ある朝起きましたら腰に異変を感じまして、
日中はやや痛いなー程度でごまかせていたのですが
夜になったらもう激痛が酷くて歩くこともできません。

翌日耐え切れず通院したところ、
「はい椎間板ヘルニアです。」とのこと・・・。

あまり若くは無いですし可能性として覚悟はしていたものの
人並みにショックがあったのですが、
それ以来腰への負担を軽減することを考えるようになりました。

そこで今回はアームチェアーディティクティヴ必見?
ワークチェアについてのお話です。

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-続き-
個人的なお話が続きますが(まあ店員に聞けですから必然ですな)、
最近引越しいたしまして、書斎とまでは行かないものの
少しだけワークスペースを確保することができました。

どーんと大きい机を買って、でっかいディスプレイで気持ちだけでも
エグゼクティブにねって感じ。
そうそう、座る時間も長くなると思うから、椅子は
腰に負担がかからない確りとしたワークチェアが欲しいよねー。

それでは理想の椅子探しに出発です。

■座らずして語るべからず・・・。

幸運にも気軽に試座できるお店を見つけましたので、
取材がてらご協力をお願いしました。

さて一言にワークチェアといっても用途のよって様々ですが、
今回はデスクワーク、特にPCの長時間の利用に絞っています。

早速片っ端から試させていただきました。

・HermanMiller Aeron
ホームワーカー憧れ。いつかは・・・なんて言葉もでてきそうな高級チェア。
腰の負担を軽減するランバーサポートに独自のキネマット・チルト機構で
姿勢変化を確りサポート。
細かいパーツがキチンと作られていて高級感漂う一品です。

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実際に座った感じはメッシュ素材がやや固めに感じますが
体の支えに隙が無く、殆ど負担が感じられません。
リクライニングも硬めで、緩めの調整でもリラックス感は得られませんので
たまに背伸びをする程度までが現実的。
逆に前傾姿勢を作ることができるのが特徴で机にうつ伏せ気味な
物書きなどには楽かもしれません。
また座面がやや高めなので女性や小柄な方は注意が必要。

ほど良い緊張感と集中力が得られましたので、
作業の効率化に向いていそうです。職場に欲しいといった趣でしょうか。
高級品ですが不思議と高くは感じませんでした。

・HermanMiller Miller
Aeronと異なり背部がペリクル(弾性ポリエステル)のメッシュ素材ではなく
トライフレックスで構成されていて、硬めな印象ですが座り心地は良好。
調整の自由度はやや抑えられていますが、あまり支障を感じません。
(肘宛は角度も変えられて小さめのテーブルとの相性も悪くないです。)

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ただランバーサポートはありますが腰周りが少し落ち着かない感じで
気になりますし腰部へのアドバンテージ自体低そうです。
また少し小柄で座面がやや低めと女性向かもしれません。
(デザインも可愛らしいし。)こちらも前傾対応です。
Aeronと同じく寛ぐ椅子といった感じではないですが、好感が持てます。

・Okamura Baron
「イタリアの卓越したデザインと日本の技術の結晶」と謳う国産チェア。
ポップカラーのメッシュが似合い、名前より軽めの印象を受けました。
座面はあまり低くは無いのですが、奥行きが最短400ミリなので
足元に余裕がある所為か、膝裏(大腿部あたり)への負担が少なく
単純に座った感じが楽です。
(但しランバーサポートは硬く、腰部のフォローは座面のスライド調整が
現実的。)

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幅も少し抑えており全般的にスリムな印象。両袖は避けたいですが
少し小さめのデスクでも収まりそう。
ヘッドレストは固定ですが大きめで不思議と合います。
アームレストが結構内側に曲がるので細かな作業にも良いかも。
尚こちらは前者2脚と異なり後傾姿勢向きのようです。

・Okamura Contessa
「Baron」同様インダストリアルデザインですがこちらは
伯爵婦人の名に相応しい美しいフォルムです。
肘パッド下のレバーでリクライニングと座面高さが簡単に調整できるのが便利。
シンクロリクライニングは思ったより沈みます。

ただ、名前同様(?)スリムな為やや窮屈。
ヘッドレストはあまり役に立っていない気も・・・。

・Steelcase Leap
メッシュ構造でない為通気性等の難を感じますが、
最低座面が低く座奥調整が可能な上、座前調整で前傾姿勢にも
傾けられるので、ユーザーサイズを選びません。
また肘パッドが秀逸で稼動範囲が広くコンソールが集中していて
調整が楽なのも特徴。

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但し、腰部補完のライフバック調整は個人的にはあまり合わず
強制されるような感じがやや不快でした。
(車の運転座席についているようなもので、ここら辺は個人差が大きそうです。)
リクライニングもやや固め。

・ITOKI Spina
ラテン語で背骨という名称とのこと。
なんといっても背面のエラストマー樹脂がカッコいい。

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もちろんデザインだけでなく背中から腰にかけてのフィット感は
想像以上にやさしく、座面も程よい抵抗で沈みすぎず
腰周りの負担が軽減されそう。
(パッシブスライドシートがセンサーみたいに働くので
意識せず座ってもしっかり腰部がサポートされます。)
椅子から立つときに抵抗無く抜ける感じが妙に気持ちよく印象的でした。

・Ergohuman EH-HAM
今回の試座にあたり事前調査で特に気になったもの。
※ヘルニア発症にあわせ腰のサポート力に惹かれました。
(掲示板等では良さげな評価をしている方の文章が全般的に
優しい印象でしたし・・・。)

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しかし製造国の関係(?)か評価が恐ろしいほど二極化されているのが
気になりますが、ぱっと見で機能がわかりやすく、
ワンタッチとは行かないもののギミックも一通り対応。
ランバーサポートが独立していて腰部のサポートが良好でお尻もフリー。
クッション性も程々、メッシュの通気性と重なって良い感じです。
逆にあまり個性を感じさせず、面白みは欠けるかもしれません。

・Ergohuman BRANT
EH-HAMの廉価版?
ランバーサポートが無くなった代わりに背面が大きく
バケット感が印象的で大きなアルミダイキャストが目立ちます。

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また背凭れが仮眠できるくらいまで大きく倒れるのが
リラックス感を期待させますが、残念ながらそれだけにとどまった感じでした。

・・・さて試座も一通り済ませたので購入検討と致しましょう。

・「Aeron」は価格を差し置いても魅力的でしたが、今回は自宅での利用ですし
ホームワーカーというほどではありませんからリラックス感の弱さで除外。
・「Miller」も同様(でも常用とは別に1台欲しいかも・・・)。

・「Baron」はやや尻ズレの感覚が残念(個人差が大きそう)、
・「Contessa」は少し閉塞感を感じました。

・「Leap」も硬さが?。「Spina」はルックスにクラクラな上、
あの流星課長のしりあがり画伯が愛用ってところに惹かれますが、
何故か座り心地に少し違和感を覚えたので残念ながら外しました。
(「Baron」と同じような理由っぽい。)

・「BRANT」は価格が魅力でもありましたが、腰部のフォローが弱い
寝るだけの椅子でも困ります。
(腰が丈夫な頃は寝れる椅子も欲しかったので、それこそ本気で
床屋さんの椅子を購入検討していたくらいですが・・・。)

・・・結局のところヘルニアのトラウマ解消の為、
EH-HAM」を購入することにしました。

因みに永く使えればそれに越したことは無いのですが、
使用頻度などから減価償却は5~6年程度で考えることにしました。
パソコンの買換えサイクルに比べれば短くないでしょ?(笑)
今合う椅子が5年10年後もベストなものかはわかりませんしね。
(よって今回は今現在の私のニーズに基づいてのセレクトです。)

■セッティング

家族に受取をお願いして、到着予定日にワクワクしながら帰宅すると
それは玄関を占領していました。
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我が家の小さなアルゴノーツも興味津々のご様子です(↓)。

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既に組み立てられている分手間は無いですが、
重量は20kg以上な上大きい為、手狭な我が家では移動が大変。
これでまた腰をやったら洒落になりませんのでゆっくり慎重に運びます。

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ふう。なんとか設置しました。

キャスターで床を傷つけないよう取急ぎ廃棄予定だったパイン合材の
棚板を敷いてみました(正確にはフローリングの上にクッション材を敷いてその上)。

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※本当はポリカーボネートのシートが欲しいのですが、予算の兼ね合いもあり
これは後日に回します。
デスクは高さ74cmX幅139cmX奥行72cmとサイズだけは椅子に負けないようにしました。)
肘掛の高さをデスク高に合わせてキー入力も楽々です。

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これ(↑)が以前使っていた椅子なので比較自体ナンセンスなのですが、
効率化アップだけでなくリラックスしながら作業ができるようになり、
腰の不安も収まりました。(高い出費でしたが満足です。)
これで夜更かしもバッチリですね。

今回はPCの環境ではなく使うユーザーの環境改善について考えてみました。

無理な姿勢は恐らく想像よりも早く体を壊します。
対策をお持ちで無い方は少しでもご検討いただければと思います。
辛いですよ本当に(苦笑)。

■おまけ。

今回の記事に登場した小さな探求者ですが、彼らの冒険心は黄金の羊皮を
求めた後も飽き足らず、同じような理由で日々の行動にハラハラされっぱなしの
保護者の方も多いことでしょう。
※怪我も心配ですが、物件被害も多いのではないでしょうか。
私のPSXも地デジ切替を待たずに廃棄ルートが定められてしまいました。
(スロットインにティッシュを詰めたら駄目ですよ。
ほんとどうやったんだろう?)

ところが先日とっても効果的な対策を家内から教えてもらいました。
↓こちらです(TVや雑誌で既に紹介されてるかも・・・)。

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このように人工芝を張って置くと彼らは近づきません。
(一度乗ってしまうと痛くて2度と近づかなくなるようです。
実際乗ってしまっても一時的に跡が残ることがあってもまず怪我をするほどでは
ありません。)
歩幅程度に対象の周りを囲っておけば景観もあまり損ないませんし
設置や回収も簡単です。

もちろん全てに対して成功を保証するものではないですし、
怪我には十分注意していただきたいのですが、
宜しければご参考いただきたく。 以上おまけでした。