最近フォルダブルタブレットが気になります。Rudraです。

直近でミドルレンジの縦折りたたみスマホ(Motorola 40s、Libero Flip / nubia Flip 5G)も発売され、縦折りスマホの民主化が進んでいる印象。この調子で横折りスマホもはやく!

ウワサのあいつ。本ブログのライターのGAhackさんより画像提供

ウワサのあいつその②。ウワサのあいつに話題全部持ってかれて立つ瀬がない。

Motorola 40s は年始にレビューしたので、興味があればどうぞ

縦折りは所謂ガラケーのスマホ版、というだけですが、横折りスマホでは「開くと縦長」「開くと横長」「開くと(ほぼ)正方形」の派閥があります。
使い勝手にかなり影響し、各社の個性が出るところ。
フォルダブルフォンの現状を確認しながら、Rudra所有のGalaxy(Samsung)とPixel(Google)とFind(OPPO)の比較&使用記です。

フォルダブル祭壇

まずは横折りスマホの特徴や欠点をざっくりと紹介していきます。

 

折りたたみスマホについて
重量

普通のスマホに比べて面積(≒体積)が大きいのも当然ですが、そこへ折りたたみ機構を有し、更にカバーディスプレイとメインディスプレイとが搭載。ついでにいうと、カバーディスプレイにもメインディスプレイにも律儀にインカメラを搭載しているので、カメラだけで4~6基あります。
そりゃ重くもなりますね。

出た当初は270g、なんなら300gを超えるものもありましたが、今や普通のスマホに肉薄どころか、それより軽量なモデルすらあります。

ということで、折りたたみスマホと主要なストレートスマホの重量をまとめてみました。

Galaxy Fold 約276g
Galaxy Z Fold2 約282g
Galaxy Z Fold3 約272g
Galaxy Z Fold4 約263g
Galaxy Z Fold5 約253g
Pixel Fold 約283g
OPPO Find N1 約275g
OPPO Find N2 約233g
OPPO Find N3 約245g
OnePlus Open 約239g
Xiaomi Mi Mix Fold 1 約317g
Xiaomi Mi Mix Fold 2 約262g
Xiaomi Mi Mix Fold 3 約259g
Honor Magic V 約293g
Honor Magic Vs 約261g
Honor Magic V2 約231g
Honor Magic Vs2 約229g
Honor Magic V Pulse 約214g
Mate X2 約295g
Mate X3 約239g
Vivo X Fold 5G 約311g
Vivo X Fold 2 約279g

ストレートスマホは以下。

iPhone 14 Pro 約206g
iPhone 14 Pro Max 約240g
iPhone 15 Pro 約187g
iPhone 15 Pro Max 約221g
Galaxy S23 約168g
Galaxy S23 Ultra 約234g
Galaxy S24 約168g
Galaxy S24 Ultra 約232g
iPad mini 6 (Wi-Fi) 約293g

Magic V Pulseはなんと軽量化されたiPhone 15 Pro MaxやGalaxy S24 Ultraより軽いですが、こちらは「山折り」でカバーディスプレイが存在しないタイプなので、その分軽いです。
一般的な構成である、カバーディスプレイ+谷折りメインディスプレイで最軽量はMagic Vs2の229gですが、これでも十分iPhoneやGalaxyの大画面モデルより軽いです。どういうことなの……。

まぁHonorのスマホが異常なだけで、ほかは大体250g前後が普通です。
ケース込みで300gをギリ切るくらいでしょうか。

日々のストレスに直結するポイントなので、1gでも軽いモデルを選びたいところ。

 

カバーディスプレイ

Galaxy Z Foldなどの縦長モデルだと、カバーディスプレイはだいぶせせこましくて使いづらい超縦長ディスプレイになってしまいます。

素で縦長なXpeiraシリーズやGalaxy Z Flipシリーズも居ますが、それらを超える圧倒的短冊感。

Xiaomiの最新機種(Mi mix Fold 3)は21:9と、Xperiaの比率まで横幅を頑張っていますが、Galaxyシリーズまだまだ短冊感が抜けません(23.1:9~24.5:9)。

カバーディスプレイの使いやすさでいうと、Pixel Foldのような「開いたら横長」、Find Nのような「開いたら(ほぼ)正方形)」のほうが◎。

 

カメラ性能

傾向としては、「同社のハイエンドスマホよりちょっと劣る」 ことが多いです。
前述の表にも登場する、Vivo、Xiaomi、Honor、Galaxy、OPPO、Pixelあたりはいずれもスマホカメラに定評があり、スマホ界隈全体を俯瞰しても、どれも最上位を競っているメーカーたちです。

ですが、体積的な理由からか、同社ハイエンドよりちょっと、または結構劣るユニットを搭載することが多いです。

特に光学ズームの倍率は、同社の最高倍率の半分かそれ以下しか使えない、というパターンが多いです。

カメラ重視の場合は、ある程度妥協するか、カメラそのものを併用するか、カメラ特化のスマホをサブで持つか……悩ましいですね!(そうか?)

 

アスペクト比

アスペクト比は各社の設計思想によって異なります。
電子書籍がメインなのか、動画視聴か、ゲームか、マルチタスクを期待するのか……によって、選ぶべきモデルも結構変わってきます。

ちなみにRudra所有機で比較すると、こんな感じ。

アスペクト比 インチサイズ
Xiaomi Mi Mix Fold 約4:3 8.01inch
Galaxy Z Fold 3 約22.5:18 7.6inch
Pixel Fold 約6:5 7.6inch
Find N2 約9.6:9 7.1inch

Rudraは電子書籍を最重要視していますが、この中だとMi mix Foldがアスペクト比的には最適。
マンガ本はiPad mini 6より大きく表示できますしね。
Pixel Foldのアスペクト比は、Galaxy Z Fold 4 / 5の縦横がちょうど逆になったVerなので、実質最近Galaxy Z Foldです。
重量がケタチなので持ち歩きませんが……

ここに、普通の大画面スマホでは一般的なサイズの iPhone Pro Max(6.7inch / 約19.5:9)(*) を置いて比較してみましょう。
*Rudra所有機は12 Pro Maxですが、12~15シリーズのPro Maxはすべて同じサイズです(11 Pro Maxは6.5inch)。

電子書籍(マンガ)

裏世界ピクニック(原作:宮澤伊織 / 作画:水野英多)

左からXiaomi mi MIX Fold・Galaxy Z Fold 3・Pixel Fold・Find N2・Kindle Oasis・iPhone 12 Pro Max。

MIX Foldはアスペクト比も相まって際立って特大サイズ。
GalaxyとPixelはほぼ同サイズ、Kindle Oasisと同程度です。

動画視聴(16:9)

左上からXiaomi mi MIX Fold・Galaxy Z Fold 3・Find N2・Pixel Fold・iPhone 12 Pro Max。

ブラウザ

左上からXiaomi mi MIX Fold・Galaxy Z Fold 3・Find N2・Pixel Fold・iPhone 12 Pro Max。

マルチタスク

左上からXiaomi mi MIX Fold・Galaxy Z Fold 3・Find N2・Pixel Fold・Realme GT Neo 5。
*iPhoneはマルチタスクできないので、同サイズ(6.7inch / 20:9)のAndroidを適当に置いておきました

こんな感じ。
重量/コンパクトさと画面サイズのトレードオフなので、どれが良いかは人によるでしょう。
ちなみにRudraは結論から言うとFind N2が一番お気にです。

では、実機も見ていきましょう。

 

SAMSUNG Galaxy Z Fold 3

日本ではフォルダブルスマホといえばコレ、といったレギュラー的立ち位置。

以前のレビュー記事はこちら
iPad mini 6と比較した記事はこちら

Z Foldシリーズは3でエポックメイキングが起こり、
・ペン入力
・防水
に対応しました。

4以降でもそれは受け継がれつつ、他のメーカーもそれに追随して防水機構・ペン入力が追加され、最近は珍しくない機能になってきています。
フォルダブルを最も多くリリースしているメーカーということで、設計もこなれてきており、信用ではGalaxyが頂点。

Galaxy Z Foldシリーズは、初代から一貫して「開いたら縦長」のスタイルを貫いています。

最近のモデルでは徐々にアスペクト比が正方形に近づいてきています。
また、元々ソフトウェアが優秀なこともあり、素人目にもGalaxyシリーズは「マルチタスクで輝く」という設計思想があるように思えます。

マルチタスクのウィンドウサイズが自在に変えられるのって、フォルダブルやタブレット全般を俯瞰しても実は珍しい機能。

こういったマルチタスク関連の機能はRudra的にはGalaxyが一番使いやすいです。
サイドバーやタスクバーの機能ももちろん完備、スクショを撮ってすぐペンで書き込みなども、Galaxy Noteシリーズで培った経験がふんだんに活かされていますね。

また、他のフォルダブルフォンではあまりないDP Alt Modeの対応も◯。
DeXモードでデスクトップとして使うこともでき、ペンも合わさり機能性は最も充実しています。

微妙なところ

強いてケチをつけるとすれば、やはりカバーディスプレイがかなり縦長であることでしょうか。

短冊ぅ!

Z Fold 5 では多少普通マシになってきて、Xperia 1 やGalaxy Z Flipシリーズに近いアス比になってきました。

iPhone SE / 8 16:9
普通のスマホ 19.5:9
Xperia / Galaxy Z Flip 21:9
Mode 1 Grip 21.15:9
Motorola 40s / Ultra 22:9
Galaxy Z Fold 3 24.5:9
Galaxy Z Fold 5 23.1:9

あとは、カメラ性能が微妙なこと。
S Ultraシリーズのカメラをそのまま使ってくれたらかなり良いんですが、体積的な問題なのか、コスト的な問題なのか、毎度カメラの出来には不満が残る内容になっています。

代わりといっては何ですが、ディスプレイ自体の品質は最高峰なので、撮って出しでもGalaxy本体で見る分にはめちゃくちゃキレイには見えます。

好みもあるでしょうが、スマホのディスプレイではGalaxyのカラーマネジメントが一番好きです。
プライベートでイラストや動画、デザインや写真をやるとき、iPhone / iPadで一番映えるように調整すると、Galaxyだと彩度がギラッギラすぎてぶっ壊れるデメリットはありますが

 

Google Pixel Fold

AndroidのリファレンスであるGoogleから、満を持して発売されたフォルダブルフォン。
初代なのでまぁこんなもんか、という感じ。

まず、SoCが他社製(Snapdragon)と比べるとちょっと特殊であるという点。
ゲーム用途では、Pixel Fold発売時点でのハイエンドであるSnapdragon 8 Gen 2 どころか、3世代前のSnapdragon 888と同等か劣る程度です(2024年以降はGen 3)。
Pixel 6 以降で搭載されているTensor シリーズは、機械学習に重きを置いた設計となっています。

機械学習、要はAI処理とかで使われるものですが、
・言語処理(翻訳、生成)
・画像の引き伸ばし(高解像化/アップスケール)、
・画像の分類(ジャンル分け。例:人物認識して勝手にフォルダ分け)、
・画像認識(何が写っているか理解する。例:マジック消しゴム)
・画像生成(マジック消しゴムで消したところの補完など)
などで活用されます。

AAAタイトルを遊ばない限りであれば十分使える性能であることと、そもそもゲーム用途でなければ、後述の独自機能の恩恵があるため、多くの人にとってはメリットのほうが大きいと思います。

デザインはとてもいい

良いところ

独自機能が多く使えることや、長期アップデート保証(*)など、Google純正スマホならではのメリットを多く享受できます。
スマホ界隈のカメラ性能はVivoやXiaomi、OPPO、Huawei(Honor)などの中国メーカーはじめ、Galaxyなどが強力ですが、Pixelシリーズもカメラについては評価が高いです。

望遠5倍が使い物になるので、なにかと便利です。

TVやYoutubeでのCMで見かけるマジック消しゴムとかもPixelの特徴ですが、これもTensorの恩恵を多かれ少なかれ受けているはずです。
*Pixel 7 / Fold は5年、Pixel 8以降は7年のアップデート保証。
*Samsungも、Galaxy S24以降の最新機種ではアップデート保証が7年になる模様

あとは、GeminiというマルチモーダルのLLMsが使えることも大きな利点ですね。
Pixel Fold発売当初はGeminiなんて影も形もありませんでしたが、ソフトウェアアップデートで対応してくれるという慈悲深い対応。感謝しかない。

また、横開きのフォルダブルフォン、ということは、自然と外側ディスプレイが使いやすいアスペクト比になります。
外側のディスプレイはiPhone 12 / 13 と高さが同じくらい、横幅はPixel Foldのほうがやや大きいです。

そのせいでちょっとコンパクトに見えますが、実はGalaxy Z Foldと比較してもサイズは劣らない、というかほぼ同じサイズなんですよね。

左がGalaxy Z Fold 3、右がPixel Fold

メインディスプレイがこのサイズの横長のフォルダブルは案外少ないので、次作も絶対にこの路線を貫いてほしいところ。

 

微妙なところ

Pixelとしては初代といえど、他にも比較対象となる横折りフォルダブルを所有しているせいで、Rudra的には微妙なポイントはかなり多いです。

まずは前述の通りゲームに向かないことと、重量がくっそ重いところ。
あとはこれ実機を手にしないと分かりづらいんですが、180°キレイに開かないこと。

普通のフォルダブルフォンは、適当に開けば「ピタッ」と180°までキレイに開くんですが、なぜかPixel Foldは微妙に開ききらない。

ぐぐっと力を込めると180°まで開くんですが、「ぐにぃ……」といった感触で、無理して開いている感があって不気味で不安を煽ります。

あと、画面分割の機能が微妙なところ。
縦分割は縦持ち時、横分割は横持ち時のみしか使えず、Galaxyのように縦持ち+横分割ができません。

ついでに言うとPixel Fold発売(発表)時に実機写真を見たときに多くの人が口にしたアレ。

このベゼル幅よ

そう、あの極太ベゼルですが……アレは意外と慣れます。
ただ、Pixle Fold 2では無かったことになるでしょうが

こういったハードウェア面の不満は次作でまとめて解消されると思われます。されろ!

 

OPPO Find N2

初代Find NとN2は、フォルダブルフォン(横開き)で最もコンパクトな機種としてデビュー。

後継のN3がGalaxy寄りのアス比になってしまったので、唯一無二のサイズ感のフォルダブルフォンです。

開くと正方形に近いアスペクト比で、「中途半端」「最高に使いやすい」などと賛否が大きく二分しています。

RudraはこのN2までのデザインが大好きなんですが、N3から方向転換し、他社(Galaxy、Xiaomi、Vivoなど)に追従し、「開くと縦長の大画面」なデザインになりました。

ちょい分厚いけど、デザインはかなりいい

良いところ(初代/N2)

筐体がコンパクトなのがGood。そして軽い!

iPhone 13 miniと同じサイズ

サブディスプレイの使い勝手が最も良いところ。
アスペクト比はどこか懐かしさを感じる、18:9です。
Galaxy S8世代とほぼ同じアスペクト比ですね!

それでいてベゼルが切り詰められていてスタイリッシュ。
外側ディスプレイも積極的に使いたくなります。

また、N2は超軽量なのがGood。
本体のみでは233g / 237g(*)!
ケース(付属品)とPopsocketsとMagsafe台座 / リングを合わせても◯◯g。
ケースなしのGalaxy Z Fold 5(253g)程度です。
*Blackのモデルは背面がヴィーガンレザー風なので233g、Green / White はガラス背面のため237g

とにかく軽くてコンパクトなので、どこへでも持って行きたくなります。

ソフトウェア面は可もなく不可もなく、です。
ジェスチャーによる画面分割は便利ですし、

Android 13のときに出来なかった縦分割もAndroid 14へのアプデ時に追加され、アップデートでの機能追加は今後も期待できます。

また、カメラがかなり楽しいです。
良いか悪いかはさておき、ポートフォリオがかなりボケまくるのでSNSで使う程度ならかなりエモめの画になりますし、暗所撮影もそこそこ。

らーめん

こいつ、いつもラーメン食ってるな…

元々OPPOはRenoやFind Xシリーズでもカメラ性能は良かったので、Find Xシリーズ並とはいかずとも、Pixel並に気軽に適当に撮れば良い画を出せるGoodなチューニングです。

以前はPixelよりFind N2のカメラを信用していましたが、PixelがAndroid 14になってから微妙にカメラ(特に動画)が良くなったので、今はシチュエーションによって使い分けてます。

 

微妙なところ

微妙なところ上げるならアスペクト比が9.6:9という、謎すぎるデザインに尽きます。
人にとってはデメリットでしかないでしょうが、同時に別の人によってはメリットです。
帯に短し襷に長しといえるのは同意せざるを得ませんが、Surface Duo 的なマルチタスクでの利用に加え、普段遣いのブラウザ、カメラ、写真/動画鑑賞、ゲーム、電子書籍などをちょっとだけリッチにする、取り回しの良い「チョイデカ端末」として見ると、何をやらせてもベストになるんですよね。

「折り畳めるiPad mini(7,8インチタブ)」を想像していると、逆にどれを取ってももう半歩足りない。という印象を抱くでしょうから、評価が分かれるのもわかります。

「フォルダブルフォンにしたけど、結局普通のスマホも1台持ち歩いてる」という人は、Find N / N2 がめちゃくちゃハマりそうな気がします。

RudraはiPhone 13 miniとFind N2さえ持ち出せば、何をするにも不満がありません。

まぁ、7.1インチのコンパクトで軽量な4:3のフォルダブルフォンが出れば速攻でそっちに乗り換えますけどね!!

 

以上、横折りフォルダブルフォンの紹介でした。
普通のスマホは画一的なデザイン・性能で落ち着いてきてしまっていますが、フォルダブルフォンは血を血で洗うような「個性の創出」という戦いを繰り広げています。

今日現在では日本市場はGalaxy一辺倒ですが、XiaomiやOPPOのフォルダブルもどんどん国内に入って来て欲しいところ。ZTEは先日Libero Flipを出しているので、横折りの普及モデルにも期待できそう。
えっ……OnePlus、Vivo、Honor、Huawei……ですか?
ああ、うん、いいヤツだったよ……(日本で売られるビジョンが見えないのがぴえん)。

また他のフォルダブルスマホのレビューはこちらから。記事中でフォーカスを当てていない、Xiaomi Mi MIX Fold(初代)の記事も過去に書いてます