皆様おはこんばんちわ。
どうもmegです。
今年ももう師走に差し掛かり、2024年も残りわずかになりましたね。
早すぎる…。
急激に冷え込み始めましたので、体調には皆様お気をつけくださいませ。
さて、今回は友人の誕生日プレゼントを選ぶ際に家で使えるイヤホンが欲しい、ということで見つけてしまったイヤホンレビューです。
ことの発端となったイヤホンがこれです。
※公式リンクなかったのでヨドバシカメラ様のリンクです。
今では一部メーカーから一握りのラインナップとなってしまったインナーイヤーのイヤホンです。
昨今で主流となっているイヤホンは
・カナル型
・IEM型(In Ear Monitor)
の2種です。
昔はインナーイヤー型のイヤホンを多く見かけていましたが、今ではほとんど見なくなりましたね。
直近でこのタイプのイヤホンといえば、Apple EarPodsでしょうか。
これをワイヤレス化したのが初代や2代目などのイヤーチップのないAirPods。
ノイズキャンセリングが普及した現状、どうしてもインナーイヤー型というのは時代に沿ってない型となってしまいました。
このタイプのイヤホンは遮音性に乏しく、イヤーチップがないため音漏れがややしやすいのが欠点としてあります。
その分、カナル型特有の閉塞感がなく、付け疲れがないが良い点といえます。
※耳相性あります。
話を戻しまして、インナーイヤー型はそういった特徴があるため、音漏れや外音に悩まされづらい家使いでは利点が勝りやすいのではないかと、そう思い至ったわけです。
某家電量販店で実際に試聴してみると、まあその遮音性の無さが浮き彫りになる…と思ったんですが、よくよく聴いてみると奏でる音自体、思いの外に良い。
使用環境がやや限定化されるとしてもアンダー1万円のイヤホンとして考えるなら、破格だと思える程度には気に入りました。
そして、在庫確認をする際に見つけてしまったイヤホンがこれ。
なんかデジャヴを感じますね。
「あれ?これってインナーイヤー型じゃなかったっけ?」
早速google先生に聞いてみたところ、やはりインナーイヤーでした。
直近でU-2を試聴してたものだからmegの興味はうなぎ登り。
8000円のイヤホンですらあのデキ…これが性能面に特化したら一体どうなってしまうんだ…。
しかも、定価6万が半額…熱が冷めぬ内に叩かれたものだから、U-2を買うはずがお会計は2点になっていました(苦笑)
早速開封の儀をしていきましょう。
インナーイヤー型はmegの偏見もありますが、安っぽさがやや目につきます。
大きいメッシュがどかっと目に入ってくるのがいけないのかもしれませんね。
しかし、チタンと真鍮ボディで光輝いているCHACONNEにおいてはそんなことはなく、むしろ高級感があります。
メーカーの本気具合がうかがえる作りと言っていいんじゃないでしょうか。
早速試聴してみましょう。
いつもの実力チェッカー。
高音域にキレや伸びが良いですね。
女性ボーカルの再現性は高いレベルでまとまっていると思いますが、音場の狭さがやや気になります。
割れも比較的少なく破綻も少ないのですが、伸びの長さに対して横幅が極端に狭い印象です。
金属ボディが故に高音域の再現度は比較的良いように感じますが、ダイヤモンドクレバスあたりを流すとちょうどいい音場の広さに感じるのに不思議です。
テスト聴きしていると何より良いと思えたのは弦楽器です。
ヴァイオリンはその中の1つとして挙げられます。
megはヴァイオリンにはまったく明るくないため、とりあえず皆様も知っていそうな葉加瀬太郎から選曲。
冒頭のピアノソロ、優しいタッチが見えるかのような金属ボディに似つかわしくない優しい音色がまず好印象。
ただ、金属ボディが故なのかヌケがあまりにも良すぎます。
そのため、どうしても音色の余韻が少なく、低音-中音域では少々物足りなさを感じることもあります。
が、ヴァイオリンにおいてはイヤホンと合っているのか、どこまでも伸びていきそうな響き渡る高音が印象的です。
ビブラートの響き方とあまりにマッチしすぎていて漏れそうになります。
出だし好調、中盤から後半にかけて失速気味という印象でした。
1楽器毎に聴くのであれば、中音-高音域の音色は完成度は高いです。
やはり、わかりやすい欠点としていえるのは音場の狭さかと思います。
いいイヤホンの音場をどんぶりとするなら、CHACONNEのそれは茶碗くらいの差があります。
キレやヌケがイイだけに再現度は高いですが、狭い音場に音色が集まれば集まるほど情報量過多でとっちらかってしまう、そんな印象です。
このイヤホンは意外にもライブ音源と相性よいかもしれません。
ヌケが良すぎるのは低音域の響きや余韻が残りづらいということでもあるのでホールの反響音をその代わりとして出来そうな箱ライブならむしろ合うまであります(笑)
ピアノやAimerの声色の魅力をそのままにライブ音源特有の籠りもかなり低減されてちょうどよいですね。
Finala Fantasy Xから選曲。
ヴァイオリンも良かったですが、アコギもまた良いですね。
中-高音までの限定領域では一線を画すほどの色気があります。
なんでしょう、ボディ内で響きを作れる楽器との相性が非常に良く感じます。
それもあってか、管楽器との相性も抜群によく、このアレンジではサックスが中盤以降前に出てくるのですが、音域が合っているのかこちらもかなり魅力的。
若干ドラム成分が足りない(主にキックやスネア)ですが、JAZZあたりが相性良いかもしれません。
JAZZ SOUL SESSION。
冒頭ドラムのキックドラム・タム・ハット・シンバルからゆっくりとリズムを刻み入ってくるのですが・・・ドラムいいじゃん。
メロ部ではほぼMISIAのボーカルが際立っているのですが、裏で叩いているタムがいやに印象的です。
ただ、ボーカルオンだとやはりこれくらいの情報量が限界に感じます。
限られた音域、限られた情報量の中であれば、とりあえずJAZZは間違いないですね。
サ行割れる・・・割れます!!
サビ・メロ関係なくサ行はほぼほぼ割れてしまいますね。
伸びはいいですが、限界値はそれほど高くないかもしれません。
ボーカルオンでなら、基本的に女性ボーカルとの方が相性がよいと思いますが、声量が強すぎたりするのはあまり向かないかもです。
Adoだしね・・・。
これは鳴らせません(笑)
新時代も含めて、サ行がやはり厳しいですね。
ボーカル割れの量は少ないものの、こちらは音の情報量の多さで崩れてしまいがちです。
軽やかに、端切れのいいメロディライン部分とはマッチしているのですが…致し方ない。
男性ボーカルならどうでしょうか。
米津曲選だと全体的に情報量がやや過分ですが、十分聴けますね。
定位はしっかりとしていますが、音場が狭いため音がやや渋滞気味なのがややキズ。
ただ、男性ボーカルであればボーカル面ではそれほど気になるところもなく安定していると思います。
ちょっと情報量落としてみてBUMP OF CHICKENから選曲。
これは相性良きです。
BUMP OF CHICKENだともう少し低音成分があってもいいと思いますが、量感不足が若干あるのみで全体のバランスは◎
■総評
高音 ★★★★☆
中音 ★★★★☆
低音 ★★☆☆☆
音場 ★☆☆☆☆
定位 ★★★☆☆
音漏れ★★☆☆☆
遮音性★☆☆☆☆
megの主観ではこんな感じでした。
1つ言えるのはかなり曲やジャンルを選ぶイヤホンということです。
曲調はなるべくシンプル、かつ音域は1KHz~5KHzくらいに主音があるのが理想です。
そのため、ボーカルオンよりはボーカルオフのほうが相性は比較的にいいと思います。
パッケージの女の子もヴァイオリン弾いてますし、JAZZ系が基本的に相性〇
実際ヴァイオリンなどの弦楽器との相性は抜群に良いと思えました。
オーケストラは前述している音場の狭さが、マイク一本録りのような環境下だと再現しきれず渋滞が起き気味になります。
ライブ音源の場合はもちろん曲調にもよるでしょうが、箱の反響音で相乗効果が起きてむしろ良くなる場合もあり、ということでハマる曲を探す方が大変そうです(笑)
ボーカルオンをあえて聴く場合は、情報量の多い令和ソングよりも昭和や平成ソングのほうが相性がいいと思います。
低音評価については、イヤーチップがないインナーイヤホンという特性上、どうしても低音が抜けやすいので仕方ないです。耳相性もありますしね。
カナル型やIEM型であれば、イヤーチップで低音調整がしやすく、音傾向も微調整が効きます。
また遮音性や音漏れ自体を抑えることも可能です。
こういった部分もカナル型が普及した要因の1つとしてあるんじゃないでしょうか。
まあ、それがないからこその付け心地の良さという利点があるので、そのあたりはトレードオフ、仕方のないことですが。
残念ながら万能なイヤホン、とはいえませんでしたが、ハマる曲においてはその価値は唯一無二ともいえる音を出すため二面性のあるイヤホンでもあると思います。
さて、いかがだったでしょうか。
今年はオーディオ系の衝動買いしかしてない1年だった気がします(笑)
ただ、安定の普段使いイヤホンが決まるとどうしてもこういう振り切ったようなスペックのイヤホン買ってしまうんですよね・・・。
きっと世の中のオーディオマニアの方であれば共感が得られることを願って。
以上、megがお送りしました。