛鋤に
なってしまったみたいです。そりゃ貯金が出来ないわけですね。
それでもほっておいたら前述の腐海のように
腐ってしまうだけですので有効活用いたしましょう。
(悪いのはmizuなんです・・・。)
こんな感じです。
サーバーのつもりなので、HDDリムーバブルユニットに入れて換装しやすく、
熱対策に水冷ファンをあしらってみました。
※マナ板なので無意味ですが、初めてのデートは雰囲気作りが重要ですハート
■まずはインストールよね。
それでは今回もUBUNTU様に活躍していただきましょう。
前回はLiveCDだけでしたが、今回はインストールしてみます。
(といってもインストーラーを実行するだけです。)
今回はファイルサーバーを作るので、パーテーションの構成は
・システム領域
・スワップ領域
・共有領域
上記の3つに分けて作成します。
ユーザー名とパスワードをしっかり設定してあとはオートツモです。
ちゃんとあがれれば再起動。先ほどのパスワードでログインしてみます。
流石にHDD。CDと違って起動もサクサクです。
■ネットに繋いでみよう。
とにかく最初に必要なのはネットにつなぐこと。
取敢えずDHCPで構わないのでLANに繋いで
アップデートを実施します(バルーンヘルプで
教えてくれます)。
結構な数のアップデータ(現在115個)が出てきますが、
WINDOWSと違って比較的短時間で更新できますので、
さっさと済ましてしましましょう。
アップデートしておかないと何も設定できません。
結構ヒドイ目に会います。
ピカピカの最新版に生まれ変わったら、
立位置をハッキリさせる為にIPアドレスを設定しておきます。
LINUXもWINDOWSも基本的に考え方は同じです。
ルーターに接続する場合などはDHCPと干渉しないよう
注意しましょう。
今回はルーターがお馴染みの「192.168.0.1」で、
DHCPが192.168.0.2~192.168.0.32の範囲設定でしたので、
IPアドレス 192.168.0.80
サブネットマスク 255.255.255.0
ゲートウェイ 192.168.0.1
—
DNSサーバ 192.168.0.1
本機は上記の設定にしてあります。
■共有フォルダを作ろう。
共有フォルダのディレクトリを作ります。
コンソールを立ち上げて
前述で作った共有領域の直下に作ってみましょう。
画面左上のメニューから
「アプリケーション」→「アクセサリ」→「端末」で
窓が開きますので以下のコマンドを入力します。
$ sudo mkdir /fukai/pub
※共有領域「fukai」に共有フォルダ「pub」を作成。
$ sudo chmod 777 /fukai/pub
※共有フォルダ「pub」のパーミッションをフルオープンに。
これで共有フォルダができました。
(コンソールは閉じてOKです。)
次に実際に共有させるために画面左上のメニューから
「システム」→「システム管理」→「フォルダの共有」を起動します。
共有の為のプログラムであるsambaが無いよ、と言われるので
そのままサービスインストールを選択。
インストール後、前述で作成した共有フォルダをあてはめてみます。
(ワークグループもMSHOMEになっているのでよさげです。)
これで完成?と思い早速WINDOWSからワークグループを
覗いてみます・・・と、本機ubuntuPCが見つかりました。
しかし中身を見るとプリンタしか見えません・・・。
やはりきちんとsambaを設定しないと駄目みたいですね。
■やっぱりsambaきちんと設定。
前準備としてinetdとtcpdをインストールします。
コンソールを立ち上げてapt-getしましょう。
$ sudo apt-get install netkit-inetd
$ sudo apt-get install tcpd
セットアップしたらコンソールを閉じます。
またsambaの設定はswatを使うと簡単なので、
左上のメニューから「システム」→「システム管理」
→「Sympaticパッケージマネージャ」を起動します。
ネットワークカテゴリの中のswatを
インストール指定するのですが、swatとはwebを
利用したツールなので、管理者権限(root)での
アクセス権の設定が必要になります。
設定していない場合はコンソールからパスワードを
決めておきましょう。
$ sudo passwd root
上記入力後にrootのパスワードが要求されますので
打ち込みます(確認用2回)。
さて準備が整いましたら、swatを起動しましょう。
上部のアイコン等からFIREFOXを起動して、アドレスバーに
「https://localhost:901/」と入力します。
管理者の認証が要求されますので、ユーザー名を「root」に
パスワードは先程入力したものを打ち込みます。
sambaのブラウザ(swat)が起動しました。
標準の画面だと余り換えるところはなさそうですが、
詳細にして「GLOBALS」と「SHARES」を見てみましょう。
・GLOBALS
「map to guest」が「Never」になってます。
今回は簡単なローカル共有ができればいいので
「Bad User」にしてゲスト・ログインを有効にしておきます。
・SHARES
「ファイル共有」と「path」を作成したものにあわせます。
「guest ok」は前述通り「OK」、フォルダに書き込みできるよう
「read only」を「No」「EventlogOption/avaliable」を「Yes」に。
またパーミッションについてもオープン確認が必要ですので
「create mask」と「directory mask」を共に「0777」とします。
全ての変更を反映したら、先程のWindowsPCを覗いてみましょう。
ばっちり共有されているはずです。
■果たしてその性能は?
では市販のGIGABIT-LANを搭載した高速なNASと比べて、
どのくらいのアドバンテージがあるのでしょうか?
(折角自作したのですから期待も高まります。)
ちょうど良いターゲットが在庫商品にありました。
☆BUFFALO HD-HB250GLU2
パッケージにスペックが記載されていますが、
なるほど転送速度が50MB/秒と結構なスピードです。
テスト用のWINDOWS-PCに繋げて実際のポテンシャルを
計測してみました。
※テストPCはGIGABIT-LANを実装したもので、
クロスLANケーブルで直結しております。
定番のHDBENCHのスコアです。
書き込みは速度はソコソコですが、確かに公証通り
読み込み速度は約56MB/秒と高いスコアが出ております。
さあ期待のubuntuサーバー。
早速同条件で計測してみましょう。
自画自賛・・・でもないですが、なるほど予想以上の高スコアです。
書き込みで約63MB/秒、読み込みはなんと約72MB/秒
ランダムアクセスでもとても高いスコアが出ました。
※なんというか意外に簡単に作れた割にはちょっと感動です。
■れっつとらい。
さて今回は若干スペックが高めの食材でしたが
GIGABIT-LANを搭載したマザーボードであれば
高速なファイルサーバーを安価に作れるかもしれません。
(LANは後付でもいいですよね。)
最近はLINUXもインターフェイスがわかりやすいですし
使いたい機能を絞れば、それほど敷居も高くありません。
「むずかしそう?」なんて躊躇していた方はぜひお試しあれ。
また食材は大切に使いましょう。
※できれば食べられなくなる前にじゃんぱらへ(笑)