どうも、ウワサのiPhone 12が気になって7時間しか眠れていないRudraです。
今年の梅雨はとんでもない長さでしたね。
ようやっと梅雨が明け、本格的に夏がやってきました。
P1000を買ってから初の梅雨だったので、グリップの加水分解が心配で毎日のように触っていました…。(P1000のレビューは以下より)
*加水分解=湿気、水分によってラバーがべたつく、にっくきあいつです。
P1000は雨中での撮影に向かない機種なので(サイズ感的に)、あまり持ち出せていませんでしたがようやっと撮影にも出られそうです。
ということで撮影…!
ではなく、今回はあるスマホのレビューになります(タイトルでネタバレしていますが)。
というわけで、開封の儀からお付き合いください!
そうです。界隈ではかなり盛り上がっている(と個人的に思っているのですが)、XiaomiのRedmi Note 9sです!(以下Note 9sとします)
何がどうなったのか、(都合よく)記憶が失われているのですが、
なぜか二つありますね…?????
まぁ、開ければわかるでしょう。多分目の錯覚です。
ぐぐぐ…と箱がゆっくり開きます。
Apple製品にありがちな、あの中々開かない箱の感触を楽しめます!(?)
ちなみに、なぜiPhone/iPad/Macの箱が開きにくいかというと、開けるまでに高揚感を高める狙いらしいです。
箱にもブランディングされているのはさすがですね。
焦らず付属品からチェックしていきます。
低価格のスマホにも関わらず、しっかりしたアダプターとケーブルが付いています。
このアダプターの仕様と本体の充電規格がややこしいのですが、
本体の充電規格:18WのUSB PDによる急速充電対応
付属品のアダプター:22.5W
*W数は、V*A で求まります。
アダプターは22.5Wですが、Note 9s自体が22.5Wで充電されるわけではありません(なぜなのか)。
Rudra所持のスマホで一番充電が早いのは、Huaweiの”超急速充電”の40W(4A*10V)ですが、こちらは10万円クラスのハイエンド向けです。
この価格帯のスマホでこんなにいい装備があるのは珍しいですね!
ちなみにiPhoneの付属の充電アダプターは、5V×1A=5Wになっています(11 Pro / Max除く)。
本体の価格を考えると、Xiaomiは充電器まで妥協せず、しっかりとコストをかけていると感じますね。
さて、お待ちかねの本体ですが…
どうやらブルーとホワイト両方あるようです。
とりあえず、この美しい本体をねめまわすように見ていきましょう。
見る角度によって表情が変化してしまうので、素顔(?)を捉えるのが難しいです。
画像だとブルーが強いですが、実際はもう少し緑に近い青色です。
買った時の記憶がないホワイトの方も見ていきます。
ホワイトもかなりいいですね!
のっぺりした雰囲気ではなく、透明感のあるホワイトです。
ケースも付属します。
“中国製スマホあるある”ですが、保護フィルムはもともと貼付済みなので、気を使わなくていいのは気楽です。
ただ、保護フィルムの貼り付け精度は…まぁいいでしょう。
ケースも付ければお店で買ってその場で使い始められますね。
本体カラーリングを損なわない透明のTPU素材です。
かなり柔軟なケース。
Rudraは透明のTPUが好きで、Pixel 3やGalaxy S10、Xperia 1でもSpigenの透明TPUを愛用しています。
Note 9sについても、もれなくSpigenの透明TPUを採用しました。
カメラ周りの保護の厚さや、画面側の回り込みがSpigen製ケースの方が厚めです。
ただ、付属品の方も侮れません。
地味にType-C端子のキャップが付いていたり、
(少しわかりづらいですが)しっかり背面の内側にドットパターンがあります。
このドットパターンがないケースは、ペタペタしてしまってガラスに「べたぁ…」と張り付いてしまいます。
ちょうど、ケースと本体の間に水が入ったように見えるのですが、見栄えが悪いです。
付属品のケースとはいえ、手抜きはされていないようです。
まぁ、MIL規格*対応のSpigen製ケースと付属品を比べてしまうのはナンセンスかもしれませんが、付属のケースもとりあえずすぐに使うだけなら必要十分でしょう。
MIL規格(MIL-SPECとも)=米軍で調達している物資の規格です。耐衝撃・耐振動・耐塩分・耐水・耐湿など複数のテストがあります。
すべてのテストに合格しないといけないわけではありませんので、上記のような耐性がすべて備わっているわけではありません。
話が脱線してきましたが、ともかく開封したNote 9sをいつまでも眺めていても仕方ないのでセットアップを始めます。
スマホに関しては、たいていのメーカーは触れてきたつもりですが、実はXiaomi製スマホは初めてです。
Xiaomi mi9 が発売されたときはかなり揺れましたが、結局いつもGalaxy買っちゃうんですよね。
慣れないUIに戸惑いつつも…なんとかセットアップ完了です。
Note 9sを買って一番気になっていたのが、ゲーミング性能です。
簡単にスペックのおさらいをしておきましょう。
私のはRAM(メモリ)が4GBのモデルで、4GBモデルだとROM(ストレージ)は64GBです。
6GBモデルもあるのですが、そちらが128GBストレージ搭載になっています。
2台持っているので、足せば8GB/128GBですね。
搭載されているCPUのSnapDragon(以下SD)720Gはミドルハイクラス(中の上)ですが、
旧ハイエンドクラス(上位)のSD835と同程度の性能を発揮します。
CPUの性能は、ベンチマークを測定すれば数値化が可能です(Antutu benchmarkを基準としています)。
私のざっくりとした感覚ですと、
エントリークラス:~100,000
ミドルロー:100,000~
ミドルハイ:200,000~
ハイエンド:350,000~
といった感覚です。
さらに言えば、リッチな3Dゲームを最高画質でサクサクと動かしたいのなら、GPUの数値が100,000以上が望ましいところです。
また、いわゆるハイエンドクラスは、GPUの数値が高く仕上がっています。
というわけで、Note 9s含め、手持ちのスマホから数台選出してベンチマークを測定してみました。
最新のSD720Gとはいえ、(型落ちとはいえ)ハイエンドクラスにはちょっと及びません。
ですが、この価格帯でこれだけの数値は決して悲観的なものではなく、むしろ驚異的だと思います。
特に、当時(2017年製)のハイエンドクラスのGalaxy note 8 (SD835) に食らいついているのは素晴らしいです。
SD835と比較するとGPUの数値でやや劣っていますが、Note 9sでGPUテストの一部がメモリ不足と表示されて動作しなかったのも要因だと思います。
リファレンス機だと70,000点が出るというデータもあるので、実際はもう少し上振れしてもおかしくはないです。
対して、SD835にはCPUの値では勝っています。
ゲームの動作やグラフィックに関係するのはGPUですが、全体的な動作に寄与するのはCPUの方なので、こちらが高い方がゲーム以外もまんべんなく快適になります。
SD845(2018年のハイエンド)、SD855(2019年ハイエンド)、Kirin980(2018年ハイエンド)、Exynos9820(2019年ハイエンド)など、流石に2018年以降のハイエンドには及ばず。
ですが、CPUやMEMの数値だけならSD845よりも高くなっています。こちらの数値は新しいハードウェアの方が有利になりやすい箇所ですね。
数値から分析すると、ゲームではハイエンドに及ばないものの日常的な動作ならハイエンドと遜色ない程度に動くと予想されます(実際、使っていて不自由はありません。全体的に快適です)。
というわけで、実際にゲームを動かして比較していきましょう!
上記で挙げたPixel 3、Xperia XZ2 Compact、Xperia 1など、すべて当時の*ハイエンドたちです。
*2018〜2019年モデルのハイエンド
いずれも発売から約1年~1年半経ちますが、かなりの実力者たちです。
発売当初の金額を考えると、定価が24,800円のNote 9sは、上記の精鋭たちと比べると3倍(以上)くらいの金額差があります(!)
ミドル~ミドルハイクラスのNote 9sがどこまで食い下がれるのか、楽しみですね!
GPUの方の確認も兼ね、実際にゲーム(崩壊3rd。超重量級の3Dアクション)を動かしてみたところ、
やはりというかおおむね上記のベンチマーク順に快適度が変わってきました。
わずかですが、SD720Gだと所々でカクつく場面がありました。正確に言うと、強烈なエフェクト(演出)が発生するタイミングや、エネミーがスポーン(出現)したタイミングなどで瞬間的にフレームレートがガクッと落ち込むイメージです。
*最高画質でプレイした場合
といっても、数フレーム単位(コンマ数秒の世界です)のカクつきくらいで、全体的なアクション、プレイングに不自由はなく、最高画質でも楽しめます(画質を落とせば快適になります)。
SD835,SD845,SD855でも数フレーム単位のプチフリ(プチフリーズ)は起こるので(もちろん、上位になるにつれて頻度は減っていきます)、SD720G=パワー不足というほどでもなさそうです。
ちなみに、最高画質に加えてさらに負荷を掛けてみたかったのでゲーム画面を録画しながらプレイしてみましたが、流石に厳しい印象でした。プチフリが頻発し、アクションの爽快さがだいぶ失われてしまいました。
SD835でもおおむね同じ印象です。
GPUの数値に差はありますが、録画しつつの動作は厳しいというところと、エフェクト発生時やエネミーのスポーン時にプチフリーズが起こるのはNote 9sと変わりません。
意外なところですが、Kirin980は数値通りに良い働きをしてくれました。プチフリも殆どなく、かなりヌルヌルと動かせます。録画しつつのプレイでも通常時と変わらない動作を保っていました。
“最高画質で”、”超快適に” となると上位のものを選択しないと厳しいですが、
“高画質で”、”快適に” とハードルを下げてやれば、Note 9sは期待に応えられるスマホだと思います。
流石に、”崩壊3rd”や”黒い砂漠”、”リネージュ2 レボリューション”などのPS3,PS Vita,PS4クラスの画質を最高画質で求めるならハイエンドクラスに行くしかなさそうではあります。
といっても、2万円台のスマホにそこまでのハードルを求めるのは普通だと酷も酷なんですが、裏返せばそんな高い期待を寄せられるだけの完成度を誇るスマホでもあるということですね。
さて、CPUの話を少し掘り下げてみますが、720Gは”SnapDragon Elite Gaming”(以下Elite Gaming)を採用しています。
Elite Gamingがあるとどうなるのか…というと、GPUのドライバ単体でのアップデートが配布及び適用が可能になります。
ゲーミングPCやデスクトップパソコンを組む方なら想像がつきやすいと思います。
GPUのアップデートは、これまでだとOTAアップデート(端末のOSのアップデート)に含まれていたのですが、Elite Gaming採用のCPUだとGPUだけのアップデートを自身で適用可能ということですね。
簡単に言えば、新作ゲームにいち早く対応でき、かつ最適化がしやすいということです。
また、ゲームによっての相性問題・バグフィックスなども適宜配信されると思います。
…まぁ、RudraもまだElite Gamingの機能を享受した記憶はありません。
あくまでPC界隈のGPUになぞらえただけのお話です。
スマートフォンも、今はCPU内蔵のオンボードGPUですが、将来的にGPUが独立して実装されたら面白いですよね(排熱問題を解決しないと厳しいと思いますが…)。
まとめると、Elite Gamingによりこれまでより頻度の高いアップデートが提供され、GPUの持つ性能を最大限に発揮しやすい環境になりつつある、という事です。
ほかに特筆しておきたいのは、バッテリー容量でしょうか。
重量は確かに重い(209g)部類なのですが、それもただ重いだけではなく、5020mAhという、大容量バッテリーを積んでいることも要因です。
バッテリーの持ちはかなり良いように感じます。
RudraはPixel 3 とiPhone 8 がメインで、ここにサブとして何かしらのAndroid機をローテーションで持ち歩いています。ここしばらくはメインの2台+Note 9sを持ち歩いていました。
*ちなみにサブAndroidスマホの1日あたりの利用頻度ですが、1日あたり2時間~3時間くらいですね。ブラウジングとゲームに使用します。
SIMを入れて使っている時のバッテリー持ちです。
買った当初だったので、結構いじっていた記憶がありますが、それでも結果は2日と半日。
丸2日充電せずとも問題なさそうですね。
触っている時間が短かった週だと、
5日半。
平日5日間が仕事で、土日休み…という生活リズムだと、平日を乗り切っちゃうくらいのスタミナがあるということですね!
ちなみに、SIM無しでどのくらい待機状態で持つのか気になったので、検証のためただただひたすら放置してみました。
なんだかんだ放置するだけってのも辛いのですが(使えない)…。
さて、みなさまはどのくらい持つと思われますか?
私は一週間くらいかなーという予想立てをしていましたが、結果は以下のようになりました。
…なんと、だいたい半月!
まだ若干の余力がありますし、もうちょっと頑張れば半月まではいけそうですね。
2~3日に一度程度バッテリーの残量を確認しつつ放置する様は、まるで植物か熱帯魚の世話をしているかのようでした。
ちなみに、Wi-Fi、Bluetooth、GPSなどはONのまま、普段から使っている設定で(おおむねデフォルト設定ですが)、ポイっと放っただけです。
スペック面、バッテリー面を鑑みると、私の中ではリッチなサブ機というポジションに収まるような印象です。
Rudraはハイエンドのスマホも所持していますし、ハイエンドを要求するゲームもプレイしていますが、そんなにハイエンドにこだわりはなかったりします。
なので、ブラウジングや移動中の動画視聴、加えてバッテリー持ちの良さを利用したテザリング親機としての利用価値など、案外小回りの効く一台だと思いました。
むしろ、RudraのようにメインにiPhoneやPixel 3のような6インチ未満あるいはその前後のスマホを使っていて、ブラウザ、ゲーム、動画用途で大型ディスプレイ(6.67インチ!)のNote 9sを使ってみるというのも無駄のない選び方だと思います。
というわけで、RudraのCPUの話に偏ったNote 9sのレビュー記事でした!
今回はいつもの裏話的なやつはお休みです。
INFOBAR xvの時も、G8X ThinQの時も何かしら自己責任で…という文言を入れていた気がしますし、たまには普通に終わりたい時もあります。次回は多分入れます。
ここまで読んでくださった方、長々とお付き合いいただきありがとうございます。
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今回紹介したRedmi Note 9sですが、(2020/8/12現在)じゃんぱらでも在庫のご用意があります。
*海外版もありますが、こちらはauのプラチナバンドと楽天Unlimitのパートナーエリア、docomoのエリア対策用の周波数帯に対応していないので注意です!
ただ、国内版にはないカラーリングもあってこれがまたカッコいいです。
いろいろと玄人向けですが…。