皆様、おはこんばんちわ。
あっという間に2月になりましたね。
1月は光の速度で過ぎ去ったと感じているmegです。
実は例年通り?新年1発目になると思っていたので、ネタは決めておりました。
ポタアン
が本日のネタでございます。
このお題目の発端は、ワイヤレスイヤホン使ってると発作的に有線イヤホン使いたい病が原因となってます(笑)
スマートフォンで高音質を持ち歩くっていうのは、DAP持ちからするとそれやると負けかな…と思ってしまうちょっと面倒な系譜。
いや、別にいいでしょ?(笑)
ともよぎるんですが、譲れない何かがそこにはある…あるはず…あるよね?
それでもスマートフォンで高音質を持ち歩きたい!実現したい!!
という流れで書いていこうかな、と思います。
まず、最近のスマートフォンはイヤホンジャックがありません!
端末の小型化、ワイヤレスイヤホンの普及、など色々要因はありますが、とにもかくにもそもそもイヤホン挿せない問題があります。
そんな時に使うのが、ポータブルアンプ、通称ポタアンというわけです!
iPhoneも15でUSB-C規格が採用になり、世の中のスマートフォンはほぼほぼUSB-C端子と相成りました。
そのため、今後共通端子としてUSB-C端子をポタアンの共通規格とすることが出来るのは追い風となると思います。
まずご紹介するのは有線式のポタアンです。
■水月雨(MOONDROP) 破暁 – DAWN PRO
…なんて読むんでしょうか?
ガンダムSEEDよろしくで「あかつき」は読めるので、もじって「はかつき」かな?と思っていたのですが、Google先生曰く「はぎょう」と読むみたいです。
それはよいとして、まずはこのアルミ筐体が目を惹きます。
単純にカッコいい、男心をくすぐるデザインじゃないでしょうか。
スペックは、シーラス・ロジック:CS43131をデュアル搭載、3.5mmシングルエンド出力で2Vrms、4.4mmバランスで4Vrmsとハイパフォーマンス。
シングルエンドでもたいていのイヤホンであればドライブできるパワーがこのアルミ缶にはあります。
バランス出力可能なため、ハイインピーダンスのイヤホン、あるいはヘッドホンをドライブさせる選択肢として4.4mmがあるのは◎
接続はケーブル一体型ではないため、ほぼ何にでも接続可能です。
付属はUSB-Cケーブルですが、ケーブルさえ用意すればLightningやUSB-Aなどでも利用できちゃうわけですね。
さて、音質はどうでしょうか?
レビューにはFinal E5000を3.5mmアンバランスで行っています。
■See-Saw 去り際のロマンティクス
特にボーカルにフォーカスしていると感じたポタアンでしたので、曲調も合っている楽曲から1曲。
中域から高域にかけてのキラキラ感、わりと出ておりますね!!
ただ、高域が伸び切らないのが少々目立つ?でしょうか。
全体バランスは良好で完成度は〇
■ヨルシカ 晴る
低域の押し上げがけっこう目立ちます。
特にベースが鳴り始めるとベンベン、ボンボンと主張が激しいです(笑)
ブリュブリュと塊で出てくるためとにかく迫力はあります。
ただ、深いわけではないので耳のさわりでは低域強い、と感じるのですが、すぐ抜けていくので迫力のわりにスッと抜けていく不思議。
やや低域がボーカル(中域)よりも前に出てくる傾向があるでしょうか。
■MAISONdes 雷櫻 (feat.9Lana & SAKURAmoti)
最近ハマっているアーティスト?をご紹介。
曲毎にアーティストが違うのでこう言って良いのか悪いのか…音楽プロジェクトかしら?
中毒性ある曲だったのでハマる方はハマると思います。
終始キーが高い曲調なのですが、伸び切らなければ再現度は優秀でした。
弾く高音は得意で、響く高音が若干苦手?のような感じでしょうか。
一通り聴いてみた全体印象としては、かなりウォームな仕上がりです。
音の粒を出すのではなく、音の塊が飛んでくるようなイメージがmegとしては最も近いです。
はじめは低音が強いように感じましたが、ボーカルにしっかりとフォーカスされており、比較的鳴る高音も相まって基本的に過不足を感じさせません。
ただし、繊細というよりは分かりやすくある程度割り切った音質という印象もあります。
縦のレンジ(深み)はやや狭いけど、横のレンジ(広がり、音場)はわりと広く、情報量がいい意味でスッキリしており、ウォームサウンドなので迫力のわりに聴き疲れしづらいのは◎。
meg的に最も良いと思った点は、低ノイズフロアであるということ。
とても1万円程度のそれではありませんでした。
このクラスって静寂をしっかり静寂に出来ることが中々なくて、静寂部分でサーっとホワイトノイズが鳴ることも多いんですよね。
アカペラ系聴いてみ?…飛ぶぜ?
総評としてイヤホンやヘッドホンを鳴らす媒体として、必要最低限以上のものは有しているため、音質向上させたいエントリー向けポタアンではないでしょうか。
価格も1万円とポタアンとしては安価な部類です。
次に無線式ポタアンをご紹介。
実はこちらが 本 命 です。
比較購入した破暁が思いの外良かったので長くなりすぎました(笑)
■MUSE HIFI M4
こちらを購入した最大の要因、それはトリプル出力対応している点!
音じゃないんかーい、って感じですが待って欲しい。
見たことありますか?
3.5mmアンバランス、2.5mm/4.4mmバランスの3つの出力を有しているポタアンなんて!!
megはこれが初でして、あまりの衝撃についポチったのよね…ってのがことの発端。
衝動買い感は拭えませんが、これ一部ユーザーには本当に嬉しいと思うんですよね。
megのような2.5mm→4.4mmにバランス出力が切り替わる直前に機材を揃えたユーザーは手持ちのほとんどが2.5mm環境だったりします。
さらにいうと切り替わりタイミングに買い足していたので4.4mm端子のイヤホンすらある有様です(苦笑)
そして、現在に至ると市場にはほっとんど2.5mm端子の機材が無くなってしまうという状況となってしまいました。
そんな時に出会ったのがこれ、ってわけですね。
前置き長くなりすぎましたね。
本体レビューといきましょう。
まず目を惹くのは、破暁以上に男心をくすぐるこのディテール。
クリア筐体で中の構造が見えるって最高なんじゃ~^
スペックは、ESSテクノロジー:ES9038Q2Mをシングル搭載、3.5mmシングルエンド、2.5mm/4.4mmバランスのトリプル出力。
Bluetoothコーデックも現代機らしくaptX AdaptiveやLDACまで対応。
低遅延と高音質を無線環境でも実現可能となっています。
もちろん有線モードでの利用も可能です。
また、より出力を得たい場合はゲイン切り替えすることでさらに高出力を出せます。
独自機能としては、切替可能なデジタルフィルターが7種あるという点。
1:高減衰均衡フィルター
低リバーブ、自然なトーン、力強くて速い曲に適しています。
2:低減衰均衡フィルター
低リバーブ、自然なトーン、優れたディテール、モニタリング向き
3:低周波のコントラスト高、均衡フィルター
中リバーブ、音楽の質感が強く、テンポの速い曲に適しています。
4:高減衰最小限フィルター(デフォルト)
高リバーブ、ウォームサウンド、ボーカルやスローな曲に適しています。
5:低減衰最小限フィルター
中リバーブ、広い音場、交響曲などの大規模な楽曲に最適
6:低周波コントラスト高、高周波解像度高
中リバーブ、まろやかなトーン、ストリングスを聴くのに適しています。
7:brickwallフィルター
高リバーブ、ウォームトーン、ニュートラルトーン
今回のレビューではデフォルトの4番のみを使用しますが、これらのプリセットをイヤホン毎に使い分けするのも一興です。
こちらの音質はどうでしょうか。
比較のため、同じ楽曲で聴き比べてみましょう。
イヤホンは引き続きFinal E5000を使用しています。
■See-Saw 去り際のロマンティクス
破暁と比べるとM4もウォーム気味なのでパッと聴くと似ているんですが、M4のほうがフラット調なのが目立ちます。
破暁のあとにM4使うと明らかに低域が引っ込んでいるのがわかります。
また、高音の再現性はこちらに軍配が上がりますね。
裏で鳴っている高音域の楽器群がM4ではしっかりと聴き取ることが可能でした。
■ヨルシカ 晴る
破暁と比べてフラット調によるところが大きく、比較すると低域がボーカルよりも明確に前に出てこないです。
あくまでボーカルの横で鳴っている印象が終始崩れませんでした。
低音の深み、という点ではM4もさほど差はありませんが、音の粒感があるのはこちらでしょうか。
■MAISONdes 雷櫻 (feat.9Lana & SAKURAmoti)
なるほど、これは差が出ています。
聴き比べると曲調的に高音の伸びがなくてもハマる曲だったので気にならなかっただけで、
伸びもしっかりあったのだと高音域の再現度の差が目立ちます。
キラキラ感が違います。
低域、中域、高域のパワーバランス自体は好みの範疇を超えないとは思いますが、megとしてはかなーり好みです。
一通り試し聴きしても基本特性はフラットの一言です。
余裕のあるパワーを使って自然に高音質を実現している、という印象です。
ウォーム気味な音質ですが、破暁よりも見通しが良くクリアさと高域の再現率の差が際立つ結果となりました。
・・・まあ、破暁は1万円、M4は3万円、かつユニットサイズも比較するとかなりの差があるので、むしろ破暁が善戦しすぎている感のほうが強いです(笑)
M4もボーカル(中域)にフォーカスした音質で、破暁と似通ったところもありますが、M4の方が音がやや粒寄りでしょうか。
単純に情報量があるので、伸びや深み、再現率という点でやや勝っています。
そういった点でBA機、DD機どちらでも良さを引き出すことが出来ると思います。
それこそフィルターを使って、最適化するのもいいでしょう。
これらのフィルターはリバーブの強弱がはっきりしているので、低リバーブモードならDD機、中-高リバーブモードでBA機を使用してフラット感を強調したり、逆追いなどしても面白そうですね。
逆に破暁はどちらかというとBA機向きかな、と思います。
DD機でも使用にあたっては問題ないとは思いますが、低域強調がやや増すため好みが出るやも?
さて、いかがだったでしょうか?
有線接続のタイプだとスマートフォンに直接接続なのでどうしてもかさばりますが、煩わしければスマートフォン-ポタアン間に限ってはワイヤレス化が可能な端末も最近では珍しくありません。
当ブログでもよくよくレビューされているのを見かけます。
ワイヤレスイヤホンを買って以来、家に眠っているワイヤードイヤホンがある方はポタアンもピンキリなのでお試ししてみてはいかがでしょうか。
以上、megがお送りしました。