時は1979年

SONYより世界初のステレオ再生専用のカセットプレーヤーが発売されました。

TPS-L2

WALKLMAN~ウォークマン~というペットネームを持つこの機種は発売前には「録音機能が無い」事が危惧されたようですがよい意味で予想を裏切り大ヒットします。

それまで音楽を聴くにはアンプ、レコードプレーヤー、スピーカーといった単品コンポを組み合わせて自宅でいささか緊張しながら聴く事が多く、ヘッドホンをして街中で音楽を聴くスタイルは存在していませんでした。

TPS-L2は当時の価格で33000円でしたから学生には高値の花でお年玉を貯めておくとかアルバイトをしてやっと買えるレベルでした。

当時の大卒初任給がやっと10万円台に乗ったくらいの時代ですからいかに高かったかわかります。

思い出話をすると中学生だったelmarは親戚のおさがりとしてこの機種をもらった記憶があります。

TPS-L2はノイズリダクション機構がなくテープを再生すると「シャー」とヒスノイズが聴こえます。

ただ、これは無音部分や弱音部だけで音楽が鳴りだせばとても力強いサウンドが楽しめました。

おそらくヘッドホンアンプ部の設計がよく高出力だった事もあるでしょう。

後継機種がどんどん強力なノイズリダクション(Dolby BやDolby Cなど)を搭載してヒスノイズを減らしていく過程で音楽の大事な部分もマスクしてしまったように感じます。

さてこの初代ウォークマンからどんどん小型化、軽量化が進み他社からも様々な機種が発売され、ついには「カセットサイズより小さい」という機種も現れました。

そんな隆盛をほこり(一世を風靡した)ウォークマンをはじめとするカセットプレーヤーは現代では姿を消し、MDやDATを経てデジタルオーディオプレーヤーに置き換わっています。

2019年、ネットワークウォークマンNW-A100シリーズが発表された時、ウォークマン40周年モデルの期間限定の受注生産による限定販売がアナウンスされました。

NW-A100TPS

通常モデルより高価であり内蔵ストレージも小さかった事から当初は予約を見送ったのですが結局、欲しくなり予約。

※現在は受注終了となっています。

しかしこのタイムラグが仇となり発売日には間に合わず、出荷時期未定となってしまいました。

落胆してFiio のポータブルプレーヤーを購入したいきさつは以前、当ブログにも書きました。

AirPods Proを味わい尽くそう

ところが!

先日、出荷のお知らせとともに遂にNW-A100TPSが送られてきました!

既に注文した事を忘れかけていたのでちょっと嬉しい驚きでした。

外箱はこんな感じで懐かしいロゴに彩られています。

開封するとこんな感じ。

専用ケースはもちろん初代ウォークマンTPS-L2をかたどった特別仕様。

40周年記念ステッカーが付属します。

早速、本体を見てみましょう。

背面にウォークマン40周年モデルのロゴが印刷されています。

専用ケースにはめるてみるとこうなります!

まさにウォークマンって感じです!

背面の印刷は専用のものですがハードウェアの仕様としてはNW-A105と同様。

内蔵ストレージは16GBと少なめに感じますがmicroSDスロット1基を備えていますので増設すれば容量の不安は解消されます。

また、ストリーミングで使用する場合は本体容量を圧迫させないで運用することも可能です。

とはいえ、お気に入りの曲は保存しておきたいものですし、ネットワークがない環境で使用することも多いので大容量のメモリーカードは必須でしょう。

本機はmicroSDXCまで対応していますので理論上は2TBまで使用できるはずですがメーカーサイトでは128GBまでサポートになっているようです。

巷の情報では512GBも認識しているようですが今回は128Gを使用してみます。

Sandisk Ultra microSDXC UHS-I 128GB

じゃんぱらでの在庫はこちら

プレーヤー本体でフォーマットして使用可能な状態にします。

それでは以前、購入したハイレゾ音源を転送していきます。

elmarはハイレゾ配信サイトで購入したハイレゾファイルをMacで管理していますので一旦、microSDを本体から取り外してカードリーダーなどでMacに接続して転送する方法で行います。

※プレーヤーと本体をUSBケーブルで接続して転送する場合は「Android File Transfer」などの転送アプリを併用します。

ファイル選択してカード内の「Music」フォルダー内にドラッグ&ドロップすればOK。

注)「Music」フォルダーにコピーしないとプレーヤー側で音楽ファイルとして認識できませんのでご注意ください。

ファイルの書き込みが終わったmicroSDカードを本体に戻して準備完了。

それでは早速、試聴してみます。

ヘッドホンは【SONY MDR-M1ST】を3.5mmピンジャックでアンバランス接続して行いました。

Roundabout/Yes FLAC 24bit/96KHz

純正アプリ「W.ミュージック」で再生。

アンバランス接続でありながら確かな定位感を生む音作りはさすがソニーといったところ。

NW-A100シリーズには様々な音質設定機能が搭載されています。

このアイコンをタップして音質設定画面を開きます。

DCフェーズリニアライザー

DSP処理により低域をアナログアンプの特性に近づける機能です。

一説によると市販のオーディオソースは一般的なアンプ特性に合わせて作られているため有効にしたほうがエンジニアの意図に近くなるようです。

ONにすると低域の位相が変化して表現力が向上するような鳴り方をします。

バイナルプロセッサー

アナログレコードの「音の良さ」をプラスできる機能で低音ののびがよくなったり質感を向上させます。

カセットを使用するウォークマンの時代、元のソースはアナログレコードだったりFMをエアチェック(死語)したものでした。

つまり、すべてアナログだったわけでNW-A100TPSには最適な機能と言えるでしょう。

リマスターされた音源を聴いて「クリア過ぎる」印象を受ける場合にはこのオプションは有効と思います。

DSEE HX

圧縮音源をハイレゾ相当にアップスケーリングします。

この機能はストリーミング音源を聴くときなど音質向上に非常に有効です。

個人的にはONにするとスッと天井が高く、音場が広くなったような感触があり、優秀な機能ではないかと思います。

イコライザー

周波数帯毎に強弱をつけられるグラフィックイコライザー(グライコ)です。

プリセットがいくつかありますので好みに合わせて切り換えましょう。

bad guy /Bille Eilish FLAC 24bit/44.1KHz

最近の曲の場合はDCフェーズリニアライザーを入れると低域がブーミーになるかもあしれません 

ネットワークウォークマンNW-A100シリーズには再生時に表示させられるステキなスクリーンセーバーが実装されています。

こんな感じで実際にテープが回転している映像が流れます。

ケースのカバーをかけるこんな感じでまさに初代ウォークマンのイメージ。

このスクリーンセーバーは再生ファイルのフォーマットにより変化します。

往年のカセットテープを模しておりニンマリしてしまいます。

DSDフォーマット:Metal Master TYPE IV(METAL)

既にCD時代に入っていた80年代後半に発売されたSONYのメタルテープ。

筐体にセラミックを用いて不要振動を抑えた高音質モデルでした。

かなり高価なテープだったはず。

FLACフォーマット:METARLLIC-TYPE IV-(METAL)

SONYの初代METALカセットテープ。

ここ一番の時に登場させるテープでしたね。

MQAフォーマット:UCX-TYPE II-(CrO2)

UCXはJHFの後継機種だった記憶があります。

おそらくその辺りもSONYさんは反映させているのでしょう。

AACフォーマット 319kbps :JHF-TYPE II-(CrO2)

High Posisionは通称「ハイポジ」とも呼ばれました。ノーマルテープより高域特性に優れており音にこだわるユーザーに愛用されました。

ちなみにスクリーンセーバーは音源のビットレートで変化するようです。

AACフォーマット 256kbps :AHF-Nomal-(TYPE I)

このくらいのビットレートだとNormal Positionのスクリーンセーバーになるようです。

AHFはSONYのNomalの最上位モデルの位置付けでしたからこれ以下のビットレートならBHFとか出てくるかもしれません。

カセットテープは録音に合わせて種類を選ぶ楽しさもありました。

デート前に徹夜でカセット編集して大事な時にウトウトしてしまうなんて事もありました(遠い目)

数十年前のものですが少しだけ我が家にも残っていたカセットテープを発掘してウォークマンと並べてみました。

カセットテープより少し小さなサイズになりますね。

ネットワークウォークマン NW-A100シリーズはストリーミング対応となっておりSpotify、AmasonMusicなどにも対応しておりスマートフォンなどで普段使用しているサービスを共有する事が可能です。

elmarはAmazonMusic HDを利用していますがハイレゾ対応のサービスとはいえ現状ではCD音質の楽曲があります。

Etanal Frame/The Bangles 16bit/44.1KHz

こういった音源には前述したDSEE HXを使用すると更に高音質で楽しめます。

つい、カセットテープ全盛期の音源を聴きまくってしまいますね。

通勤時に愛用しているApple AirPods Proを使用する事もできます。

この組み合わせの場合、プレーヤー側にあるノイズキャンセリングの設定は変更できても反映されません。

 

NW-A100TPSは専用ケースをなるべく大事に使って長く使いたいプレーヤーです。

ポータブルプレーヤーとして完成度を高めたNW-A100シリーズはじゃんぱらでも販売、買取を行っています。

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既に受注が終了し入手困難となったNW-A100TPSも稀に入荷する事もありますのでぜひチェックしてみてください。

<おまけ>

〜そういえばガンダムも40周年でしたね。

以上、elmarがお送りしました。