みなさんスマホをパカパカしてますか?
ついにGAhackもスマホをパカパカする環境が手に入りました!
今まで折りたたみスマホというと10万円以上するものしかなく、手軽に手を出すことができなかったんですよね。
そんななか、ついにワイモバイルが世界に先行して定価6万円台でLibero Flipを販売しました。
しっかりと発売日に手に入れて使い倒してみたので、今回はそのお話です。

折りたたみスマホは横折り・縦折りの2種類がありますが、Libero Flipは縦折りタイプです。
横折り・縦折りそれぞれメリット・デメリットがありますが、縦折の最大メリットはコンパクトになることです。
厚みは出てしまいますが、浅いポケットにもスッポリと収まります。
これで歩いている時にポケットから飛び出て来るのを戻す必要がありません。

何はともあれ外観を見ていきましょう。

開くと何の変哲もないスマホですね。

背面をみると大きめのサブディスプレイが鎮座しています。
これが結構便利なので後ほど詳しく語っていきます。


充電端子はちゃんとType-Cです。
残念ながらDisplayPort Alternate Modeには非対応なので映像出力はできません。
低価格帯だと仕方のない部分ですが、出力できる事でXREAL AirのようなARグラスと組み合わせて使いやすくなるんですけどね。


左側はSIMスロットがあるのみです。
SDカードには非対応ですが、ストレージは128GBあるので、ストリーミング系のサービス利用がメインであれば困ることはあまりありません。
大容量が欲しい場合は、少し値段が上がりますが、兄弟機のNubia Flipを購入すると幸せになれると思います。
ちなみに、SIMカードは物理とeSIMのデュアルSIMで、DSDV(Dual SIM Dual VoLTE)に対応しています。
同時待ち受けができるので、仕事用とプライベート用を分ける必要がなくなりますね。
(じゃんぱらのスタッフは複数台持ちが多いのであまり関係のない話ですが・・・)


右側は電源ボタン・ボリュームボタンがあります。
電源ボタンは指紋認証も兼ねており、認証精度も結構いいです。
ただ、開いた瞬間の顔認証の方が認証が早くボタンを押す機会は少なめです。


ヒンジ部分ですが、特に飾り等もなくシンプルですね。
大きなスキマが空いている事もなく、安心して使えています。


肝心の閉じた状態での見え方です。
まずは下の方からです。
ここは流石に問題なく綺麗に閉じています。
写真では少しスキマがあるように見えますが、ピッタリ閉じていて紙を軽く当てただけでは入っていきません。

ガジェットオタクは皆気になる横からです。

完全にぴったり閉じています。
初期の頃の折りたたみスマホは横から見ると奥の景色が見えたんですが、そんなものは一切見えません。
6万円台でここまでぴったり折りたたむことができるなんて技術の進歩はすごいですね。

そして、一般人が一番気にするであろう画面の折り目です。

「一切ありません!」
と、言いたいところですが、新品で撮影しているので気にならなくて当たり前です。


で、こちらが発売日の2月29日から2ヶ月近く使い続けた状態です。
流石に少し折り目が見えるようになってきていますね。
画面がついていない状態で折り目がわかりやすいように撮影していますが、実際に使ってみると気にならないレベルです。

通常使用で横画面にして動画を見たりしていますが、折り目が気になる事はありません。
この後どうなっていくかわかりませんが、意外とこのまま使い続けられるんじゃないかな?と思っています。

(ここからはまた新品時に撮影した画像です。)
気になるのは動画再生時の折りたたみ部分だと思います。

正面から見ると、先にも書いた通り気になることはありません。

流石に光を反射させると折り目が主張をし始めますが、そんな状況なら普通のスマホでも見えづらいと思うんです。


ちなみに、再生中に軽く折ることもできます。


ヒンジは目測80度から120度くらいで保持することができます。
※ヒンジの保持角度ですが、結構個体差があるようです。
夫婦で同じ機種を買いましたが、それぞれ少しだけ保持角度に違いがありました。


開いた状態での再生は通常のスマホと一緒ですが、90度くらいにすると画面下部がコントローラーに変化します。

議事録を再生しながら文字起こしをしている時なんかに再生・停止が手軽にできて便利?なのかもしれません。

そうそう、画面の特徴として折りたたみなので有機ELなのは当たり前として、リフレッシュレートがすごいんです。

なんと!120Hzが選択できます。
6万円台で高リフレッシュレートが選択できるのもすごいですよね。
流石に高級機種のように状況に応じて自動でリフレッシュレートを調整してくれませんが、60Hz、90Hz、120Hzの3つから選択できるだけでも十分です。

画面つながりで、ちょっとだけ残念なところもあります。
それは、感度が高すぎることです。
片手で持って使っている時はあまり気になりませんが、置いた状態で操作をした場合にタッチパネルが敏感に反応して誤操作が増えてしまいます。
ガラスフィルムを貼って感度を低くするなんてこともできない機種なので、惜しい部分ですね。
ただ、これは馴れの問題が大きいので、特徴がわかっていれば、それに人間が合わせてしまえるので些細な事です。

せっかくなのでこのままサブディスプレイについてです。

画面サイズは約1.43インチの円形仕様です。
インチ数だけで言えばApple Watchよりも小さいですが、円形なので広く使うことができます。
サブディスプレイで使える機能は6種類で設定からON /OFFすることができます。


カメラ
この状態から普通に撮影できて、しかもアウトカメラの綺麗な方で撮影できるので自撮りする時に便利だと思います。
画面をタップすると数秒後にシャッターが切られます。
ちなみに、電源ボタンに指を乗せるだけでシャッターを切ることができる設定もあります。


天気
シンプルに天気・現在の気温・最低最高気温を表示してくれます。


音楽
バックグラウンドで音楽再生をしている時にここでスキップ等の操作ができます。
GAhack的にはこれが一番使う機能ですね。


歩数計
歩数と目標歩数までの達成率が表示されます。
シンプルでこれもいい感じです。


タイマー
カップラーメンを作る時に便利ですよね。


録音
急に録音が必要になった時なんかは開かずにサブディスプレイで録音することができます。


サブディスプレイは壁紙も変えることができて、動くデフォルメ動物を設置することもできます。
好きな画像を設定することもできるので、カスタマイズ性がかなり高くなっています。

また、画面OFF状態での表示も選べて、シンプルに日時だけだったり、一言を入れることができます。
先の壁紙を好きなキャラクターにしておいて、画面がオフになった瞬間、そのキャラクターの代表的な言葉が表示されるようにするなど、アイディア次第で面白いことができそうです。


閉じた状態でサブディスプレイで通知を見る事だってできます。
仕事中テーブルに閉じておいておき、通知が来たらサブディスプレイで確認をすることで、通知確認のついでに他のことをしてしまう事を避けられます。
このサブディスプレイに好きなアプリを表示することができればモット便利なんですが、そこまでの機能はないようです。
GALAXYのGood Lock的なものがあれば面白いんですけどね。

外観等の機能面はこれくらいで次は性能ですね。
スペックは以下の通りです。

CPU:Snapdragon 7 Gen1
メモリ:6GB(仮想RAM機能なし)
ストレージ:128GB

CPUはRudraさんが以前書いていた、Motorola razr 40sと同じです。
メモリやストレージはちょっと落ちますが、概ね同じようなスペックです。
Snapdragon 7 Gen1はミドルハイに位置するCPUですが、ハイエンドのSnapdragon 8 Gen1と同等の操作感と言われることが多いですね。
実際普通に操作している限りはXperia5 Ⅳと遜色ない動きをしてくれます。
ただし、ゲームをするとなるとやはり設定を少し落としてあげないと厳しい感じですね。

それでも、設定を落としてあげればスターレイルくらいであれば問題なく遊ぶことができます。
(原神はサービス開始勢ではありますが、いまだにモンド城の周りをウロウロするくらいしかできないので負荷テストに使えません。)
そうそう、2つ折りということで、スマホの下の方はバッテリーくらいしか入っていないようで、ゲームをすると発熱するのは上の方(サブディスプレイ側)だけです。
つまり、縦持ちのゲームであれば持ち手部分が熱くならずに遊ぶことができます。
これは縦折タイプのメリットかもしれませんね。

最後にカメラについてです。
最初にお伝えしておきますが、5000万画素のカメラとはいえ作品としての写真を撮るには向きません。
まぁ、価格が価格なのであまり期待するのは酷ですが、SNSに上げる程度やメモとして使うのであれば十分なスペックでした。

まずは時期的に桜です。
小雨の中で撮影しているので色合いが酷いですが、ご容赦ください。

Libero Flipでの撮影です。
暗めに撮影されていて、おそらく雲の色に引っ張られてしまったんでしょう。
正しい色合いではありますが、チョット物足りない画像になっています。


Xperia 5Ⅳでの撮影です。
流石カメラメーカーと言ったところでしょうか。
アンダー気味ではありますが、全体的にまとまった色合いになっています。


Reno9 Aでの撮影です。
ザ!スマホの写り!と言った感じですね。
一般的にはこれくらい派手な方が好まれるようです。


LEITZ PHONE 1での撮影です。
センサーが大きいだけあって細かい描写がされています。
個人的にはこれくらいの色合いが好きですね。

比較しなければ気になりませんし、画像修正して公開することが基本なので、Libero Flipは弄りやすい色合いで撮影ができていると言ったところでしょうか。

食べ物はどうでしょうか

Libero Flipでの撮影です。
普通に撮れています。


Xperia 5Ⅳでの撮影です。
通常撮影でも手前に自然なボケが出ていて色合いもメリハリがでています。


Reno9 Aでの撮影です。
明るい!お皿の色に引っ張られすぎた感じですね。

Libero Flipはやはりアンダー気味の色付け見たいですね。
美味しそうに撮れているので飯テロとしてつかうのは問題なさそうです。

A・BどちらがLibero Flipでしょう。
画像を拡大せず当ててみてください。
(片方はLEITZ PHONE 1)

A


B

答えは「A」がLibero Flipです。
拡大すると描写力の違いで一発でわかりますが、HDサイズくらいではわからないかと思います。


Libero Flipでの撮影です。
夜景がこれだけ撮れれば十分ですね。少し明るく撮りすぎな気もしまが、これは好みの問題ですかね。


Xperia 5Ⅳでの撮影です。
手堅くまとめた感じです。
無理に奥の部分をAI修正していないので自然な画像になっています。

折りたたみ機構がメインの機種で、これだけ善戦できていれば十分かな?と思います。
画像をSNSにあげる時は手を加えてからするのが基本だ!という場合は素直な画像なので味付け使いやすいと思います。
そうでなくても、記録として残しておくのにも問題なさそうです。

こんな感じで2ヶ月近く使い倒してみましたが、これいい機種ですよ。
何度も言いますが、性能と折りたたみ機構で定価6万円は安すぎます。
普通に使うにしてもサクサク快適に動作して、コンパクトに持ち運べるなんて最強です。

GALAXY Z Flipと比べると横幅がありますが、これが胸ポケットにジャストサイズなんです。
片手で持つとチョット落としそうな不安定さですが、専用のケースを取り付ける事で安定感もバッチリです。

もし、折りたたみ機種が気になっていて価格がネックだったのであれば、Libero Flipは絶対におすすめです。
じゃんぱらでもチラホラ入ってきているので、ぜひ一度購入して使い倒してみてください。
きっと良さがわかるはずです。
以上GAhackがパカパカさせながらお送りいたしました。