今回は趣向を変えて来年以降に役立つ情報をGAhackがまとめておこうと思います。
当選倍率28倍と言われる狭き門を無事突破し、8月26日に開催された平成最後の富士総合火力演習(そうかえん 以下 総火演)を観覧してきました。

一般人には年に1回しか挑戦権がなく、更に倍率も年々高くなりまさしくプレミアムチケットとなる総火演ですが、初めて参加する場合は事前の準備で何をすれば良いのかわからないと思われます。
そこでGAhackが持ち込んだカメラ機材を中心とし裏技的な情報を交えつつ紹介してきます。

※以下かなり火薬臭い記事となるので、普段の生活を潤したい方には前回私が書いたスマート家電の記事を御覧ください。

 

まずは総火演に参加する方法ですが、毎年6月頃に公開されるサイトで応募をし8月の初週くらいで届くハガキで当選を知ることになります。
※関係者専用のチケットもあるのですが、一般的ではないのでここで紹介はしないことにします。


ハガキが届いたらすべきことを優先順にリストアップしてみました。

  1. 宿の確保
  2. 休みの確保
  3. 機材の確保
  4. 参加手段を決める
  5. 暑さ対策等のグッズを揃える

以上の順番で行うと比較的スムーズに進められると思います。

1.宿の確保
前泊をしないのであれば必要はありませんが、前泊をしてからの参加が一般的なので何が何でも確保しておきましょう。
以前、当日の朝に新宿からロマンスカーで御殿場駅に向かったところ、御殿場駅からのシャトルバスで足止めされ、到着した時には後段演習の途中からという非常に残念な体験をしたことがあります。

2.休みの確保
一般枠は日曜日開催なので私達のようなシフト制の会社でなければ気にしなくても良いのかもしれませんが、これを忘れるとハガキが無駄になってしまうので確実に行うようにしましょう。

3.機材の確保
せっかく当選したプレミアムチケットなので、撮影をメインで行いたい場合は、最低でも300mm以上の望遠のきく機材を用意しましょう。
さらに、確保ができたら開催日までに機材に慣れるためしっかりと試写をしておきましょう。

多摩動物公園でユキヒョウを連写して練習しておきました。

GAhackは総火演に合わせSIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM(CANONマウント)を新調しました。
メイン機材がα7iiなのでSIGMA MC-11(マウントアダプター)を用意しEFマウント→FEマウントに変換して撮影にのぞみました。

MC-11ついてはGAhackかelmarさんが深く掘り下げたいですね。

軽量を狙うのであれば、こちらで紹介されているNikon P900など超望遠のできるコンデジもおすすめです。

4.参加手段を決める
一般参加枠ですが申込時に駐車場付き/なしを選択できます。
ただでさえプレミアムな倍率ですが、駐車場付きはもっと倍率が高く年に1回の挑戦権を使う勇気はGAhackにはありませんでした。

そんなわけで駐車場なしハガキを確保しているため、普通にいくと御殿場駅から当日朝7時頃から運行されるシャトルバスで会場へ向かうことになります。
最初はこちらも考えたのですが、帰りもシャトルバスを使うとなると2時間以上待つこともザラなので、なんとか車で行けないかと探していると見つけてしまいました。

今回の裏技的な情報ですが、「akippa」という駐車場予約サイトを使います。
アクセスしていただくと分かりますが、総火演が開催されない時期は何も表示がされないと思います。
どの時期に公開されるのかは定かではありませんが、おそらくハガキが届き始める頃に公開されるのではないかと思われます。
肝心の駐車場は会場から一番遠い場所で40分ほど行軍することになるとだけ紹介させていただきます。
こちらの駐車場ですが、農家の方が総火演の時期だけ特別に土地を駐車場として貸し出してくれている場所なのでハガキが当選し車での参加を決めたらアクセスしてみてください。

5.暑さ対策等のグッズを揃える
これがかなり大事で、会場で倒れることのないよう絶対に準備をしていくようにしてください。

  • 帽子
  • アームカバー
  • タオル数枚
  • 100均のレジャーシート
  • 雨合羽
  • 塩飴
  • 水1L以上
  • ウェットティッシュ
  • ヒヤロン

この他にも宿泊用のバックも持っていっています。

直射日光対策として帽子・アームカバーは用意しておいて間違いありません。
汗を大量にかくため絶対にタオルは必須なのですが、夜露でシート席が濡れていたり、カメラを直射日光から隠すために必要だったりと数枚持っていったほうが良いでしょう。
もともと、シート席にはビニールシートが張られているのですが2日間野外に放置されているため、泥だらけだったり夜露で濡れていたりします。
そこで、前後左右の人の邪魔にならないちょうどいいサイズの100均のレジャーシートが役立ちます。

荷物を小さくするためと、周りの人への配慮を兼ねたちょうどいいサイズで、その場で燃えるゴミとして処分することもでき帰りの荷物を減らせます。(空いたスペースにお土産を押し込むこともできるかも?)
富士山の麓は非常に天気が変わりやすいため、雨合羽は持っていったほうが良いでしょう。

イベント中は傘を使えず、雨天決行のイベントのため持っていない場合は、砲撃音を後ろに会場を後にすることになってしまいます。
会場は普段自衛隊の演習場の為、コンビニどころか自販機すらないので、飲み物の確保は必須です。

現地で飲み物の販売も行っていますが、長蛇の列ができていたので、イベントを見逃さない為にも用意しておきましょう。
飲み物の他にも熱中症対策として塩飴だったり、経口補水液なども持ち込むほうが安全です。

会場では仮設トイレは設置されているのですが、手洗い場の水がなくなっている場合があります。

そのためトイレ使用後に手を洗うためにウェットティッシュを持っていきましょう。

そして、今回一番活躍したヒヤロン。
人間を冷やすのはもちろんですが、カメラも1時間経たないうちに熱暴走をしてしまう場合があります。

この場合は風を当てたくらいでは復活しないので、ある程度冷えが落ち着いたヒヤロンをカメラの熱い部分に当てて冷やしてあげましょう。
この時、絶対に叩いてすぐの冷たい状態で当てないでください。
本体内部で結露を起こして最悪壊れてしまう場合があります。
今回の総火演ではヒヤロンがなければ後段演習をすべて指を加えて見ることになった事でしょう。

必要最低限の物を紹介しましたが、必要に応じて日焼け止めや折りたたみのクッションなども持っていくと快適に観覧できると思われます。

最後に最新のiPhone貯金をすべて使い果たしたGAhackが撮影したベストショット数枚紹介して終わりとしたいと思います。

以下の撮影機材はSONY α7ii+MC-11+SIGMA 100-400mmで一部トリミングも行っています。

フルサイズのおかげでトリミングをしても隊員の表情まで確認できます。

迫撃砲からの火炎もバッチリ撮れました。

走る隊員の後ろ姿。映画の一コマのようです。

10式戦車の射撃

中距離多目的誘導弾の発射直前。この後めちゃくちゃ飛んだ

16式機動戦闘車は右に左に軽快に走り回りつつ発射していました。

今年の総火演の目玉である水陸両用車もばっちり活躍していました。

兵士輸送後に飛び立つUH-60JA

ひたすら連射をしていると偶然にも煙幕が炸裂する前の状態が撮れました。

炎色反応で出てくる緑色が奇跡的に撮れていました。これだけで満足です。

戦車の車輪部分に注目。衝撃で土が舞い上がっているところがバッチリ撮れています。

撮影時のヒント
・次に発射行動をする戦車等は赤い旗を立てています。
・シャッターを切り始めるタイミングは、「斉射用意 撃て」の「用意」を言い終わるくらいから切り続けましょう。
・弾が着地して炸裂する瞬間を撮る場合は「弾着 今」の号令が入るのですが、だんちゃーーーくと伸ばすので「ちゃー」の辺りから切り続けると撮れるはずです。
・とにかくたくさん連写してください。
・そのためにも大容量且つ書き込み速度の早い記録メディアを用意しておきましょう。

おまけ
カメラの上にコンデジを載せて動画も撮っていたのですが、カメラとレンズが重すぎてブレブレの為、雰囲気の伝わりそうな部分の音声だけ切り抜いてみました。

こちらを聞いてすごい音だと思った場合は念の為、耳栓を持っていったほうがいいかもしれません。

※記事内容につきましては個人の意見、感想です。