酷暑が永遠に続くかと思われた9月を過ぎて10月の声を聞く頃にはようやく涼しくなってきました。

お久しぶりです、elmarです。

今回は360度カメラのDJI OSMO 360をレビューしちゃいます。

2025年7月31日の発売前に予約をしていたのですが日中のあまりの暑さに出かける事が少なくなり、テスト撮影ができていませんでした。

クルマでのドライブやバイクでのツーリング時に撮影するつもりで購入したのですがなかなか出番がありませんでした。

9月後半になってようやく撮影できる環境になってきたので色々試してみます。

さてまずはOSMO 360のスペックからご紹介

大きさ:61×36.3×81 mm(長さ×幅×高さ)

重量:183 g

防水機能:Osmo 360(カメラ本体のみ)水深10メートル

撮像素子:1/1.1インチCMOSセンサー

ISO感度: ISO 100~51200

最大写真解像度

  • パノラマ写真:
  • 2:1、15520 × 7760(120 MP)
  • 単レンズ写真:
  • 4:3、6400 × 4800(30.72 MP)

パノラマ動画

  • 8K:7680 × 3840@24/25/30/48/50fps
  • 6K:6000 × 3000@24/25/30/48/50/60fps
  • 4K:3840 ×1920@100fps

カメラ本体は前後に2つのレンズが対向して搭載されている形式でボディはGoPro Fusion/Maxシリーズのような正方形に近い形状です。

RICOH Thetaシリーズやinsta360 Xシリーズは細長い長方形なので選択に悩むところかも。

elmarが購入したのは「OSMO 360 ポピュラーコンボ」というオンラインショップ限定で1.2mの自撮り棒が付属するセットです。

自由なアングルで撮影するにはこのタイプの見えない自撮り棒は必須なので選択しました。

2眼での撮影はもちろんの事、片方のレンズだけで撮影するシングルレンズモードも可能です。

カメラ内に128GBのストレージが内蔵されておりmicroSDを忘れた時や容量不足に陥ってしまった際にも安心。

また8Kパノラマ撮影時などmicroSDの書き込み速度が不足する場合は自動的に切り替えて録画してくれるので非常にありがたい機能です。

最近のDJI製カメラに採用されているクイックリリースシステムがこのカメラにも採用されていて各種マウントへの脱着が素早くできます。

Go Pro互換のものを使えば手持ちの機材がそのまま使用できるのも便利です。

ただしGoPro Hero シリーズやDJI ACTIONシリーズより重量が重くなっていますので加速度がかかるシーンでは注意が必要です。

elmarは過去にGoProFusionを使っていたこともありますので全天周カメラは撮影後の編集がキモであることは理解しています。

紹介記事はこちら

DJIではカメラ用アプリDJI mimo が用意されておりカメラとWi-Fi接続して編集が可能です。

PC向けソフトウェアDJI STUDIOも用意されており無料でダウンロード可能です。

推奨環境

Mac:macOS 11.0以降  Apple M1(2020) 以降
Windows:Windows10以降 メモリ16GB以上

推奨CPU:intel Core13世代以降のi7,i9 AMD Ryzen 7000以降のRyzen9 Ryzen7

推奨GPU:nVidia Gerorce RTX3060(12GB以上)/AMD Radeon RX6600(8GB)

MacはM1以降であれば良いので導入しやすいですがWindowsはかなりのスペックを要求されます。

ひと世代前のゲーミングPCに相当するスペックなのでビシネスPCなどではちょっと厳しいかも知れません。

さて実際に撮影したものを編集してみましょう。

今回はMacBookPro 13インチ(M1 2020)を使用して行っています。

メモリ8GB、ストレージ256GBの標準仕様ですがPC向けアプリDJI Studioの動作は遅延が発生してHD画質での編集は困難なためSD画質で行っています。

推奨メモリ16GBとなっていますのでApple Silicon M2以降が必須と思われます。

撮影したのはタイムラプラス動画で夜間、高速道路を走行しています。

ISO800までの設定として、なるべく低速シャッターを使い夜景やクルマのライトが流れるようにしました。

DJI STUDIO 編集画面

このクリップを二つ連結して車両前方の動画と後方の動画とします。

フリーアングルを選択して再生しながら視点移動とズーミングを行います。

視点移動はやり直しができますので何度かトライしてコツをつかみましょう。

書き出しして完成!

YOUTUBEにアップロードしました。

 

動画で見ると超光速で移動しているようですが低速シャッターによるブレや光跡によるものでいたって普通の速度で運転しています。

elmarは1982年制作のドキュメンタリー映画『コヤニスカッティ』で用いられた様々な撮影技法に感銘を受けた事があります。

中でも微速度撮影(タイムラプス)で撮影された都市風景や車両の移動、ライトの光跡はまるでここではない何処かへワープするような感覚で捉えていました。

当時はフィルム撮影でしたから全てアナログでどうやって撮影したのか不思議にさえ思えます。

こちらは開けた場所でのタイムラプス動画。

撮影方向を指定しながら歩いて撮影したので頭上から地面スレスレまで動かしても画面の乱れは見られません。

同じ動画ですが360度動画もアップロードしてみました。

録画時にアングル指定をしているところ以外は自由に視点が変えられますのでお試しください。

360度カメラは周囲の状況をまとめて記録できるのでVlog撮影の際にも有効です。

東京ゲートブリッジを(途中まで)渡ってみました。

 

気温35度の日でしたがめげずに撮影(汗

東京湾と羽田空港に離着陸する旅客機の往来が楽しめるスポットです。

DJI STUDIOでの編集時に再生速度をx2としています。

現代のアクションカムや360度カメラでは手軽に撮影できますし編集作業でさらにダイナミックな表現も可能です。

難しいこと考えなくても日常の全周(ぐるり)をサッと撮影しておいて好みのアングルだけ切り出すこともできますので写真を趣味としている方にもおすすめできます。

また手の届かないところや作業中の手元などまとめて撮影できるので自動車やバイクなど整備中の記録としても有効。

一家に一台あってもいいでしょう。

以上、elmarがお送りしました。