前回に引き続きオズポケ(OSMO Pocket)の記事最終章です。
今回は撮影時のコツや道具を組み合わせた撮影方法についてGAhackが紹介します。

3回目となりますが、このブログを読んでくださっている方はオズポケを購入されましたか?
購入して動画撮影してみたけど、「縦揺れが酷くて歩きながらの動画なんて無理!」と思っている方も居るはずです。
そんな悩みを解決する小技をお伝えいたします。

GAhackのお伝えする小技は大きく3つです。

1.オズポケは斜めにして持つべし

2.オズポケは脇を締めずに持つべし

3.オズポケは撮影時に狂言師になりきるべし

以上です。

細かく説明していくと「オズポケは斜めにして持つべし」はオズポケは地面と垂直に持つのではなく、少し斜めにして持ちましょう。

通常このように持って撮影しがちですが、この状態では上下の動きがダイレクトにカメラ部分に届いてしまい、せっかくのジンバル機能を活かすことができません。

そこで、こちらの画像のように少しだけ斜めにしてあげることで、カメラ部分のジンバル機能が活用でき上下の動きを抑えることができます。

次に、「オズポケは脇を締めずに持つべし」ですが、カメラを撮影する人はカメラの師匠に習う際、はじめに脇を締めてしっかりとホールドして撮影することを教わるはずです。
しかし、オズポケなどのジンバルカメラではむしろ逆で脇を開けて腕の動きをスムーズにしてあげる事が大事になります。
こうすることで、腕で上下左右の動きをある程度殺すことができ、撮影がよりスムーズになります。

最後の「オズポケは撮影時に狂言師になりきるべし」ですが、狂言師と言われても意味がわからないですよね。
撮影開始するとき「あ!ござ そ〜ろう!!」のような発言をするのではなく、歩き方を変えてみましょう。
通常人間が歩く際は意識をしていませんが、かなり上下に動いています。
そこで、狂言師のごとく1歩1歩すり足に近いかたちで歩くことでオズポケへの上下運動を伝えづらくなります。

この3つを気をつけて撮影した動画が下記になります。

オズポケの画面を下から上にスワイプすると「フォロー」「固定」「FPV」というのが有るのは周知だと思います。
しかし、それぞれが何を意味しているのかチョット分かりづらいですよね。

それぞれ用途を簡単に説明すると、「フォロー」はゆっくりと歩いたり上下左右のパンを意識した動画撮影時に有効なモードです。

「固定」は上下の動きがない左右のパンを多用するときに活躍するモードです。
歩いたりして撮影する時よりも車のダッシュボードなどに固定して撮影するときに有効です。

「FPV」は激しいスポーツを追いかけるときや、走り回る子供を追いかけつつ撮影するときに有効なモードで、従来のビデオカメラがこれに近いと思います。

更に、人のアイコンを選択することで「低速」「高速」というのもありますよね。

これはカメラが追随するときの速度に関わってきます。
「低速」にすればゆっくりとしたパンになり動画酔いを少なくすることができます。
「高速」にすれば動きの激しい動画を撮影する際、思った方向にすぐにカメラが向いてくれ対象物を逃しにくくなります。

これらのモードをしっかりと意識して撮影出来るようになるとワンランク上の動画を撮影することが出来るようになります。
前回までGAhackの上げた動画は、これらの小技やモードをそれなりに意識した上で撮影したものとなります。
オズポケを入手して使い始めたときは上下のブレが酷すぎて完全に失敗したと思いましたが、撮影方法を変えるだけで一気に出来上がりが違うものとなりました。

ここまでが、オズポケ単体で出来る小技ですが、実はオズポケにはDJI謹製のオプション品以外にもサードパーティ製のオプション品が沢山用意されていたりします。
それだけ世界中で売れている超小型ジンバルということですね。
GAhackの購入したサードパーティ製のオプション品を紹介したいと思います。

まずは、タイムラプス撮影を行う際に必須だと思われる三脚ですね。

初期の頃に購入したGoProのマウントと互換のある固定器具と、Manfrotto製の三脚です。
タイムラプス撮影用とは言いましたが、三脚を折りたたんで持つことで三脚の重さが加わって安定感が増し、より手ブレを抑えた動画が撮影できるようになります。

しかし、この組み合わせだとオズポケとスマホを接続した状態での撮影を行うことができなくなってしまいます。
オズポケ単体での利用が中心であれば良いのですが、モーションタイムラプスを撮影するときも、前回書いたとおり4点を指定した撮影を試してみたいですよね。
そこで活躍するのが「Type-C – Lightningケーブル」です。

iPhone8以降のモデルはこのケーブルを利用することで高速充電が出来る代物ですね。
実はオズポケの充電に使うType-C端子は、このケーブルを利用することでiPhoneと接続することができるのです。
Androidユーザーの方も「Type-C – Type-C(いわゆるC-Cケーブル)」を用意すれば使えるはずですが、相性問題がでやすいようで使えるものを探すのが大変かもしれません。
こうすることで、三脚に固定しモーションタイムラプスで4点の設定ができるようになります。

そして、今回オズポケ所持者は購入必須だと思うのが様々なメーカーからでている「Z-Axis Stabilizer」というオプション品です

商品名から分かる通りスタビライザーです。

ジンバルにスタビライザーなんて過剰すぎない?と思われそうですが、百聞は一見に如かずです。

まずはオズポケ単体で撮影した映像です。

これでもスマホで撮影することに比べればブレは少ないのですが、上記の小技を併用したとしても、上下の動きを完全に消すことは難しいです。
しかし!このZ-Axis Stabilizerを使えば上下の動きをほぼ完全に殺すことができます。

まるでドローンで撮影したかのような動画になりました。
途中全力で走っていますが、全力で走っていることを感じさせない動画になっています。

初回でケースなんて不要と書きましたが、あれは撤回します。
ケースの代わりにZ-Axis Stabilizerを購入しておきましょう。

使わないときはこのようにケース代わりに使うこともできます。
問題点はスマホとの接続端子を取り付けておけなくなることですが、この組み合わせでの動画撮影時はどのみちスマホを取り付けできないので割り切ってしまいましょう。

色々と組みわせることが出来るので、こうすることでゴテゴテしてしまいますが、完璧な映像が撮れるようになります。
この写真では普通の三脚を取り付けていますが、先程のManfrottoの三脚をとりつければ、足を折りたたんで根本を60度ほど曲げて固定することで、撮影時のブレを更に軽減することができます。
今回の小技やオズポケの設定や小道具をすべて活用して撮影したのが次の動画です。

フォローモードに設定し、東屋にフォーカス固定をしてゆっくりと歩いてみました。
歩くときは特に横に振ったりせず体の真正面にオズポケを構えて歩いていますが、フォーカス固定のおかげで東屋をオート追尾しています。

GAhackが購入したのはここまでですが、この他にもNDレンズやワイドレンズなど、色々なサードパーティー製品が有るので自分の撮影用途にあったものを購入してカスタマイズするのも楽しいと思います。

3回に分けて掘り下げてきたDJI OSMO Pocket(オズポケ)ですが、色々な動画を見ていく中で自分でも撮ってみたいと思っていただけたのではないでしょうか。

現在、じゃんぱらではオータムセールを開催しているので、もしかするとオズポケもお得に手に入れるチャンスかもしれません。

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